- 茶漬けは、ご飯にお茶やダシ汁などをかけた料理です。
簡単に食べられるので時間がないときや夜食・シメとして食べることが多いですが、いつから食べられるようになったのでしょうか。
茶漬けの種類にはどんなものがあるのか?や歴史そしてお茶漬けのアレンジレシピなどをまとめてみましたのでご紹介します。
茶漬けとは?種類なんてあるの?
茶漬けとは、具材をのせた白ご飯にお茶をかけたものをいいます。
お茶ではなく、お湯をかける場合がありますが、厳密にいうとこれはお茶漬けではなく湯漬けに分類されるそうです。
使用するお茶の種類には特に決まりはなく、ほうじ茶や緑茶・ウーロン茶・梅昆布茶など好みのお茶を使っても大丈夫です。
お茶といえば温かいお茶というイメージがありますが、最近では冷たいお茶をかけた「冷やし茶漬け」という新しい種類もあります。
茶漬けの種類
- 鮭茶漬け
白ご飯の上に焼いた鮭をのせ、お茶をかけたものです。
鮭の生臭さを中和するには、タンニンが多く含まれている煎茶がオススメです。
- 梅茶漬け
白ご飯の上に梅干しをのせ、お茶をかけたものです。煎
茶だと苦味が気になって、梅干しの酸味を楽しむことが難しいですが、玄米茶やウーロン茶・梅昆布茶であれば美味しく食べることができます。
- 饅頭茶漬け
文豪・森鴎外が食べていた茶漬けで、饅頭を4つに割り白ご飯の上にのせ、熱々の煎茶をかけたものです。
また、焼いた餅を醤油に浸してから白ご飯の上にのせ、ほうじ茶をタップリとかけた「餅茶漬け」も食べていたそうです。
茶漬けの文化と素ができるまでの歴史
茶漬けは平安時代にご飯に熱湯をかけて食べる「湯漬け」、または冷たい水をかけて食べる「水飯(みずめし)」が始まりであるといわれています。
当時は炊いたご飯を保存する技術がなく、時間が経つと乾燥して硬くなり食べづらくなっていたため、お湯や水をかけて食べやすくしていました。
遣唐使の最澄(さいちょう)と空海によって、唐からお茶が日本へと伝わりましたが後宮で貴重なものであったことから茶漬けに使われることはありませんでした。
鎌倉・室町時代でも、水飯や湯漬けが主流でお茶が使われることはありませんでした。
室町幕府8代将軍・足利義政は湯漬けをよく食べていたそうです。
お茶は江戸時代にはありましたが、赤っぽい色だったため緑茶とはいえず、味も良くありませんでした。
江戸時代中期になると、永谷宗円(ながたにそうえん)が作り出した青製煎茶製法(あおせいせんちゃせいほう)によって、甘くてまろやかな味のある鮮やかな緑色のお茶が誕生し庶民に広まっていきました。
このお茶によって、庶民たちはご飯にかけて食べるようになりました。
これが茶漬けの誕生となりました。
お茶漬けの素は1952年、永谷園から「お茶づけ海苔」という製品名で発売されました。
粉茶と乾燥海苔・アラレが入っていて、白ご飯の上かけてからお湯を注ぐだけで手軽に茶漬けが味わえることで、あっという間に人気商品となり現在でも売れています。
お茶漬けもアレンジレシピでバリエーションを
- トンカツ茶漬け(1人分)
【作り方】
- トンカツ(1枚)は、食べやすい大きさに切ります。
- 丼に白ご飯(適量)を盛ります。
- お茶漬けの素(1袋)をご飯の上にかけてから、切ったトンカツをのせます。
- お湯をかけたら完成です。
- チーズ茶漬け(1人分)
【作り方】
- 丼に白ご飯(適量)を盛ります。
- お茶漬けの素(1袋)をご飯の上かけてから、お湯をかけます。
- 熱いうちにピザ用チーズ(適量)をのせたら完成です。
- 豆腐茶漬け(1人分)
【作り方】
- 豆腐(100g)は5cm角に切ります。
- 丼に白ご飯(適量)を盛り、お茶漬けの素(1袋)をかけます。
- 切った豆腐をのせてから、お湯をかけたら完成です。
- リゾット風茶漬け(1人分)
【作り方】
- ウィンナー(2本)は輪切り、トマト(1/4個)は1cm角に切ってから耐熱容器に入れます。
- 電子レンジ600Wで1分加熱します。
- 丼に白ご飯(適量)を盛ってから、加熱した具材をのせます。
- お茶漬けの素(1袋)をかけます。
- お湯をかけたら完成です。
- サラダチキン茶漬け(1人分)
【作り方】
- サラダチキン(30g)は食べやすい大きさに裂きます。
- 丼に白ご飯(適量)を盛ります。
- お茶漬けの素(1袋)をかけてから、裂いたサラダチキンをのせます。
- お湯をかけたら完成です。
お茶漬けとは? さいごに
お茶漬けは手軽に食べられる便利な料理ですが、お茶をかけるだけでは栄養のバランスが悪くなります。
お好みの具材をのせ、栄養のバランスを整ったお茶漬けを楽しんでみてはいかがでしょうか。