砂時計とは真ん中がくびれた容器に砂が入っていて、上から下へ落ちていくことで経過時間を計るための道具です。
砂時計はどんな目的で誕生したのでしょうか。
砂時計を使う意味とは?
砂時計の歴史や用途・種類などを調べてみたのでご紹介します。
砂時計とは?その意味は
砂時計とは真ん中がくびれた容器に砂が入っていて、上から下へ落ちていくことで経過時間を計るための道具で、過去・現在・未来を表現しているといわれています。
砂時計の真ん中が細くなっている部分は「現在」、上の部分は「未来」、下の部分は「過去」を表しています。
砂時計が動いているときに、どの部分を見つめているかで過去・現在・未来のどれを大切にしているかが分かるといわれています。
- 上の部分を見つめていた場合
上の部分は「未来」を指していて、これからの人生を大切にしているという意味があります。
- 真ん中の部分を見つめていた場合
真ん中の部分は「現在」を指していて、今の時間を大切にしているという意味があります。
- 下の部分を見つめていた場合
下の部分は「過去」を指していて、思い出を大切にしているという意味があります。
また、プレゼントして砂時計を贈る相手によっても意味が違ってきます。
- 家族へ贈る場合
これからも一緒に思い出を作っていこう・家族でいられる奇跡などの意味があります。
- 恋人へ贈る場合
同じ時間を生きていこう・限られた時間を一緒にすごそうなどの意味があります。
- 友人へ贈る場合
一緒に頑張ろう・一緒に思い出を作っていこう・これからも友達などの意味があります。
砂時計の誕生と歴史
砂時計の起源は古代エジプトや古代ギリシャ・ローマ・中国などといわれていますが、ハッキリとしていません。
11世紀頃には航海用の時計として使われていたといわれていますが、これを裏付ける証拠はありません。
砂時計が登場するまでは水時計が使われていました。
しかし水時計は、動かすと水がこぼれ落ちる・夏には水が蒸発してしまう・冬は水が凍ってしまうなどで、時間を正しく計ることができませんでした。
そこで真ん中を細くした容器に砂を入れ、上から下へ移動させることで正しく時間を計れる砂時計が作られました。
大航海時代、冒険家のフェルディナンド・マゼランは18個の砂時計を使っていたと記録が残っています。
また砂時計は砂が落ちるとき音があまりしなかったことから、教会で神父が話をするときにも使われていました。
日本には江戸時代中期にヨーロッパから伝わってきたといわれています。
砂時計の用途とさまざまな砂時計の種類
砂の種類や落ちる速度によって違いがあるため精度は高くはありませんが、調理や勉強・サウナの入浴時間など数秒の誤差が影響しない時間を計るときに使われています。
またインテリアとして使われることもあります。
- 砂の種類
砂時計にはガラスビーズや貝殻・大理石を粉砕したものが使われていますが、どんな種類の砂が使われているのでしょうか。
- 珪砂(けいしゃ)
石英(せきえい)と呼ばれる二酸化ケイ素を主成分とした鉱物が結晶してできたもので、主にガラスの材料や研磨材として使われています。
- 砂鉄(さてつ)
溶岩に含まれている磁鉄鉱(じてっこう)と呼ばれている鉱物です。
川や風などに運ばれている途中で削られ砂のようになったものを砂鉄と呼んでいます。
普通の砂よりも粒子が整っていることから砂時計の砂に適しています。
- 人工砂
シリカゲルのことで、メタケイ酸ナトリウムの水溶液を放置することによってできたケイ酸ゲルから水分を取り除き乾燥させ細かくしたものです。
粒が丸く、スムーズに流れ落ちるので砂時計の砂に適しています。
- ジルコンサンド
オーストラリア・南アフリカで産出される天然鉱石で、主にセラミックや鋳造用砂型・精密鋳造・耐火煉瓦・ジルコニア化合物の原料、シリコンウェハー等の研磨材の原料として使われています。
砂鉄の次に誤差が少ないので、正確な時間を計ることができます。
砂時計の意味と誕生と歴史 さいごに
砂時計の前に使われていた水時計は、天候や振動によって正確な時間を知るのは不便でした。
その欠点を改良したのが砂時計です。
また砂時計を見つめる部分によって、過去・現在・未来のどこを大切にしているかを知ることができます。今の自分がどこを大切にしているかを、砂時計で確認してみてはいかがでしょうか。