珈琲を飲むのにマグカップを愛用していますがマグカップという言葉は英語ではなく和製英語であるといわれびっくり。
マグカップは、コーヒーやお茶・スープなどの飲み物を入れるときに良く使われている食器ですが、どんな器をマグカップと呼ぶのか曖昧にイメージしていました。
気になり由来や歴史などを調べてみましたのでご紹介します。
マグカップの定義?とは
マグカップとは持ち手がついた筒型の大きなカップのことをいいます。
マグカップに使われている主な素材には、陶磁器やガラス・金属があります。
カップに持ち手がついているので、熱い飲み物が入っていてもスッと持ち上げることができます。
一般のコーヒーカップよりも大きいため、ポタージュなどのスープ類を注ぎ入れることもあります。
マグカップの誕生は?マグカップの歴史
現在確認されている古いカップは日本や中国の地層で発見されています。
新石器時代に使われていたもので、粘土で固めたもので持ち手はありませんでした。
持ち手がついたカップが誕生したのは約7000年前のギリシャで、熱い飲み物を運ぶためでした。
この頃のマグカップは生地が厚かったため、飲みにくかったといわれています。
やがて金属加工の技術が発展し、生地の薄い金属製のマグカップが登場しました。
しかし、熱い飲み物を入れると持ち手の部分まで熱くなってしまい持ち上げることができませんでした。
約14000年前の中国では、陶磁器製作の技術が発展していて熱い飲み物を入れても持ち上げることができる陶器製のマグカップが誕生しました。
大航海時代になると、中国の陶磁器技術は世界各地に伝わり独自の技術が発展していきました。
イギリスでは粉状にした牛の骨を使った陶磁器が登場し、ボーンチャイナと呼ばれています。
ボーンチャイナは焼くとクリーミーな白色になることからマグカップにも使われていて、多くの人たちに親しまれています。
マグカップの素材
マグカップに使われている主な素材には、どんな物があるのでしょう。
- 陶器
土とガラス質を含んだ鉱物を混ぜた粘土を使っていますが、土の方が多く含まれています。
重厚感があり、自然独自の雰囲気が出ているという特徴があります。
地域によって土の成分が異なるため、焼き上がりの風合いの違いを楽しむことができます。
伝熱性が低いので、温かい飲み物が冷めにくいです。
- 磁器
陶器と同じく土とガラス質を含んだ鉱物を混ぜた粘土を使っていますが、鉱物の方が多く含まれています。粒子が細かいため、丈夫で軽くて薄いという特徴があります。
陶器よりも伝熱性が高くなるので、温かい飲み物は陶器よりも冷めにくいです。
- 炻器(せっき)
陶器と磁器の中間となる素材でストーンウェアとも呼ばれています。
アルカリ成分・鉄分が多く含まれた粘土を使っているので、軽くて耐久性が高いという特徴があります。
また吸水性がないため、汚れがつきにくくなっています。
- 耐熱ガラス
ガラスの中でも熱さに強いガラスを使っているので、見た目が美しいという特徴があります。
ガラスといえば透明なイメージが強いですが、ステンドグラスのようなデザインや色を使っている・イラストが描かれているなど種類が豊富にあります。
また口当たりが良く、飲み物を美味しく飲むことができます。
- プラスチック
軽くて割れにくいため、子どもが使うのに最適な素材です。
耐熱性のプラスチックであれば、電子レンジで使うこともできます。
- 木
チーク材やナツメ・えんじゅ材などが使われていて、プレゼントとして贈られることが多いです。
耐熱性や耐水性が高く、割れにくいというメリットがありますが、食洗機や電子レンジで使えない場合もあるので注意する必要があります。
- ホーロー
金属の表面にガラス質を高温で焼き付けた素材で、金属の強度とガラスの美しさを持っています。
色移りがない・ニオイがつきにくい・耐久性が高いというメリットがありますが、金属が使われているため電子レンジで温めることができないというデメリットもあります。
マグカップの由来と語源
マグカップというのは実は和製英語で、英語ではマグ(mug)と呼んでいます。
マグは側面が真っ直ぐで持ち手がついているカップのことをいいます。
日本ではマグといってもピンとこないため、カップをつけて分かりやすくしたといわれています。
マグカップとは さいごに
マグカップには持ち手があるので、温かい飲み物が入っていてもスッと持ち上げることができます。
いろんな素材で作られているので、好みや目的でマグカップを使い分けてみてはいかがでしょうか。
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