写真は一瞬の出来事や日常の様子などを記録として残すことができます。
写真はいつどこで誕生したのでしょうか。
はじめての写真とは?
また写真が撮れる理由などをも調べてみました。
世界中の国で写真が撮られていますが、その写真の歴史や撮れる仕組みなどをまとめてみました。
写真の世界の歴史
1826年、フランスの発明家であるニエプス兄弟がアスファルト塗って磨いた白銀板に紙を置いて光を当て自宅から見える景色を撮影したのが世界で最初の写真です。
この写真は、約8時間という長い時間をかけて撮影されたため人物を撮るのは不可能で、画像も鮮明ではありませんでした。
1839年、フランスの画家であるルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが銀メッキの銅板にヨウ化銀を塗ってからカメラにセットして撮影する銀板写真方法を発表しました。
露光時間が約20分、最終的には約1分となったことで、風景だけでなく人物の撮影も可能となり、画像も鮮明になりました。
1841年、イギリスの科学者であるウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが硝酸銀溶液を塗った紙をヨウ化カリウム溶液に浸した状態で撮影し、硝酸銀と酢酸と没食子酸の混合溶液で現像、臭化カリウム溶液で定着してネガを作り単塩紙に密着、太陽光で焼きつけるネガ/ポジ方式を発表しました。
繊維である紙を使うため、ダゲールのダゲレオタイプより画像の鮮明さは劣りますが同じ写真を何枚も作れるようになりました。
タルボットはこの方法を特許とし、利用者から高額の料金を徴収していました。
その後発表されたコロジオン方式などに対して、特許侵害であると主張し裁判を起こしましたが敗訴となりました。
タルボットは敗訴になったことに失望し、特許を放棄しました。
1851年、イギリスの写真家であるフレデリック・スコット・アーチャーがコロジオンという液をガラス板に塗ることで鮮明な写真が撮れるコロジオン方式を発明しました。
コロジオン方式が広まったことで、富裕層の間ではカメラを買って写真を撮るアマチュア写真家が多く表れるようになりました。
1861年、イギリス・スコットランドの物理学者であるジェームズ・クラーク・マクスウェルが色光(しきこう)の三原色である青紫色、緑色、赤色を重ね合わせ、様々な色を作る実験を行いました。
その結果、青紫色、緑色、赤色それぞれのフィルターを付け撮影した写真を重ねて投影することでカラー写真として見せることができました。
1871年、イギリスの医師であるリチャード・リーチ・マドックスが撮影のたびに感光膜を作る必要がない乾板を発明したことで手軽に写真が撮れるようになりました。
1888年、アメリカのイーストマン社が巻いて収納できるロールフィルムが発売されたことで写真は一般の人たちへ広まっていきました。
写真のはじまりはいつどこで?はじめての写真とは?
世界初の写真は、1826年フランスの発明家であるニエプス兄弟が撮った写真で、「ル・グラの窓からの眺め」というタイトルがつけられています。
この写真は、自宅から見える景色を撮影したといわれています。
写真が撮れる仕組みや理由を簡単に
写真はカメラを使うことで取ることができます。
カメラにあるシャッター・レンズ・フィルムの3つによって写真が撮れるようになっています。
それぞれには、どんな役割があるのでしょうか。
シャッター
光の量を調節する役割があります。
写真を撮るためには、カメラに光を入れる必要があります。
しかし光が多すぎると白すぎる、光が少なすぎると暗い写真になってしまいます。
そのため鮮明な写真を撮るために、丁度良い光を取り入れるためにシャッターが使われています。
レンズ
透明なガラスやプラスチックで作られている部品で、カメラに入ってきた光を1点に集め、ピントを合わせるという役割があります。
フィルム
フィルムにはビニールに感光材料が塗られています。
光に当たることによって科学変化が起きフィルムに画像・色が焼き付けられ、現像することで写真になります。
カメラにフィルムをセット→レンズでピントを合わせる→シャッターを切る→現像するという順で写真ができるようになっています。
写真の世界の歴史と仕組み さいごに
今では手軽に撮れる写真ですが、昔は約8時間もかけて写真を撮影していました。
いろんな人たちのアイディアで瞬間の出来事を写真で撮れるようになりました。
日常の様子や決定的瞬間を写真に収めてみてはいかがでしょうか。
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