「こたつとみかん」や「こたつでみかん」という言葉があるように、こたつにはみかんというのが定番になっていますね。
どうして、こたつに入っているとみかんなんでしょう?
みかんが食べたくなるのはなぜなんでしょうか。
こたつとみかんの関係気になりませんか?
せっかくだからみかんの効果的な食べ方やみかんの効能などを紹介します。
目次
こたつにみかんはなぜみかんなのか?そのわけは
こたつにミカンという組み合わせは、その理由からとても理に適ってると言えます。
自分が感じることなく体から水分が蒸散することを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。
不感蒸泄は安静な状態や睡眠中でもおこります。
皮膚や吐く息から水分が失われています。
状態によって量は大きく変動しますが、健康な人でも1日約900mlの水分が失われているといわれています。
また体温が1度上がると約200mlの水分が体から失われていきます。
喉が渇いたと感じたときには体が渇いた状態になっています。
こたつに長時間入っていると、こたつ内の気温と体温が同時に上がっていくので不感蒸泄の量は増えていき、脱水症状に陥る危険があります。
みかん1個には約90%の水分が含まれています。
こたつの上にみかんが置いてあるとすぐに水分補給をすることができて、脱水症状防止になるんですね。
みかんの栄養と効果的な食べ方はあるの?
世界には多くのみかんの種類がありますが、日本では主に温州みかんのことを「みかん」と読んでいて秋から冬が旬となっています。
みかんの栄養
ビタミンCをはじめとする多くの栄養が含まれています。
- ビタミンC
病気やストレスへの抵抗力を高める・鉄分の吸収をよくする働きがあります。
- クエン酸
疲労回復・カルシウムの吸収をよくする働きがあります。
- ペクチン
整腸作用があるので、便秘に効果があるといわれています。
- βクリプトキサンチン
抗酸化力が強いのでガン予防効果が期待されています。
- カリウム
余分なナトリウムを排出する働きがあり高血圧予防になるといわれています・
- ヘスペリジン
ビタミンPとも呼ばれているポリフェノールの1種です。血流をよくする・体を温める働きがあり高血圧や冷え性の症状改善に効果があるといわれています。
みかんの効果的な食べ方
みかんの栄養を多く・効率良く摂るにはどんな食べ方があるのでしょうか。
- ジョウノウごと食べる
ジョウノウとはみかんの果肉を包んでいる袋状の薄い皮です。
ジョウノウにはペクチンが豊富に含まれていて整腸作用があるので便秘に効果があるといわれています。
- 白いスジはとらない
白いスジにはヘスペリジンというポリフェノールの1種が含まれています。
体を温める働きがあり、みかんの果実よりも多く含まれているそうです。
- 食後に食べる
βクリプトキサンチンは脂に溶けやすい性質を持っていて、食後に食べると食事のときに摂った脂によってβクリプトキサンチンを効率良く摂取することができるので、食後のデザートにするといいですよ。
- 食べる前によく揉む
皮を剥く前によく揉むと酸味が減り、甘味が増します。
- 料理に使う
肉や魚料理のソースやサラダ・パスタに使うことができますよ。
みかん効果は美肌作りにも!
ビタミンCが豊富に含まれているので、シミやそばかすの原因になるメラニン色素を作るチロシンを生成する酵素・チロシナーゼの働きを抑える効果があります。
肌にハリ・弾力を与える働きのあるコラーゲンを生成する効果だけでなく、関節・骨・血管など体を作るのに欠かすことのできない栄養素です。
美肌効果がアップする焼きみかん
焼きみかんとは皮ごとストーブの上やオーブントースターで焼いて食べる方法です。
酸っぱいみかんを甘くする・寒さで凍ってしまったみかんを溶かすなどの目的で焼きみかんにしていたそうですよ。
みかんを焼くことによって皮に含まれているβクリプトキサンチンが染み出します。
果肉に染み込むので生食で食べるよりも多く栄養素を摂ることができます。
焼きみかんはオーブントースターに入れて、焼き目がつくまで約5~10分焼くだけで作ることができます。
出来たては熱いので皮を剥くときは注意しましょう。
こたつみかんとミカンの栄養と効果 さいごに
みかんは毎日食べると疲労回復や風邪予防・美肌作りなど多くの健康美容効果を得ることができます。
しかし健康や美容にいいからと食べ過ぎてしまうと、糖分の取り過ぎで太ってしまうことがあります。
また、お腹が冷えることで下痢になるなど体に悪影響を与えてしまいます。
みかんは1日3個までが適量といわれています。
こたつみかんで、効率良くみかんの栄養を取って、健康で美味しい生活を送ってみてはいかがでしょうか。