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日本の文房具の初めてといえば?日本での歴史と日本発祥の文房具

投稿日:2021-08-25 更新日:

 

昔は筆や墨を使っていた日本。

現在のように鉛筆やノート・消しゴムなどの文房具は、いつから日本で使われるようになったのでしょうか。

みんな外国から入ってきたと思っていたらプラスチック消しゴムは日本で作られた文房具であるといわれています。

日本における文房具の歴史や日本発祥といわれているプラスチック消しゴムのことを調べてみました。

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日本の文房具の初めてといえば?

日本で初めての文房具といえば筆で、応神天皇時代に中国から漢字と一緒に日本に入ってきました。

筆が本格的に使われるようになったのは、奈良時代で仏教が盛んとなり写経が広まったからだといわれています。

一般庶民が筆を使うようになったのは江戸時代で、寺子屋でも読み書きに使われるようになり暮らしの中の伝達方法の道具として、なくてはならない物となりました。

 

 

文房具の日本での歴史とは

日本で現存する最古の文書は飛鳥時代に聖徳太子が書いた「法華義疏」といわれています。

794年ごろになると貴族の間で筆と墨が使われるようなりました。

平安時代には空海が狸の毛を原料にして唐の造筆法で作った4本の筆を嵯峨天皇に奉献しています。

鎌倉時代になると、持ち歩くことのできる筆記用具・矢立(やたて)が武士たちの間で使われるようになりました。

 

矢立とは

筆と墨壺を組み合わせた筆記用具で材質には金属や陶器・竹・木などが使われています。

形状には、角材状の本体に墨壺と筆を収納する部品とスライド式のフタを取り付けた檜扇(ひおうぎ)型や筆を収納する筒を墨壺に取り付けたパイプのような柄杓(ひしゃく)型、墨壺と筒を紐で繋いだ印籠(いんろう)型などがあります。

墨壺には液体の墨を入れるのではなく、綿やモグサなどを入れて墨汁を垂らして持ち歩いていたそうです。

戦場に筆記用具を持って行くときは矢を入れる矢筒・箙(えびら)に小さい硯と筆を入れる習慣がありました。

箙に入れる硯のことを矢立の硯と呼んでいたことから、携帯用の筆記用具を矢立と呼ぶようになりました。

鎌倉時代の矢立は檜扇型でしたが、江戸時代になると柄杓型が登場し帯に矢立を挿して持ち歩くのが一般的となります。

また工芸技術が発展したことによって、墨壺と筆筒を分離した印籠型の他に物差しやそろばんをつけたタイプや女性用として簪(かんざし)に仕込んだタイプ、蒔絵や螺鈿(らでん)が施された装飾性の高いタイプなど様々な矢立が作られていました。

幕末には箱形の矢立が登場しました。

また外国人コレクターを意識した刀や鉄砲・笛などの形をした矢立も作られていたそうです。

明治時代になると万年筆が輸入され普及したことで毛筆を使用する機会が減ったことや筆職人の減少によって矢立は廃れてしまいました。

 

江戸時代ではオランダ人が徳川家康に鉛筆が献上され、樋渡源吾が日本人で最初の鉛筆作りを始めました。明治時代になると東京・日本橋の丸善で万年筆の販売が始まります。

また文具メーカー・パイロットの創業者の1人である並木良輔氏が製図用筆記を改良して特許を取得し、大正時代では日本初となる純国産の万年筆の製造販売を始めました。

この頃から全国の小学校では毛筆から鉛筆へと切り替わっていきました。

 

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プラスチック消しゴムは日本発祥の文房具だった!?

16世紀に黒鉛が発掘されたことで鉛筆として使われるようになりましたが、書いた線や文字を消すための文具はありませんでした。

そのため小麦パンを使って、書いた物を消していたそうです。

1770年イギリスの科学者・ジョセフは、天然ゴムが鉛筆で書いた線や字が消せることを発見しました。

これが消しゴムの起源であるといわれています。

 

その後、植物油に硫黄を混ぜて粉にした物を天然ゴムと混ぜた消しゴムが作られ、イギリスからフランス・ヨーロッパへ伝わり、世界へと広まっていきました。

 

日本で消しゴムを開発したのは明治26年頃といわれています。

当時、世界で使われていた消しゴムには天然ゴムが原料となっていたため値段が高くなってしました。

また日本で作っていた消しゴムの品質は良くなく、十分に消すことができませんでした。

大正時代になり、日本国内に消しゴムメーカーがいくつか誕生したことで国産消しゴムの生産が本格的になりました。

昭和になって、ようやく製図用の消しゴムが完成しました。

その後も消しゴムの消す力を高める研究を続け、1959年に天然ゴムを使わない世界初のプラスチック消しゴムの販売が始まりました。

天然ゴムで作った消しゴムよりも安く購入することができることから、プラスチック消しゴムは広く普及されるようになりました。

 

日本の文房具の初めて さいごに

日本の文房具は漢字とともに中国から伝わった筆から始まり、明治時代ではプラスチック消しゴムの開発が始まりました。

今では安く購入することができることから、日本で作られたプラスチック消しゴムは広く普及されています。

世界初となる日本の消しゴムを実際に手に取ってみて良さを確認してみてはいかがでしょうか。

文房具を役割で分類!分類別種類の代表は?文房具の必需品とは?

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