お墓参りとは、故人を供養する方法ですが、一般的にはお盆とかお彼岸が浮かぶのではないでしょうか?
いつお参りするのがベストなのか、時間は?
また供えるお花に決まりはあるの?
あなたは知っていましたか?
いままでお墓参りの習慣がなかった場合は、とまどうこともありますよね。
お墓参りに決まりごとはあるのかまとめてみました。
お墓参りをするのはいつ?時間は?
時期としては、
・命日(故人が亡くなった日、毎年のその日、または毎月のその日)
・お盆(夏に行われる、祖先の霊を祀る行事。故人が家に帰ってくる日でもあります。)
・お彼岸(春分、秋分の日を中心とし、前後各3日を合わせた各七日間)
・年末年始(新年を迎えるにあたり、お墓掃除をするところも。
また、みんなが顔を揃える正月にお墓参りをするところもあります)
これらは一般的にいわれていることですが、この時期にお参りすることが出来なかったとしても、いつお参りしても良いとされています。
時期にこだわるよりも、お参りし祖先を想うことに意味があるのではないでしょうか。
いつお参りしても良いのだとすると、時間もいつでもいいの?と思いますよね?
お墓参りに行くのには好ましくない時間というのがあります。
夕方の薄暗くなってくる時間は「逢魔が時」(おうまがとき)と言われ、魑魅魍魎に出会うまがまがしい時と言われています。
「霊が憑く」などといわれ、忌み嫌われる時間なんです。
確かに、夕方の薄暗くなってきた時にお参りするのは気が引けますよね。
また、防犯や安全面からも明るい内の方がよいですよね。
お墓の場所によっては、足元がよくないところもあります。
霊園などの場合は開園時間が決まっていることもありますね。
では、適した時間は?というと、午前中が良い。とされています
これは、午前の早い時間に行くことで、なによりもお墓参りを優先させるという気持ちを表すということだそうです。
でも、実は時間も、こだわらず、いつ行っても良いとされています。
ただ、こういった決まりごととは関係なく、私はお墓参りに行く時は、朝早く(5時ごろ)に行っていました。
混まないのと涼しいうちに。
というのが理由です(^^;)
供える花の決まりは?
お墓参りに行く時には、お供えするお花を用意すると思います。
お盆やお彼岸が近付くと、花屋さん、スーパー、ホームセンターなどには
お墓に供えるお花がたくさん並びますよね。
一般的には、菊を供える人が多いと思います。
実際お店にも、菊がずら~っと並んで置いてあるのを見ませんか?
菊には邪気を払うという意味があるそうです。
そして長持ちし、枯れても散らかりにくいという利点があります。
その他に多く見られるのは、小菊、カーネーション、りんどうなど。
ただし、基本的にお供えするお花は何でもよいとされています。
何でも良いとされているお花ですが、お供えするのには向かないお花というのもあります。
棘がある花(バラ、アザミなど)
毒がある花(彼岸花、すずらん、水仙など)
香りが強い花(バラ、ユリなど)です。
ですが、あくまでも向かないという事で、絶対にダメという訳ではありません。
先ほども書いたように、お供えするお花は何でもOKなので、故人が好きだったお花をお供えするのも良いのではないでしょうか。
お墓参りのお供え物の意味
お墓に供えるものには、基本的に5つのものがあり「五供」(ごく)といわれています。
・香 お線香のことを指し、お清めの意味があります。
・花 供養にはもっともふさわしいとされています。
・灯燭(とうしょく) ロウソクのこと。ロウソクの明かりで照らすことで暗い煩悩を消すという意味があります。
・浄水 水のこと 透き通った水によって心が洗われるとされています。
・飲食(おんじき) 普段私たちが食べているものをお供えすることにより、仏様とお参りする人を繋ぐという意味があります。
飲食については、地域性もありますが、よく供えられるものには
果物、お菓子、お酒、ジュースなどがあります。
故人の好きだったもの、季節のものをお供えするのが良いですよね。
お酒が好きだった故人のためにと、お酒の缶を供えて、墓前でお参りしながら自分も飲んでいる方を見かけたことがあります。
不謹慎とか思うより、話しかけているようで気持ちがほっこりしたもんです。
祖先に感謝し、思いをはせるという意味では、好きなものをお供えする事って良いことだなと思います
また、お供えにはあまり向かないというものもあり、肉類、魚介、生ものなどです。
暑い時には腐りやすいですし、確かにお供えにはみかけないですよね。
お墓参りのやり方には、特別な作法はない。とされています。
祖先に感謝し手を合わせることが大切なんですね。
とはいっても、だいたいの手順はあるもの。
お墓参りの作法については
お墓お参りする前に知っておきたいお参りの作法とお線香の意味を
参考にしてくださいね(^^)
お墓参りの決まり さいごに
こうしてまとめてみると、お墓参りにいく時期も、時間も、またお墓にお供えする花にも決まりはなく、何でもよい。
となりますね。
お墓参りはやり方やルールにこだわるのではなく、祖先に感謝し手を合わせることが大事ということになります。
ただお盆だからお彼岸だからと儀式のようにお参りするのではなく、意味を知って、ひとつひとつ丁寧に行えればと思います。
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