身内が亡くなるとあわただしく葬儀があり、ほっとするのもつかの間で後にもやることがいっぱいあります。
悲しさや寂しさが残る時のこと、何をするのも切ないですが、逆にやらなければということをしていると気がまぎれることもあります。
今回は遺品整理・形見分けのやり方や時期などをまとめてみました。
遺品整理と形見分け
葬式が終わって次にやることの1つに遺品整理と形見分けがあります。
遺品整理とは、故人が生前愛用していた生活雑貨・衣類・家電、趣味のものやコレクションなどを必要・不必要に分別し、保管または処分していきます。
遺品を整理することで故人の死を受け入れて気持ちを整理することができるといわれています。
また形見分けとは、故人の愛用品を遺族や親しかった人たちに分けて思い出を共有するという日本独特の風習です。
【遺品整理の手順】
故人が家族と同居していた場合は遺族の気持ちが落ち着いてから始めても大丈夫です。
でも、故人が施設に入っていた場合や家族とは別の賃貸物件で暮らしていた場合などでは、契約終了と部屋の明け渡しをする必要があります。
ある程度スケジュールを立ててから始めるようにしましょう。
1. エンディングノート・遺言書の確認
遺品整理を始める前に故人がエンディングノートまたは遺言書を残しているかを確認しましょう。
エンディングノート・遺言書には形見として残して欲しい品物・資産の処分方法などが書かれている場合があります。
探しても見つからない・処分方法が書かれていない場合は、遺族で話し合って作業を進めましょう。
2. 通路の確保
部屋から大きな家具やゴミなどを運び出せるように、簡単な片付け・掃除をして玄関までの通路を確保しましょう。
3. 遺品の分類
遺品を「貴重品」・「保存」・「廃棄」に分けていきます。
貴重品は遺産分配・相続、権利引き継ぎ・解約などに必要な書類などがあるので、最初に確保しておくことが大切です。
また保存するか廃棄するか迷った場合は、一旦保留にして後日改めて判断しましょう。
廃棄する物は各自治体のゴミ出しルールに従って処分します。
形見分けの時期と方法 注意することは?
形見分けを行う時期は宗教によって変わってきます。
故人が信仰していた宗教に従って形見分けを行う時期を決めます。
仏教
忌明けになる四十九日法要後に行うのが一般的になっていますが、地域・宗派によっては三十五日法要が忌明けとなっている場合があります。
キリスト教
形見分けの風習はありませんが、故人の死後から約1ヶ月後に行われる追悼ミサの時に思い出の品として渡すようにしましょう。
神式
忌明けになる五十日祭後に行うのが一般的になっています。
遺品の処分 残すものは?
遺品を処分するときに残すべきものがあります。
まずは、あやまって処分しないように最初に確認するといいですね。
捨ててはいけないもの
印鑑、通帳、キャッシュカード、損害・生命保険に関する書類、年金手帳・年金に関する書類、健康保険証、パスポート、運転免許証、電気・水道・ガスなど公共料金の領収書・請求書、不動産に関する書類、家や車・金庫などの鍵、資産価値の高い貴金属など
再利用できるもの
家電や家具・衣類・ブランド品などは、状態によってはリサイクルショップで売れる場合があります。ゴミにする前にどうするかを残された家族で話し合うといいですね。
故人の愛用品
故人が日頃から使っていた、趣味のものは思い出として残すだけでなく、形見分けに使うことができます。
服や着物など多い場合は、その中から故人のお気に入りだったものをいくつか選ぶといいでしょう。
故人の写真・文字・絵
写真はその瞬間を収めた物で同じ物はないので、処分した後で取り戻すことはできません。
また故人が文字や絵を書く姿は見ることができなくなっても、文字や絵を見ることでその姿を思い出すことができます。
多くて保管場所がない場合は、デジタルデータに変換すると場所を取らずに多く残すことができます。
余談ですが、私は母を亡くした時に、賃貸で一人住まいだった母の遺品整理は、とてもあわただしく時間に追われていました。頭の中の整理もつかない内にとにかくやらなくちゃという感じであまり考えもなく処理してしまいました。
後になって、あれはどうしたっけ?なんていうことがいっぱいでてきました。
後悔しないためにも、悲しいという思いだけではなく、しっかりしなくちゃと段取りすることも大事だなと今更ながらに思っています。
遺品整理 最後に
遺品整理とは気持ちに区切りをつけるための大切な作業になります。
しかし、中には相続に関する物や書類が含まれているので慎重に判断して仕分けるようにしましょう。
遺品整理をするのが辛い、または仕事が忙しい・遠方のため遺品整理をする時間が確保できない場合は遺品整理業者に依頼する方法もあります。
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自分が納得できる方法で遺品整理をして、故人との思い出をよい形で残せるようにしましょう。
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