山菜は山に自生している植物で、自然の味を楽しめ料理方法によっていろいろアレンジもできます。
でもアクの強いものが多く下ごしらえをしてからでないと美味しく食べることができません。
山菜と呼ばれる植物にはどんなものがあるのか?
種類や見分け方、そして美味しく食べるための下ごしらえ方法や簡単なレシピなどを紹介します。
目次
山菜の種類と見分け方
タラの芽
ウコギ科タラノキ属のタラノキに生える若芽で、タラの芽の他にタランボやオニノカナボウ・タラッポなどの名前があります。
3~4月上旬頃まで日本全国で収穫することができます。
タンパク質と脂質が豊富に含まれていることから「山のバター」とも呼ばれています。
長さが約5cm、葉っぱが少し赤紫色になっていて葉が若干開いているものが食べ頃となっています。
ふきのとう
キク科フキ属の多年草で、平地や山間部の地面に生えています。
2~5月頃まで日本全国で収穫することができます。
長さは約6cmで、小さなつぼみが集まっていて萼で包まれています。
つぼみが固く閉まっていて、形が丸く鮮やかな緑色になっているものが食べ頃となっています。
ゼンマイ
ゼンマイ科ゼンマイ属の植物で、湿った場所やぬかるんだ急斜面に生えています。
3~6月頃まで日本全国で収穫することができます。
ゼンマイの先端には綿毛がある・茎の部分には葉がついていない・茎の断面が円形になっています。
キンピラや煮物・炊き込みご飯の具材などに使われています。
セリ
セリ科セリ属の植物で、湿地や田んぼのあぜ道・川辺などに生えています。
1~4月頃まで日本全国で収穫することができます。
長さは約40cmあり、葉を揉むと独特の香りがします。
和え物や炒め物・鍋物の具材として使われています。
山菜の種類ごとの下ごしらえは?
タラの芽
アク抜き
- 水で洗ってから、鍋に水と塩を入れて沸騰させます。
- タラの芽を入れてサッと茹でます。
根元
- 茶色で固くなっている部分を切り落とします。切り口が乾いていると変色するので、この部分も切り落とします。
- 固い部分を包丁で剥きます。
トゲ
火を通すと柔らかくなり食べることができますが、気になる場合は取り除きましょう。
ふきのとう
- 鍋に水をタップリ入れて沸騰させます。
- お湯の量の約1%の塩を加えて、ふきのとうを入れます。
- 約4分間茹でてから、冷水につけてアクを抜きます。
ゼンマイ
- 先端部分に付いている虫や汚れを落とします。
- 大きめの鍋にゼンマイを入れ、重曹をすり込むようにまぶします。
- 熱湯をかけてから落とし蓋をして、一晩放置します。
- 濁った水を捨て、新しい水でゼンマイを洗います。
- 水がきれいになるまで、水を取り替える→ゼンマイを洗う手順を繰り返します。
セリ
- セリの根に付いている土や汚れを洗い落とします。
- 鍋に水を入れて沸騰させます。
- 根元の方から入れ、約1分茹でます。
- 茹で上がったら冷水につけます。
山菜のレシピ美味しく簡単に
タラの芽のマヨネーズ炒め(2人分)
- タラの芽(8本)の根元を切り落とします。
- フライパンでオリーブオイル(25ml)・タラの芽を入れます。
- フタをして火が通るように蒸し焼きにします。
- マヨネーズ(大さじ3)・ゴマ油(大さじ1)を加えて炒め合わせたら完成です。
ふきのとうのツナ和え(2人分)
- ふきのとう(150g)を茹でます。
- 茹で上がったら冷水につけます。
- 水気をしっかりと絞ってから、みじん切りにしてボウルに入れます。
- ツナ缶(1缶)・マヨネーズ(適量)を加え、混ぜ合わせたら完成です。
ゼンマイの肉巻き(2人分)
- ゼンマイ(1束)はアク抜きをします。
- ゼンマイを豚肉スライス(10枚)の幅に合わせて切ります。
- 切ったゼンマイを豚肉スライスで巻きます。
- フライパンでサラダ油(適量)を熱してから、ゼンマイを巻いた豚肉を入れます。
- 余分な油を拭き取りながら、火を通します。
- 醤油(大さじ1)・みりん(大さじ1)を加え、照りが出てきたら完成です。
セリの和風パスタ(2人分)
- セリ(1束)の根元を洗ってから、3cm幅に切ります。
- パスタ(200g)を茹でます。
- フライパンでサラダ油(適量)を熱してから、豚ひき肉(100g)を入れて炒めます。
- 豚ひき肉に火が通ったら、酒(大さじ2)を加えて炒めます。
- セリを加えてサッと炒めてから、白だし(大さじ1)・わさび(小さじ1)・バター(大さじ1)・パスタを入れて、混ぜ合わせたら完成です。
山菜の種類と下ごしらえ&レシピ さいごに
山菜の多くはアクを持っています。
中にはアク抜きをしなくてもよい山菜がありますが、ほとんどが下ごしらえとして、アク抜きをする必要があります。
天ぷらや煮物だけでなく、炒め物や鍋物の具材にも使うことができるので、いろんな料理に山菜を取り入れてみてはいかがでしょうか。
♪山菜、美味しいですよね^^ 山菜の名前は変わったものが多い気がします。うどなんて独活とかくけど由来もわかると面白いですね。
独活についてはこちらの記事をご覧いただければと思います。