クレジットカード業界では、磁気カードからICチップによる取引がメインとなろうとしています。
なぜ磁気カードからICチップへと変わろうとしているのでしょうか。
ICチップメインに変わろうとする背景と、磁気カード・ICチップカードを保存するときの注意、そしていろいろあるカードの種類などを紹介します。
磁気カードはこれからICチップに変わる?!
磁気カードはデータを読み取るための装置が安いため、世界各国で利用されています。
しかし、磁気カードは磁力が弱くなると使えなくなる・簡単に情報を抜き取り複製して悪用されることが多いという問題があります。
そのため、これらの問題を解決するためにICチップ内蔵のカードへ移行する流れとなっています。
ICチップ内蔵カードのメリット
ICチップ内蔵カードのメリットには、主に3つあります。
- 磁気不良が起こりにくい
磁気ストライプは情報を磁気に保存していたため、強い磁気を浴びてしまうと正しい情報を読み取ることができなくなってしまいました。
一方、ICチップはデータを暗号化して保存しているため磁気の影響を受ける心配がありません。
- 高度な認証
ICチップ内蔵の場合は、カードを利用するときに変造されていないかを確認するための認証機能が働きます。
万が一、変造されたカードであると認識された場合は即座に取引を中止するようになっています。
またカード発行会社が利用を認証するときも、取引ごとに暗号化されて認証するなど複雑化しているため、簡単に変造できないようになっています。
- 暗証番号
磁気カードの場合はサインすることで本人確認が行われていましたが、裏面の署名と照合されることが少なく、第三者に簡単に利用されることがありました。
ICチップには暗証番号が保存されていて、支払いの時に決済端末に入力する必要があるため、本人が使っている証拠となるため第三者に利用される心配が少なくなりました。
磁気カードとICカード/保存の注意
磁気カード、またはICカードを保存するために気をつけておきたいことを紹介します。
- 強い磁気を発する物と一緒にしない
テレビやスマートフォン・パソコン・スピーカーなど強い磁気を発する物のそばに置くと磁気不良の原因になります。
- 重ねて保存しない
磁気カードにも、ICカードにも微量の磁気をまとっているため、重ねて保存するとお互いの磁気が干渉し合うため磁気不良の原因になります。
- ソフトタイプのケースは使わない
ソフトタイプのケースには塩ビ素材などのビニール材質を柔らかくするために可塑剤(かそざい)が使われています。そのため、カード表面にある画像が剥がれる、ICチップが破損してしまう可能性があります。
- 高温多湿なる場所に置かない
クルマの中やストーブのそばなど高温多湿になる場所に置いておくと、変形して正しく情報を読み取ることができなくなってしまいます。
カードの種類はこんなにある
カードには、磁気カードやICカードの他にも様々な種類があります。
- PVCカード
ポリ塩化ビニルで作られているカードで会員証や診察券・身分証などに使われています。
- PET(ペット)カード
ポリエチレンテレフタレートで作られている薄いカードで、会員証や診察券・ポイントカードなどに使われています。また油性マジックで直接書き込める特徴があります。
- ヘアラインカード
ポリ塩化ビニルで作られていますが、両面にヘアライン箔が貼ってあるので高級感を演出することができます。
アパレルや美容室などの会員証として使われることが多いです。
- PET-Gカード
グリコール変性ポリエチレンテレフタレートで作られているカードで、燃やしても有害なガスを抑えてくれます。
印鑑登録証や市民カード・図書館の利用カードなど、主に自治体で発行するカードとして使われています。
- バーコードカード
バーコードで情報管理をしているカードで、会員証やポイントカード・図書館の利用カードに使われていて、専用のプリンターで1枚ずつ印刷してきます。
JANコードやQRコードの印刷もできますが、どのバーコードを使うによってシステムに違いが出てくるので事前確認が必要となります。
磁気カードはこれからICチップに変わる?! さいごに
今では磁気ストライプカード主流でしたが、セキュリティ性が高いことから少しずつICチップ内蔵のカードが利用されるようになってきました。
しかし、セキュリティ性の高いICチップにも少しながら磁気があるので、保存するときには強い磁気のそばに置かないように注意しましょう。.そらも