コシヒカリやササニシキ・あきたこまち・ひとめぼれなど、日本各地には多くの銘柄米があります。
また無洗米という精米方法がありますが、どんな物なのでしょうか。
お米を買う時、銘柄を見るけど、特徴や自分の好みに合うかなどはわからない。
CMなどで耳にすることで判断?
米の主な銘柄・特徴や精米と無洗米の違い・米の保管方法などを調べてみました。
目次
白米の主な銘柄と特徴
日本で品種登録されている米は約900品種あり、そのうち主食として食べられている米の品種は約300種あるといわれています。
米の主な銘柄と特徴を紹介します。
コシヒカリ
常に作付面積第1位となっている日本を代表する米で、1956年から作られています。
九州から秋田県まで日本で作られている米の3分の1以上がコシヒカリとなっているそうです。
米粒が大きく揃っていて、食味が良く粘りが強くなっていることが特徴です。
ササニシキ
1963年宮城県で誕生した米で寒い東北地方でも病気に強く、たくさん収穫できることから急速に生産量を増やしていったそうです。
しかし現在では新しい品種が増えたため、作付面積が減少しています。
サッパリとした味で、口の中でほぐれやすいため寿司屋さんで人気となっています。
あきたこまち
コシヒカリと奥羽292号の組み合わせで誕生した米で1984年に秋田県の奨励品種として採用されました。
コシヒカリより小粒で粘りが強く、あっさりとした味が特徴なっています。
冷めても美味しいので、弁当・おにぎりに向いています。
ひとめぼれ
コシヒカリと初星の組み合わせで1981年に宮城県で誕生した米です。
焼き魚や刺身など和食の定番メニューや炊き込みご飯との相性は抜群です。
水分を吸いやすく柔らかく炊き上がるので酢飯やカレーには向いていません。
ミルキークィーン
1989年から1994年まで農林水産省で行われていた病気に強い・栽培しやすい・美味しい品種を開発するスーパーライス計画で誕生した米です。
粘りが強く、モチモチとした食感があり冷めても硬くなりにくいので、弁当・おにぎりに向いています。
だて正夢
仙台藩主・伊達政宗公の時代から全国有数の米どころとして栄えてきた宮城県が開発した米で2018年から販売を開始しました。
絶妙な粘りが生むもっちり感と甘味があり、子どもから高齢者まで幅広い年齢層で味わうことができますよ。
青天の霹靂
誰もが驚くような美味しい米を目指して青森県が開発、2015年から販売を開始しました。
粒はやや大きめで炊きたての優しい白さ・粘りやキレのバランスの良さが特徴となっています。
サッパリとした味なので、どんなおかずでも美味しく食べることができます。
いちほまれ
コシヒカリの発祥の地である福井県が約6年かけて開発した米で、2018年から販売を開始しました。
日本一(いち)美味しい、誉れ(ほまれ)高き米という願いをこめて、いちほまれと名付けられたそうです。
絹のような白さとツヤ・口に広がる優しい甘さ・粒感と粘りのバランスの良さが特徴となっています。
富富富
富山県が約10年かけて開発した米で、2018年から販売を開始しました。
旨味・甘味が強く、時間が経っても硬くなりにくいという特徴があります。
富山の水・富山の大地・富山の人が育てた富山づくしの米という意味で富富富と名付けられました。
ひゃくまん縠
石川県が約9年かけて北陸211号と能登ひかりの組み合わせで開発した米で、2017年から販売を開始しました。
粒感と粘りの絶妙なバランスがあり、しっかりとした食べ応えがあります。
時間が経っても粘り・硬さの変化が少ないので、冷めてもモチモチとした食感を保っています。
誰が見ても石川県産の米だと分かる・親しみやすく覚えやすいということからひゃくまん縠と名付けられました。
精米と無洗米はどんな違いがある?それぞれの炊き方
精米とは玄米から籾殻・糠などを取り除き白米にすることです。
白米に精米しても少し糠が残った状態になっているので炊く時に糠を落とすために洗う必要があります。
無洗米は精米時に米についている糠を完全に取り除いているので、軽く洗ってから炊くことができます。
軽く洗うだけでいいので、節水・水道代の節約になります。
精米の炊き方
- 専用の計量カップで米を正確に計り、ボウルに入れます。
- 多めの水で米についた汚れ・糠を手早く洗います。
- 浸るほどの水で優しくかき混ぜて洗う作業を水が透明になるまで繰り返します。
- 水気を切った米を炊飯器の内釜に入れて、白米の目盛りに合わせて水を入れます。
- 米の中心に水を浸透させるために約30分置いてから炊飯スイッチを入れます。冬場は水温が低いので約60分置きましょう。
- 炊き上がったら粒をつぶさないようにしゃもじで、ご飯をほぐします。
無洗米の炊き方
- 専用の計量カップで米を正確に計り、ボウルに入れます。
- 米の汚れが気になる場合は1回だけ軽く洗います。
- 米を炊飯器の内釜に入れて、無洗米の目盛りに合わせて水を入れます。
- 米の中心に水を浸透させるために約30分置いてから炊飯スイッチを入れます。冬場は水温が低いので約60分置きましょう。
- 炊き上がったら粒をつぶさないようにしゃもじで、ご飯をほぐします。
お米を正しく保管する方法と保管期間
米は野菜と同じ生鮮食品なので、気温や気候・保管方法によって美味しく食べられる期間が変動します。
保管期間の目安は春から夏は約1ヶ月、秋から冬は約2ヶ月となっています。
気温が18度以上で多湿になると米に虫がついてしまうので、気温が15度以下・湿度が低い・直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管しましょう。
冷蔵庫の野菜室も米を保管する場所として最適ですよ。
また米は空気に触れると水分が蒸発して米粒が割れてしまうので、密閉容器に入れて保存しましょう。
お米の銘柄と特徴 さいごに
日本各地にはいろんな銘柄の米があります。
秋になると新米が出てきますので食べ比べてみて、お気に入りの銘柄を探してみてはいかがでしょうか。
♪日本のお米美味しいですよね (^^)起源などはこちらの記事で!
日本でお米を食べるようになったはじめは?日本の稲作の起源は?