年末になると「来年の干支は何?」と話題になります。
干支が動物なのはなぜ?干支の起源や由来は?干支の動物が選ばれた意味は?と知らないことが気になることがありませんか?
干支の動物には身近なペットの猫がいません。
それはなぜ?と思う事も多く、干支について調べたことを紹介します。
干支の由来と起源とは?
干支は中国で暦として使われていたそうです。
十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせていました。
十干は日の順序を示すための総称で、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸となっています。
そして
十二支は、木星が12年かけて1周することから中国の天文学では毎年度における木星の位置を示すために12に分けた総称で、子・丑・虎・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥となっています。
日本には、553年頃百済を介して元嘉暦(げんかれき)として伝わったといわれています。
干支が動物なのはなぜ?
干支には、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と動物が当てはめられています。
しかし、十二支は種から植物へ成長し、種へと戻るまでの過程を象形文字で表したものです。
この十二支を庶民たちに覚えて貰うために動物を当てはめたといわれています。
十二支に当てはめられている動物のほとんどは同じですが、一部分は国によって違いがあります。
ベトナムでは牛→水牛、卯→ネコ、亥→豚となっています。
またチベットやタイ・ベラルーシでは卯→ネコになっています。
干支の動物の選ばれた意味とは?
12種類の動物が干支に選ばれた理由は今でも分からず、学者たちが様々な推察を出しています。
ハッキリとした由来は不明ですが、十二支の順番が決まった有名な話があります。
十二支の物語
神様が全国の動物たちに「1月1日の朝に私のもとへ来た1番から12番までの動物を1年交代で大将にする」という御触れを出しました。
元旦の太陽が昇ったとき、最初に現れたのは牛でした。しかし牛の背中に乗っていたネズミがピョンと飛び出し、神様のもとへ走り新年の挨拶をしたことで1番となりました。
牛に続き、トラ・ウサギ・リュウ・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・トリ・イヌ・イノシシ・カエルの順に到着しました。
カエルが到着したのは13番目だったため、「もう、カエル」と言って帰ってしまいました。
神様と十二支となった動物たちとの宴会が始まりました。
そこへネズミから競争は1月2日の朝と聞いていたネコが現れ、追いかけ回しました。
十二支の意味
- 子(ね)
ネズミは繁殖力が高いことから、子孫繁栄の意味があるといわれています。
- 丑(うし)
牛は主に荷物を運ぶ、または畑を耕すなどで人間の生活に欠かせない動物であることから、力強さの象徴であるといわれています。
- 寅(とら)
トラの美しく勇ましい姿から、決断力の高さ、または才知を表しているといわれています。
- 卯(う)
ウサギは大人しい、または穏やかなイメージがあることから、安全の象徴であるといわれています。
またウサギには跳躍力があることから、飛躍または向上の意味もあるといわれています。
- 辰(たつ)
龍は唯一、空想上の生き物で中国では権力の象徴となっています。
日本でも、その影響を受けて権力の意味があるといわれています。
- 巳(み)
蛇は脱皮を繰り返して成長することから、永遠・生命・再生の象徴であるといわれています。
また助けてくれた人には、必ず恩返しをすると言われていることから探究心、または情熱の意味もあるといわれています。
- 午(うま)
牛と同じく、馬は古くから人間とともに生活をしている動物で、健康または豊作の象徴であるといわれています。
また高貴なイメージがあり、幸運をもたらすともいわれています。
- 未(ひつじ)
羊は群れで生活していることから、家内安全の象徴であるといわれています。
- 申(さる)
猿は神の使いであると言われていることから、賢者の象徴であるといわれています。
- 酉(とり)
「とりこむ」という意味から、商売繁盛の象徴であるといわれています。
- 戌(いぬ)
犬は飼い主に忠実であることから、忠義の象徴であるといわれています。
- 亥(い)
猪の肉は万病に効くと言われていることから、無病息災の象徴であるといわれています。
また猪突猛進であることから、一途で情熱的なイメージもあります。
干支の由来や選ばれた動物の意味 さいごに
今では干支は動物の十二支のことをいいますが、実は十干と十二支を組み合わせ、日時を表していました。
動物の十二支には、それぞれ意味があるので来年の干支にはどんな意味があるのかを確認してみてはいかがでしょうか。