日本の風呂は、使い方や形状によって多くの種類があります。
旅館のお風呂や温泉、さまざまな名称とともに独特のあじのあるお風呂がいっぱいです。
風呂好きとしては日本のお風呂の種類は気になるところです。
日本の風呂にはどんなものがあるのでしょう?
気になるお風呂の特徴や違いを調べてみましたのでご紹介します。
日本の風呂の種類にはどんなものがある?
代表的な日本の風呂を、いくつかご紹介します。
蒸し風呂
蒸気を使って身体を蒸らす風呂です。
昔の日本では風呂といえば、この蒸し風呂のことを指していました。
現在でも蒸気が豊富にある温泉で見られます。
大分県別府市にある鉄輪(かんなわ)温泉にある鉄輪むし湯は、石室の中に薬草を敷き詰めて高温で蒸して鎮痛効果のある成分と香りを放出させて、体内に吸収できるようになっています。
疲労回復や新陳代謝アップ・冷え性改善などに効果があるといわれています。
水風呂
浴槽に水が入っていて、サウナに入った後に汗をひかせるために入ることが多いです。
また夏の暑いときに、水風呂に入ることもあります。
水風呂は、かけ水をしてから足から時間をかけてゆっくり入っていきます。
1~2分ほどつかったら、サウナや温泉で身体を温めます。
血行促進や免疫力アップ・自律神経やホルモンバランスを整える・肌を引き締めるなどの効果がありますが、入り方を間違えると重大な事故を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
岩風呂
瀬戸内海など海岸地帯にあった蒸し風呂です。
石窟など密封された岩穴の中で火を焚き熱してから、水気を与えて蒸気浴や熱気浴ができるようにします。
伝統的な岩風呂は高度成長期になってから徐々に姿を消していきましたが、1部地域で残っているものは有形民俗文化財に指定されました。
釜風呂
日本内陸部で広まった蒸し風呂で、代表的なものとして京都の竈風呂があります。
岩でドーム型に組んだ下に小さな入り口があるという構成になっています。
ドーム内で火を焚き熱し、換気してから塩水で濡らした筵の上に横になります。
神経痛や喘息の症状改善などに効果があるといわれています。
五右衛門風呂
安土桃山時代の盗賊・石川五右衛門が京都・三条河原で釜茹での刑になったことが名前の由来といわれています。
鉄製の釜で湯を沸かしているため、直接はいると火傷してしまうので、木製の底板の踏み板、または下駄を沈めて履くなどで入浴します。
保温性が高いので、すぐに風呂の湯が冷めることはありません。
ドラム缶風呂
ドラム缶に水を貯めて、石を積んだ釜の上にのせて火を焚き温めた風呂です。
第二次世界大戦中、戦地での簡易風呂として使われていました。
また内風呂のない一般家庭でも使っていたそうです。
現在ではボーイスカウトや子供会でのイベント・アウトドアなどで使われています。
家風呂にも種類が!
家風呂には大きく分けて3つの種類があります。
ユニットバス
工場で床や壁・浴槽などの部品を作り、現場で部品を組み立てて作る風呂のことで、1番よく使われています。
部品を組み立てるだけなので、短期間で作り上げることができます。
ハーフユニットバス
浴槽や床はユニットバスで、壁や天井は現場で作る風呂のことです。
壁を自分好みにデザインすることができますが、ユニットバスより工事期間が長くなります。
また壁に木を使った場合、換気が悪いためすぐにカビが生えてしまう可能性があります。
造作風呂
ユニットバスの部品を使わない、完全オーダーメイドで作られた風呂のことです。
ユニットバスの部品は使わないので、全て自分好みにデザインすることができます。
完全オーダーメイドなので費用は高くなり、造りによっては保温性が落ちてしまう可能性があります。
在来工法とユニットバスの違い
在来工法とは造作風呂のことで、完全オーダーメイドで風呂を作っていきます。
ユニットバスは工場で作った部品を現場で組み立てて風呂を作ります。
ユニットバスの方が短期間で風呂を作ることができますが、形・種類に限りがあるので自分の思うような風呂にできないことがあります。
一方、在来工法では全て自分好みにデザインすることができますが、工事期間が長くなり費用もかかります。
こだわりがある場合はこちらになりますね。
お風呂の種類 さいごに
ユニットバスと聞けば、トイレと風呂が一緒になっているものと思われていますが、部品を組み立てて作る風呂のことで、ほとんどの住宅で使われています。
風呂とトイレが一緒になっているのは3点ユニットバスと呼ばれ、風呂・洗面所・トイレが一緒にあるものです。
もし、風呂を作ることがあったら、ユニットバスと在来工法のどちらが自分に合っているかを検討して納得のいく風呂にしてみてはいかがでしょうか。