雪の風物詩「かまくら」。
雪深い地方では、なじみのある「かまくら」ですが、「かまくら」は秋田県や新潟県など雪深い地域に伝わる小正月の伝統行事です。
雪で作った家の中に祭壇を設けて、水神様をお祀りします。
伝統行事以外にも、雪で作った家のことを全般的に「かまくら」といって、子供たちが中に入って遊んだり、中でお餅を焼いて食べたりと楽しめる雪国の風物詩ともなっています。
私も雪国に住んでいるので、昔からこの「かまくら」は馴染みがあるものでしたが、かまくらっていつから始まったんでしょう。
目次
かまくらの歴史はいつからはじまったの?
かまくらは、鎌倉時代の初期に始まったとされています。
始めは、豊作祈願の火祭として行われていました。
現在の伝統行事として定着したのは、江戸時代の初期といわれています。
美郷町六郷や秋田県の仙北市、横手市、新潟県の魚沼市などに伝わっていき、現在の形になっています。
かまくらの体験できる雪まつりは?
かまくらを体験できる雪まつりでお薦めなのは、秋田県横手市の雪まつりです。
横手市内に約80基ほどかまくらが作られ、中では、子供たちが甘酒やお餅でおもてなしをしてくれます。
「入ってったんせ!甘酒あがってったんせ~!」
という声を掛けられ、中にある水神さまにお賽銭をあげます。
甘酒を飲んだり、お餅を食べたり話に盛り上がったりと中で楽しむ事が出来ます。
伝統行事である「かまくら」を体験できるおまつりです。
他にもミニかまくらが、市内周辺にたくさん作られ、ロウソクが灯るととても幻想的な景色が見れたり、家族で貸切でかまくらを体験できたりします。
2020年の横手の雪まつり、かまくら
日程 2020年2月15日(土)16日(日)
時間 18:00~21:00
アクセス JR横手駅より10分 駅前より会場への巡回バスが出ます
車の場合 湯沢横手道路横手IC下車、約10分
駐車場 横手体育館に無料の臨時駐車場があります。
*冬の東北はかなり寒いので、防寒具、ブーツは必須です。
暖かい服装で行って下さいね。
東北の雪まつりおすすめ
東北には、他にも様々な雪まつりが開催されます。
中でも、みちのく五大雪まつりと言われるお祭りは東北でも有名なお祭りです。
青森県八戸市の「八戸えんぶり」
弘前市の「弘前城雪燈籠まつり」
岩手県雫石町の「岩手雪まつり」
秋田県男鹿市の「なまはげ柴灯まつり」
横手市の「横手かまくら」の5つです。
八戸えんぶり
八戸地方の民俗芸能で、その年の豊作を祈願するためのお祭りです。
太夫と呼ばれる舞い手が、馬の頭のかたどった烏帽子を被り舞を踊ります。
約30組のえんぶり組が八戸市の中心街を踊り歩きます。
日程 2020年2月17日(月)~20日(木)
詳しくはこちら 八戸えんぶり
弘前城雪燈籠まつり
桜の名所としても有名な弘前城に、約200基の燈籠や雪像が飾られます。
ミニかまくらも300基ほど並び、燈籠やかまくらに灯がともされると、そこは光のファンタジーです。
大きな雪の滑り台も作られ、子供たちも楽しめるお祭りです。
日程 2020年2月8日(土)~11日(火)
詳しくはこちら 弘前城雪燈籠まつり
岩手雪まつり
雫石町の8つの会場で同時開催される雪まつり。雪像やステージショー、打ち上げ花火などさまざまなイベントが行われます。メイン会場には、地元の食材を楽しめる屋台村が連なり、毎年人気です。他にもスキー場でのチュービングやスノーライダーなど雪を存分に楽しめるイベントです。
日程 2020年2月7日(金)~11日(火)
詳しくはこちら 岩手雪まつり
なまはげ柴灯(せど)まつり
男鹿に伝わる、神事「柴灯祭(さいとうさい)」と民俗行事なまはげを組み合わせた冬のおまつり。なまはげは、「悪い子はいね~が~!」と家々を巡り、厄払いをしたり怠け者をさとしたりする、男鹿に伝わる来訪神とされています。なまはげ入魂、行事再現などなまはげの魅力を感じられるお祭りです。
日程 2月7日(金)~9日(日)
詳しくはこちら なまはげ柴灯(せど)まつり
かまくらはいつから? さいごに
東北には冬を存分に楽しめる雪まつりが多くあります。
かまくらといったら横手のかまくらが有名で、かまくらの幻想的な景色は、1度体験してみる価値ありです。
甘酒やお餅を食べたりとかまくらを楽しむ事もできておススメですよ。
今回紹介したお祭りは、子供も大人も十分楽しめる雪まつりばかりです。
気になる所があったら、今年の冬はぜひ東北に!
雪とおまつりを楽しんでみて下さいね。