シンバルやカスタネット、トライアングルなど世界には数多くの打楽器があり、日本にも和太鼓をはじめとする打楽器があります。
よく聞くところではお祭りの時の太鼓がそうですね。
日本の打楽器にはどれくらいの種類があるのでしょうか?
日本の打楽器の種類や和太鼓の種類と特徴、そして和太鼓の歴史などを調べましたのでご紹介します。
目次
日本の打楽器の種類には何がある?
打楽器とは打つ・こする・振るなどで音を出す楽器のことです。
大きく分けて膜鳴(まくめい)楽器と体鳴楽器の2種類があります。
膜鳴楽器とは、膜が張ってある部分を叩いて音を出す楽器で和太鼓やタンバリンなどがあります。
体鳴楽器とは木や金属で作られた楽器を叩いて音を出す楽器でカスタネットやシンバルなどがあります。
和楽器では打楽器のことを打ちものと呼んでいます。
どんな楽器があるのでしょうか。
和太鼓(わだいこ)
木で作った胴に皮を張り、木のバチで叩くことで音が出る楽器です。
歌舞伎では効果音として使われることがあるそうです。
鼓(つづみ)
胴が木で作った砂時計型になっている枠付き締太鼓です。
張ってある革を適度に湿らせ、紐を強く握る、または緩めることで革の張りを変えられるため、音の高さや響を打ち分けることができます。
演奏の時は掛け声をかけることが特徴です。
鉦鼓(しょうこ)
ヘリのある青銅製の皿を木枠に吊り下げて紐で固定して、2本のバチで打ち音を鳴らします。
雅楽や仏教で使われていて、高い音が特徴です。
仏教で使う時は「かね」「しょう」とも呼ばれています。
摺鉦(すりがね)
真鍮製の皿を枠や柄を付けて紐で吊して撞木(しゅもく)と呼ばれる棒で打つ、または直接左手で持ち、指で音色を変えながら打つ楽器で、祭り囃子に使われています。
拍子木(ひょうしぎ)
2本の角柱型になった木を紐で結んであり、叩いて音を出します。
夜回りや相撲の時に使われています。
和太鼓の種類と特徴
和太鼓は材質や大きさ、胴の長さによって音に違いがあり、大きく分けて3つの種類があります。
長胴太鼓(ながどうだいこ)
やや膨らみのある円筒形で口径よりも胴が長い、日本人になじみの深い太鼓です。
神社仏閣でも使われていて宮太鼓(みやだいこ)とも呼ばれています。
胴に使われている木材にはケヤキ、花梨、松、桜など、皮には牛皮などがあります。
締太鼓(しめだいこ)
くり抜いた胴に金属のリングで張った皮をボルト、または縄で締め上げた太鼓で、お囃子や獅子舞などで伴奏に使われることが多いことが特徴です。
胴に使われている木材にはケヤキ、皮は牛革が使われているのが一般的となっています。
長胴太鼓より音が高く、お囃子の伴奏、リズムを取るために使うことが多いです。
桶太鼓(おけだいこ)
胴に皮を張り、縄で締め上げた太鼓です。
東北地方で多く使われていて、胴はくり抜いていないことが特徴となっています。
軽い太鼓なので肩から下げ担ぐことができるので自由に動き回りながら叩いて演奏をすることができます。
音は低く大きく響きます。
和太鼓の歴史
縄文時代、土器に皮をかぶせ紐で巻いて固定したもので叩いたことが和太鼓の始まりといわれています。
当時は楽器ではなく仲間同士へ合図を送る、または神や祖先との対話をするための道具として使われていたそうです。
戦国時代では軍の統一を図るために陣太鼓が誕生し、江戸時代では歌舞伎の効果音として使われるようになりました。
現在では獅子舞のお囃子や盆踊り、神々との意思伝達手段として使われています。
また様々な種類の太鼓を組み合わせた組太鼓の開発やプロ集団が登場したことによって、多くのアマチュア太鼓グループが誕生しました。
東京オリンピックや大阪万博で和太鼓の演奏が披露されたことで地元だけでなく、様々なイベントで演奏する機会が増えたそうです。
和太鼓 さいごに
打楽器には張った膜を叩いて音を出す膜鳴楽器と楽器を直接叩いて音を出す体鳴楽器の2種類があります。
膜鳴楽器には和太鼓や鼓がありますが、体鳴楽器には拍子木や鉦、鈴、銅鑼など多くの種類があります。
和太鼓は全身運動になるので、演奏を楽しむだけでなく運動不足解消に効果があるといわれています。
和太鼓教室もあるので、習い事として挑戦してみてはいかがですか(^^)
♪木魚も和の打楽器の部類にはいるようです。こちらの記事でご覧いただければと思います。
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