下駄を履いて歩いていたら、鼻緒の部分が擦れて靴擦れみたいな鼻緒擦れになってしまったという経験はありませんか?
痛いですよね~。
鼻緒擦れにならないためには、どんな対策をしておけばいいのでしょうか。
痛くならない下駄の歩き方や手入れ方法を調べてみました。
そして自分で鼻緒のすげ替えをする方法なども調べたのでまとめました。
目次
下駄の歩き方 痛くならないコツ
下駄を履いて痛くなる部分は、前坪・小指の側面・かかとの3ヶ所といわれています。
前坪(まえつぼ)
前坪とは親指と人差し指の間には足をのせる台に鼻緒を留めてある部分のことです。
前坪に親指と人差し指の間が当たっていると、歩くたびに擦れてしまい皮膚が赤くなり、皮がむけたり水ぶくれになったりなどの鼻緒擦れになってしまうことがあります。
鼻緒擦れにならないためには、前坪に親指と人差し指の間が当たらないように指先で引っかけるように下駄を履きます。
前坪に軽く引っかけているだけなので、かかとが足をのせる台から少しはみ出してしまいますが、バランスが取りやすく歩きやすくなるそうです。
ちなみに台からかかとがはみ出るのは約2cmから3cmがいいそうです。
下駄のサイズを確認するときにチェックしましょう。
小指の側面
小指の側面が鼻緒に当たって痛くなることがあります。
が、これも下駄を深く履いていることが原因になっているといわれています。
前坪に軽く引っかけるように下駄を履くと、小指の側面に当たらないようになります。
また鼻緒を横からもみほぐして柔らかくしておくと足の負担を軽くすることができますよ。
かかと
かかとに重心がかかりすぎた状態で歩くと負担が集中して、歩けなくなってしまいます。
重心を前に置くようにすると、自然にかかとが上がるようになります。
痛くならない下駄の歩き方
痛くならない下駄の歩き方を女性・男性別に紹介します。
女性の場合
背筋を伸ばす・小股・内股・つま先に重心をかけることが基本となります。
気をつけたいポイントは3つあります。
- 着物や浴衣の裾が開かないように歩幅を狭くする。
- つま先は常に内側にむける。
- つま先に重心を置き、やや摺り足にする。
男性の場合
背筋を伸ばす・つま先に重心をかける・やや摺り足にするは女性と同じですが、腰から前に出るイメージを持つと貫禄のある歩き方になりますよ。
摺り足の注意点
かかとを引きずらずに、つま先から着地するようにしましょう。
下駄の手入れ方法 長持のコツ
下駄を長持ちさせる手入れにはどんな方法があるのでしょうか。
使用後
木地仕上げの場合は固く絞った雑巾で拭き上げ、塗り下駄の場合は布で乾拭きをしてから直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しをします。
直射日光に当てると、塗りの部分や鼻緒が変色してしまう恐れがあるので注意しましょう。
鼻緒は湿気に弱いので箱・下駄箱で保管するときは、乾燥剤を一緒に入れてあげるといいですよ。
水に濡れた場合
直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しをします。
鼻緒は乾いてから手で柔らかくほぐしておきましょう。
鼻緒が濡れたままにしておくと、破損してしまう恐れがあります。
下駄の鼻緒は自分ですげ替えられる?
鼻緒のすげ替えは細かい作業が多く熟練の職人さんが行う作業となっているので、自分でするのは難しい可能性があります。
鼻緒がキツく感じるときは、鼻緒の後ろの付け根部分と足をのせる台の間に親指を通し、親指の付け根あたりに力を入れて、鼻緒が伸びるように少しずつ引き上げて自分の足に合うように調節するといいです。
伸ばした鼻緒は戻すことはできないので、こまめにチェックして作業を行ってください。
失敗してしまった場合は、専門店で修理して貰いましょう。
鼻緒の応急処置
出先で鼻緒が取れてしまったときの5円玉とハンカチを使った応急処置を紹介します。
【手順】
- ハンカチをねじって紐状にして5円玉に通します。
- 底から前坪の穴へと通して、鼻緒に結びつけたら終了です。
下駄の歩き方と手入れ さいごに
靴を履くのと同じように下駄も奥へと深く足を入れてしまう人が多いのではないでしょうか。
下駄は前坪と挟む指との間が指1本入るくらいの隙間ができるようにしておくと、鼻緒擦れを防ぐことができますよ。
鼻緒擦れ対策として、事前にワセリンやベビーパウダーを塗っておく・絆創膏を貼っておくなどがあります。
正しい履き方・歩き方で下駄を楽しんでみてはいかがでしょうか。
♪下駄のこと、もっと知りたいと思ったらこちらの記事をご覧くださいね (^^)