モノクロといえば白黒のことと思われがちですが、どうやら意味が違うようです。
モノクロにはどんな意味があるのでしょうか。
モノクロの意味やモノクロ・白黒・モノトーンの違いとは?
気になったので調べてみました。
また基本色というのがありますが、誰がいつ決めたのでしょうか?調べたことをご紹介します。
モノクロとは意味は?
モノクロとはモノクローム(monochrome)を略した言葉で、単色のみで構成された表現方法のことです。
モノクロといえば白黒のことを思い浮かべる人が多いですが、白黒はモノクロの1種類となります。
なので、赤や茶色・青色など使われている色が1色だけであればモノクロになります。
● モノクロの魅力
・彩度や色相などが排除され、明暗が強調されます。そのため見る人は本質に集中することができます。
また同じモノクロであっても、コントラストの強弱によって感じ方が違ってきます。
・カラーの場合は、過剰な色や飾りによって見るものが複雑になることがあります。
モノクロでは、これらが排除されることでシンプルになり見る人に力強い印象を与えることができます。
また、そこにはどんな世界が広がっているのか・どんなことを伝えたいのかなどの想像を膨らませることができます。
モノクロと白黒とモノトーンの違いとは
モノクロは1色だけで表現する方法のことですが白黒とモノトーンには、どんな違いがあるのでしょうか。
白黒とは文字や写真・イラストなどが白と黒の2色だけを使った表現方法です。
モノトーンとは、単調・単色のことで白や黒・グレーなどの無彩色を使った表現方法で、ファンションやインテリアのコーディネートで良く使われています。
他にもグレースケールという表現方法があります。
● グレースケールとは
コンピューターで白から黒までの階調をグラデーションによって表現する方法です。
約256階調あり、白と黒の2色で構成される白黒に対して中間色であるグレーがあることで微妙な濃淡を表現することができます。
主に写真やイラストなど複雑な色の組み合わせで表現したいときに使われています。
【メリット】
・ 滑らかな濃淡を表現できる
約256階調のグラデーションによって色の濃淡を表現することができるので、複雑な色でも滑らかに表現することが可能となります。
写真などの微妙な濃淡を表現することに適しています。
・ データーサイズを抑えられる
カラーを使った画像ではデーターサイズが大きくなってしまいます。
グレースケールであれば、データーサイズはカラーより小さくすることができます。
単純な文書、または図表をグレースケールにすることで、情報を減らすことなくデーターサイズを抑えることが可能となります。
【デメリット】
・ インクの消耗が激しい
グレースケールはドットが細かくなり着色が多くなるため、印刷するときは多くのインクが必要となります。
またプリンターによっては、黒やグレーを表現するためにシアン・マゼンタ・イエローなどのカラーインクも消費する場合があります。
印刷物によっては多くのインクを早く消耗してしまう可能性があります。
・ モノクロよりデーターサイズが大きくなる
カラーよりもデーターサイズを小さくすることができますが、モノクロと比べるとデーターサイズは大きくなってしまいます。
印刷する場合でもインクの消費量に違いが出てくるので、目的に応じてモノクロにするか、グレースケールにするかの判断が大切になってきます。
基本色とは誰がいつ決めたの?
基本色とは、色を表現するために基本となる色のことをいいます。
色は無彩色と有彩色に分かれます。
日本産業規格(JIS)では、無彩色は白・黒・灰色の3色を使い、有彩色は赤・黄・緑・青・紫に加え、中間的な色を表す色名として黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫の10種類が使われています。
基本色をいつ誰が決めたかは、ハッキリした記録はありません。
また基本色は目的によって変わることがあるので1つとは限りません。
● 金色・銀色とは
金色は山吹色に金属光沢を持つ物体表面の光学的状態のことをいいます。
色としては黄色系ですが、反射光があまり乱反射せず強い指向性を持つことで金色になるそうです。
銀色は金属光沢のある灰色のことで、白金とも呼ばれています。
古くから使われていて、純粋無垢という意味があります。
モノクロとは?白黒などとの違い さいごに
モノクロといえば白と黒の2色が使われているものだと思われていましたが、それだけでなく単色を使ったものも含まれていることがわかりました。
モノクロはコントラストの強弱があるので、カラーと違う印象を感じることができます。
モノクロのものを見ることがあれば、じっくりと観察してみてはいかがでしょうか。