暑くなってくるとアイスクリームが食べたくなってきますね。
いろんな種類がありアイスクリームだと思っていたら、実はジェラートだったということがありませんか?
アイスクリームとジェラートの違いってなんでしょう。
アイスクリームとジェラートの違いをまとめてみました。
そしてジェラートの由来や歴史も知りたいと思い調べてみました。
目次
ジェラートとアイスクリームの違いとは?成分だけじゃない
まずはジェラートとアイスクリームは、どんな食べ物なのでしょうか?
知っているつもりでしたが、違いはよくわかっていませんでした(^^;)
違いをまとめてみましたのでご紹介します。
ジェラートとは
ジェラートとはイタリア語では凍ったという意味で、フィレンツェが発祥といわれています。
果汁や果肉・牛乳・砂糖・コーヒー・ハーブなどを材料にして混ぜて凍らせて作られているイタリアでは欠かせないスイーツです。
アイスクリームとは
牛乳や乳製品・糖分・植物油などを材料にして冷やすときに空気を含ませながら攪拌させて凍らせて作られたスイーツです。
アイスクリームは含まれている乳成分の量によって、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスに分けられるそうです。
ジェラートとアイスクリームの違い
ジェラードとアイスクリームの違いには、材料・空気の含有量・食べ頃の温度などがあります。
食感でいえば、ジェラートは乳脂肪分が少ないことから口当たりはサッパリしていていて軽くなめらかでコクがあり、ヘルシーといえます。
アイスクリームには様々な種類ありますが、牛乳が主な原料でコクがあります。
材料
ジェラートは牛乳や生クリームなどの乳製品・果肉・コーヒー・ハーブなど様々なものが使われています。
場合によっては乳製品を一切使わずに作られているジェラートもあるそうです。
アイスクリームは牛乳や生クリームなどの乳製品が使われています。
空気の含有量
ジェラートもアイスクリームも、作るときに材料を混ぜて撹拌させるので空気が入ります。
ジェラートの空気の含有量は約40%以下と低いため味が濃くなり、ねっとりとした口溶けになっています。
アイスクリームの空気の含有量は約60%以上と高いためサッパリとした味になり、軽くてフワッとした口溶けになっています。
含まれる空気の量が多いと、ふんわりとした食感と味が楽しめ、少ないとねっとりとした重みのある食感と味になるんですね。
食べ頃の温度
ジェラートは空気の含有量がアイスクリームと比べて低いので、-8度から-10度が食べ頃の温度となっています。
アイスクリームは-8度から-14度が食べ頃の温度となっていて、滑らかな口溶けが楽しめます。
質の良い ジェラートとはどんなもの?
質が良いといわれているジェラートには天然素材が使われているため、着色料を使った鮮やかな色ではなく自然な色をしています。
例えばピスタチオといえば濃い緑色をしているイメージがありますが、実際は少し茶色っぽい黄緑色になっています。
またベリーだと鮮やかなピンク色より深い赤色になっているので、色で質の良いジェラートを見分けることができます。
ジェラートの由来と歴史
ジェラートは牛乳や砂糖・果汁・果肉などを混ぜて凍らせて作られていることから、イタリア語で凍ったという意味があるgelato(ジェラート)と名付けられたといわれています。
ジェラートの歴史は旧約聖書で長老たちが夏に氷雪で冷やしたミルクシャーベットのような氷菓を食べていた、ということが最も古い記録として残っています。
これがジェラートの起源と考えられているそうです。
またローマの英雄ジュリアス・シーザーは、家来たちがペニン山脈から運ばせた氷雪にミルクやハチミツ・ワインなどを混ぜて飲んでいたといわれています。
暴君で有名なローマ皇帝・ネロは奴隷を使ってアルプスから運ばせた万年雪に果汁やハチミツ・バラやスミレなどの花から採った液体などをかけて作ったドルチェ・ビータを飲んでいたそうです。
ドルチェ・ビータは市民にも広がり、裕福な家では氷の貯蔵庫を設置してパーティーなどで楽しんでいたといわれています。
アイスクリームが中国からイタリアへ伝わったという説もあり、マルコ・ポーロが北京で牛乳を凍らせたアイスミルクを食べたと旅行記・東方見聞録に書いたそうです。
アイスミルクの製造方法を持ち帰りイタリアのヴェネツィアで評判となり定着したそうです。
15世紀初頭になるとジェラートはフランスへと伝わったそうです。
フィレンツェの名家であるメディチ家の令嬢・カテリーナがフランス王・アンリ2世へ嫁いだとき、シェフや菓子職人を連れてきて婚礼の料理として出したところ貴族たちに大好評となりました。
それがフランスやドイツ・イギリスなどの王族へと伝わり、さらに全世界へと広まっていったといわれているそうです。
ジェラート さいごに
ジェラートとアイスクリームの見た目は似ていますが、材料や食べ頃の温度などで味や口溶けが変わってきます。
また質の良いジェラートは色がキツくなく自然な色となっているので、良くチェックしてみて美味しいジェラートを味わってみてはいかがでしょうか。
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