竹で作った竹樋(たけどい)や専用レーンの水路にそうめんを上から下へと流して箸で取って食べる方法のことを流しそうめんと呼ばれています。
流しそうめんはいつ・どこで誕生したのでしょうか?
流しそうめんの起源や由来を知りたいと思い調べてみました。
また流しそうめんをする意味やそうめん流しとの違いがあるのかなどもまとめました。
目次
流しそうめんの起源や由来とは?
流しそうめんは1955年宮崎県西臼杵郡高千穂町の高千穂峡にあるお茶屋・千穂の家」が、野良仕事の時に湯がいたそうめんを竹に入れて高千穂峡の冷水で締めて食べていた様子をヒントにして店頭で始めたのが起源といわれています。
流しそうめんとそうめん流し何が違う?
流しそうめんとそうめん流しにはどんな違いがあるのでしょうか。
流しそうめん
竹を割り中の節を取り除いて作った竹樋(たけどい)や専用レーンの水路にそうめんを上から下へと流し箸で取って食べます。
そうめん流し
水を循環させたドーナツ状の容器にそうめんを入れて、回転しているそうめんを箸で取って食べます。鹿児島県指宿市にある唐船峡が発祥といわれていて、豊富な湧き水を観光資源として利用したのが始まりといわれています。
流しそうめんとそうめん流しの違い
流しそうめんは竹樋や専用レーンの水路にそうめんを上から下へと流す、そうめん流しは水の入ったドーナツ状の容器にそうめんを入れて回転させているという違いがあります。
しかし西日本の地域によっては竹樋や専用レーンを使っていてもそうめん流し、ドーナツ状の容器を使っていても流しそうめんと呼ばれているんですね。
なので名前だけではハッキリとした違いにはならないようです。
流しそうめんをすることに意味はある?
流しそうめんは冷たいそうめんを食べるだけでなく、上手に取れるかというゲーム的要素があり家族や友達と楽しむことができます。
流しそうめんをやってみたいけど近くに食べに行ける店がない場合は、自宅でも楽しめる流しそうめん機を使ってみてはいかがでしょうか。
流しそうめん機にはモーターで水流を作り、そうめんをクルクルと回りながら流す回転タイプと上から下へと流すことができるスライダータイプの2種類があります。
回転タイプはクルクルと麺が回るだけなので子どもでも簡単に取ることができます。水が飛びにくい・コンパクトに収納できる、スライダータイプはコースを自分で作れる・盛り上がれるなどのメリットがあります。
流しそうめんをする人数や設置する場所にあったタイプ・大きさを選びましょう。
流しそうめんに関する記録
流しそうめんには速さ・長さ・高低差に関する記録があるそうですよ。
- 世界最速
2013年7月11日、京都駅ビルの大階段に25mのそうめん台を設置した流しそうめんが行われ高圧洗浄機を使って水を高速で流し時速30Km越えという記録を作りました。
ギネス記録として申請はしていませんが、世界最速であるといわれています。
- 世界最長
2016年8月27日、奈良県御所市・金剛山の麓で全長3,3317.7mの流しそうめんに成功し、ギネス記録として認定されました。
ギネス記録には認定されていませんが、同日愛媛県西予市俵津では全長3,500mの流しそうめんが成功していたそうです。
- 高低差世界一
2015年7月19日、飲料メーカーのサントリーと日本の風物詩である流しそうめんを世界へ発信している世界流しそうめん協会が協力して、徳島県三好市の奥祖谷(おくいや)の落ち合い集落で高低差256m・長さ3,250mの竹で作ったレールを設置して、約1時間15分かけての流しそうめんが成功しました。
会場となった奥祖谷には日本三大秘境の1つ数えられていて、全長45m・高さ14m・幅2mのシラクチカズラと呼ばれる植物で作られた吊橋・かずら橋が観光の目玉となっていて、歩くたびにユラユラと揺れるのでスリルを楽しむことができるそうです。
流しそうめん さいごに
流しそうめんとは、家族や友達など気の合う人たちで楽しみながら涼を感じることができる夏の風物詩です。
冷たい水の中を滑ってくる、そうめんを上手く取れるかどうかのドキドキ感を楽しみながら涼しさを感じてみてはいかがでしょうか。
♪そうめんのルーツなどもこちらの記事で合わせてご覧いただければと思います。(^^)
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