荷造りで使うガムテープにはクラフトテープ・布テープ・OPPテープがありますが、どれを選べばいいのか迷うことがありますね。
荷造りだけでなく他にも使い道のあるガムテープてすが、いつどこで生まれたのでしょう?
またガムテープの種類や特徴、ガムテープの歴史や布テープとクラフトテープとの違いなどを調べてみましたのでご紹介します。
目次
ガムテープとは?ガムテープが生まれた歴史
ガムテープは発明家のトーマス・A・エジソンによって誕生しました。
エジソンは1879年に電球を発明しましたが、当時の家庭には電気がありませんでした。
そのため、街に電気を通すために水力発電所の建設を行うことになりました。
水力発電にはダムが必要で水力発電所とダムの建設に多くの労働者が必要となりました。
また建設期間中に労働者たちが暮らす住居も必要です。
そこで、エジソンは労働者たちの住居を作るためのベニヤ合板を発明ましたが、薄くて釘では固定できませんでした。
そのため、薄いベニヤ合板を組み立てるために接着できる繊維入りの布を作り出し、ガムテープが誕生しました。
段ボールを梱包するガムテープの種類と特徴
ダンボールを梱包するガムテープには、クラフトテープ・布テープ・OPPテープがあります。
それぞれの特徴をみてみましょう。
クラフトテープ
クラフト紙に粘着剤が塗ってあるテープです。
表面には合成樹脂でラミネート加工されているのでツルツルになっているため、水や油を弾きます。
そのため、文字が書けない・重ね貼りができないという欠点があります。
軽くて扱いやすく値段も安いという特徴があります。
布テープ
布地に粘着剤が塗ってあるテープです。
粘着剤が厚く塗ってあるのでクラフトテープより頑丈で、縦横の糸によって手でも簡単に真っ直ぐに切ることができます。
また重ね貼りができるので、どんな時でも使えるテープです。
OPPテープ
ポリプロピレンという樹脂をテープ状にして接着剤が塗ってある透明なテープです。
布テープより強度と耐水性に優れています。
透明になっているので、ダンボールに書いた文字やイラストが隠れることはありません。
OPPテープの強度は高いので切るときにはハサミやカッターが必要となります。
【ダンボールの貼り方】
ダンボールの底が抜けないようにするガムテープの貼り方には、十字貼り・キ貼り・米字貼りがあります。
ダンボールの底に貼るガムテープはクラフトテープより強度のある布テープがオススメです。
十字貼り
ダンボールを持ち上げたときに1番重量がかかる底の中心を補強する基本的な貼り方です。
【貼り方】
- ダンボールの底のつなぎ目に合わせて縦にテープを貼ります。
- 十字になるように横にテープを貼ったら完成です。
キ貼り
食器や本など重さのある荷物を梱包するときに適した貼り方です。
【貼り方】
- ダンボールの底のつなぎ目に合わせて縦にテープを貼ります。
- 底を3等分するように横にテープを2本貼ったら完成です。
米字貼り
ダンボールの底を1番強く補強できる貼り方です。
パソコンや電子計算機器を梱包するのに適していいます。
【貼り方】
- ダンボールの底を十字貼りにします。
- 対角線上の角同士に渡すようにテープを2本貼ったら完成です。
【やってはいけないダンボールの貼り方】
ダンボールの底をガムテープで底のつなぎ目に合わせて貼る1本型とH字型に貼る方法がありますが、補強効果が弱いのでオススメできません。
布テープとクラフトテープ 違いは?
布テープとクラフトテープには、次のような違いがあります。
布テープ
- スフモスという生地に粘着剤が塗ってある
- 真っ直ぐに切れる
- 重ね貼りができる
- 文字を書くことができる
- 剥がしたときに跡が残らない
- 少し重みがある
クラフトテープ
-
- 表面に合成樹脂でラミネート加工したクラフト紙に接着剤が塗ってある
- 真っ直ぐに切れないときがある
- 重ね貼りができない
- 文字が書けない
- 剥がしたときに跡が残る
- 軽い
ガムテープの歴史と種類 さいごに
ガムテープは発明家のエジソンによって誕生しました。
今ガムテープと呼ばれているテープは、正式には粘着テープです。
本当のガムテープはクラフト紙に塗ってある接着剤は乾いていて、使うときに水をつけて貼りつけるテープのことをいいます。
ガムテープという名称は、粘着テープの総称として広く認知されたため、粘着テープのことをガムテープと呼ばれるようになりました。
使用目的によってガムテープを使い分けましょう。