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日本でお米を食べるようになったはじめは?日本の稲作の起源は?

投稿日:2020-09-07 更新日:

日本の主食である米はイネ科稲属の植物で種子についている籾を取り除いた粒状の穀物。

炊く・煮るなどの調理をして食べられています。

そんなお米は日本ではいつから食べられるようになったのでしょう?

稲作が行われ、それがお米として食べられるとなったのにはどんな歴史があったのでしょう。

日本での米の歴史や栽培方法などを調べてみました。

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日本の米や稲作の起源は?自然の稲から?

稲は元々自然に生えていた野生の稲がありました。

野生の稲が変化して栽培できるような今の稲になったと云われています。

水辺の地域で、最初は水辺生えている野生の稲を集めて食べていたと考えられています。

古代の人々は、収穫した米をもみのまま焼いて食べるのが一般的だったようです。

たき火の中にほうりこんで焼け石の上に、稲の穂を置いて、焼いた米を食べていたらしいということです。

波空
 野菜や木の実みたいにそのまま自生しているものではないお米をどうやって発見して今のようなご飯として食べるようになったのか不思議だったけど・・同じなんですね。
猫にゃん
 うんにゃ。野生の稲を焼いて食べていた頃から少しずつ今のよな形に知恵を絞って改良していったんだにゃ。 

 

稲の栽培は、原始時代に野生の稲の種子をまいて収穫したのが、始まりといわれています。

稲は中国南部の雲南省からラオス・タイ・ミャンマー周辺に広がる山岳地帯で生まれたといわれています。

北の方に広がったのは寒さに強いジャポニカという種類で温帯での栽培に適していて、インドや東南アジアに広がったのはインディカという種類で、湿度・気温が高く雨季と乾季がある気候での栽培に適しているといわれています。

インディカと同じく南に広がったのはジャバニカという種類で寒さに強く、乾燥した土地でも栽培することができます。

やがて稲はイタリア・アフリカ地中海沿岸・マダガスカル・南米へと広がったそうです。

日本では稲作が行われるようになったのは縄文時代後期で、朝鮮半島または中国の揚子江あたりからジャポニカが北九州へ伝わったといわれています。

 

 

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お米の日本での歴史

米作りは北九州から東へと広がっていきました。

雨が多く降る季節と雨の降る量が少なく暑い日が続く季節があるため、米作りに適していたことが日本中で米が作られるようになった理由のようです。

米作りによって人々は一定の場所に住むようになり集団ができ、役割を分担して管理するための組織が誕生し村へと発展していきました。

 

米作りの技術が発達するとともに、米をたくさん作れる村と作れない村ができ、作れない村はたくさん作れる村へ統合されることで力を持った集団が作られたことで国としての形が整い、大和朝廷が誕生しました。

 

大和朝廷誕生後、米作りは国が計画的に行うようになり用水路や堤防が作られ、用具が開発されることで米の生産量が増えていきました。

が、米をたくさん持っている人が権力を持つようになり権力を持たない人との格差ができてしまいました。

人々は豊かになるために米作りに向いていない地方でも米を作ろうとして土地を奪い合いようになりました。

その結果、その土地にあった稲の品種改良へと発展していきました。

大化の改新と呼ばれる政治改革が行われ、天皇中心とした国家作りが進められ国民一人に一定面積の田を与え収穫した米の一部を税として納めることを義務にしました。

天下統一をした豊臣秀吉は税を正確に取り立てるために田の面積・収穫量などを調べる太閤検地を行い、課税の基準となる米の収穫量を決めました。

17世紀以降も米を増やすことが財政を豊かにするという考えは変わらず、米の重要度は高くなっていきました。

土地を治める領主たちは徴収した米を市場で売り必需品を手に入れたことから米の卸売りをする米問屋や米の通・搬送を行う商人が誕生しました。

1873年に行われた租税制度の改革により税は米でなく金で納めるようになり、米は経済の中心から本来の食べ物になります。

現在でも、美味しく高品質の米を求め品種改良が行われています。

米の食べ方で最も古いのは、籾ごと焼いて食べる焼き米といわれているそうです。

 

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稲の栽培から米になるまで

米作りの期間は3月から10月頃までとなっています。

 

米作りの工程を紹介します。

3

種籾を約2週間冷水につけると、眠っていた種籾が水を吸って目を覚まします。

種籾から約1mmの芽が出てきたら、苗を育てるための箱に敷いた土に撒き、その上に薄く土をのせます。

4

種籾を撒いた箱は温かいビニールハウス内で苗になるまで育てながら、冬で固くなった土を耕してから水を入れ、泥をかき混ぜて田の土を柔らかくして田植えの準備である代掻きをしておきます。

5月・6月

代掻きから3日ほど経過してから、ビニールハウスで育てた苗を植えていきます。

7

植えたばかりの苗は弱いので、しっかりと自立するまで水管理をしっかりとしておくことで急な温度変化や病害虫から守ります。

苗が成長すると根本から分かれて茎の本数を増やす作業の分けつを行うことで、1本だった苗は収穫時には4本から5本ぐらいに増えています。

8

茎の中で育った穂がゆっくりと顔を出して、小さな花を咲かせます。

花が咲いている時間は2時間ほどで受粉が終わると、花はすぐに閉じてしまいます。

受粉した花は約1ヶ月半かけて米になっていきます。

穂の先につく粒は籾といい、中にある栄養で米が熟成します。

9

籾が十分に育つと中の米が大きくなっていきます。

米の重みで穂が垂れ下がり、黄金色になると収穫していきます。

10

収穫したばかりの籾には水分が多く含まれているので腐る・カビの発生などを防ぐために、ゆっくりと乾燥させます。

乾燥後は籾の殻を剥く作業の籾摺りをすると玄米になり、石や異物などが混ざってないかをチェックしてから、色・形の悪い玄米を取り除いてから袋に詰めて出荷となります。

 

日本の米のはじまり稲の起源 さいごに

米は時間と手間をかけて作られています。

炒めたり煮たり炊いたりと日本の主食である米はいろいろな食べ方があります。

手間をかけてとれたお米を是非美味しく食べてみたいですね。

 

♪ お米って手間がかかるとは思っていましたが、ここまで手間がかかるとは知りませんでした(^^;) こちらの記事も合わせてご覧いただければと思います。

稲からとれる米以外のものにはなにがある?米の種類と特徴と加工品

 

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