コーヒーカップはコーヒーを飲むのに適したカップですが、私もそうですがマグカップを使っている人が多いようです。
珈琲を飲むのに適しているコーヒーカップがあるのに、一度にたくさん飲めるということで、ついマグカップを使ってしまいます。
コーヒーカップとマグカップの違いやコーヒーカップの種類・特徴などを調べてみました。
マグカップとコーヒーカップの違い
コーヒーカップはコーヒーの香りと味を楽しめるように工夫された器で、マグカップはコーヒーだけでなく、お茶やジュース・スープなど様々な飲み物に使える万能な器であるという違いがあります。
またマグカップは様々な飲み物を手軽に楽しめる器なので、お客さんにお茶を出すときはコーヒーカップやティーカップ・湯飲みなど、それぞれの飲み物に適した器にすることがマナーです。
コーヒーカップの主な特徴
コーヒーカップには、主に3つの特徴があります。
- 厚さ
コーヒーのコクが感じられるように飲み口が分厚くなっています。
深煎りのコーヒーのボディ感を楽しむにはオススメの形状です。
- 高さ
コーヒーは紅茶と比べて飲み頃の温度は約70度と低いので、熱を逃がしにくい高さになっています。
- 狭さ
コーヒーを飲み終えるまで冷めないように飲み口が狭くなっています。
コーヒーカップの歴史
コーヒーを飲む文化が発達したのはイスラム圏で、持ち手のない小さなカップが使われていました。
17世紀初め頃にコーヒー文化は欧州へと伝わりましたが、当時は磁器を焼く技術がありませんでした。
やがて日本の湯飲みや中国の陶器が欧州へと伝わったことで、18世紀にはドイツのマイセンが磁器を焼くことに成功しました。
その後マイセンでは、伊万里や柿右衛門など日本のデザインを使ったカップが作られるようになり、フランスやイギリスなどでも工夫を施したデザインのカップが作られました。
その後、ウェッジウッドやロイヤルコペンハーゲンなどのブランドが誕生しました。
現在では電子レンジでも使えるカップも作られています。
意外と多いコーヒーカップの種類
コーヒーの種類によって適したコーヒーカップに違いがあります。
レギュラーカップ
一般的な大きさでドリップ式コーヒーに適しています。
エスプレッソカップ
エスプレッソ専用のカップです。
デミタス
レギュラーカップより小さいカップで、フルコースで使われています。
またエスプレッソやトルココーヒーなどの濃いコーヒーに適しています。
カプチーノ
カプチーノ・カフェラテなどに使われています。
カフェオレボウル
カフォオレに使われています。
またシリアルやスープにも使うことがあります。
コーヒーカップそれぞれの特徴
いろいろ種類のある珈琲カップ、それぞれどんな特徴があるのかまとめてみました。
レギュラーカップ
一般的に使われているコーヒーカップで、容量は約150mlとなっています。
約7~8分目まで注ぐとバランスが良くなります。
エスプレッソカップ
エスプレッソ専用のカップで容量は約60ml以下となっています。
エスプレッソとは、微細状にした深煎りのコーヒー豆をエスプレッソマシンで淹れたコーヒーのことをいいます。
エスプレッソマシンで、お湯を短時間で加圧状態にしてコーヒーを抽出するため、コクや旨味・苦味・甘味・酸味を絶妙なバランスになります。
クレマというエスプレッソの表面に浮かぶ泡を映えるという理由から白いカップが使われることが多いです。
デミタス
フランス語でデミ(半分)、タス(カップ)という意味があります。容量は約60mlでレギュラーカップの半分といわれています。
トルココーヒーにも使われています。
トルココーヒーとは、コーヒーを水から煮立てて上澄みだけで楽しむコーヒーのことです。
苦味が強く濃いため、砂糖を多めに加えると飲みやすくなります。
カプチーノ
エスプレッソにクリーム状に泡立てた牛乳を加えたカプチーノやエスプレッソに牛乳を混ぜたカフェラテに使われていて、容量は約180mlとなっています。
カフェオレボウル
コーヒーに牛乳を混ぜたカフォオレを楽しむカップで、持ち手がなく幅が広くなっています。
容量は約250mlとなっています。
料理用のボウルとして使われることもあり、フランスでは朝食用ボウルとも呼ばれています。
マグカップとコーヒーカップの違い さいごに
マグカップはコーヒーだけでなく様々な飲み物を入れることができますが、コーヒーカップはコーヒーの香りと味を楽しむために作られています。
コーヒーによって適したカップがあるので、使い分けてコーヒーを楽しむといいかもしれませんね(^o^)