山芋は長芋・自然薯の総称で、それぞれ違う品種です。
長芋と自然薯には違いにどんなことがあるのでしょうか。
そしてイモ類の中でも生食ができます。
それはなぜでしょう?長芋と自然薯の違いや栄養効果について調べてみました。
また長芋が生食できる理由など気になる事もしらべましたのでご紹介します。
長芋と自然薯の違いとは?特徴は?
長芋と自然薯は、どちらも細長い棒状ですが原産国と水分量に違いがあります。
原産国
長芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属の根菜で中国が原産です。
自然薯はヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で日本原産の天然種です。
水分量
長芋は水分量が多く、すりおろすとサラサラしていて粘り気も少ないです。
自然薯は水分量が少なく、すりおろすとボトッとしていて強い粘り気があります。
長芋が生食できるのはなぜ?
ジャガイモやサツマイモなどの芋類は火を通さないと食べることができませんが、長芋や自然薯は生のまま食べることができます。
ジャガイモやサツマイモに含まれているデンプンは加熱しないと身体の中で消化されず、場合によってはお腹を壊すことがあります。
長芋や自然薯にもデンプンは含まれていますが、デンプンの一部を分解する働きのある消化酵素であるジアスターゼも含まれています。
このジアスターゼによって、長芋や自然薯を生で食べても胃もたれになる心配がありません。
生で食べる山芋レシピ
山芋を生でおいしく食べるレシピをいくつか紹介します。
- とろろご飯(2人分)
- 長芋(1本)をすりおろします。
- 卵(1個)・醤油(大さじ1)・顆粒だし(小さじ1)・水(50ml)を加えて混ぜ合わせ、とろろを作ります。
- 丼にご飯(適量)を入れ、その上にとろろをのせます。
- 青のり(適量)を振りかけて完成です。
- 塩昆布和え(2人分)
- 長芋(1本)は皮を剥き、長さ5cmの短冊切りにしてボウルに入れます。
- 塩昆布(10g)・ゴマ油(小さじ1)を加えて混ぜ合わせたら完成です。
- わさび漬け(4人分)
- 食品用ビニール袋に白だし(大さじ3)・わさび(適量)を入れ漬け汁を作ります。
- 長芋の皮を剥き7mm幅の半月切りにして、漬け汁の入った食品用ビニール袋に入れます。
- 空気を抜いてから食品用ビニール袋の口を閉じて、冷蔵庫に入れます。
- 半日ほど漬けたら完成です。
- サラダ(2人分)
- 長芋(10cm)の皮を剥き、5mmの棒状に切ります。
- ボウルにマヨネーズ(大さじ2)・醤油(適量)を入れ混ぜ合わせます。
- 切った長芋を加え、混ぜ合わせたら完成です。
- とろろ汁(2人分)
- 長芋(200g)の皮を剥き、すりおろします。
- ボウルにすりおろした長芋・だし汁(25ml)・卵黄(1個)・醤油(25ml)を入れ、混ぜ合わせます。
- 器に盛り付けて、青のり(適量)を振りかけたら完成です。
長芋と自然薯の栄養や効果は?
長芋と自然薯は同じヤマノイモ科ヤマノイモ属の野菜であるため、含まれている栄養素はほぼ同じです。
ただし、自然薯のカロリーと炭水化物は長芋より多く含まれています。
レジスタントスターチ
炭水化物の1種で消化されずに大腸まで届き、消化吸収を緩やかにしてくれます。
食後の血糖値上昇を防ぐ・糖尿病や動脈硬化予防に効果があります。
ムチレージ
水溶性食物繊維の1種で胃腸を保護しタンパク質を分解しやすくする働きがあります。
疲労回復にも効果があるといわれています。
サポニン
コレステロール値を下げる・免疫力を高める効果があります。
また過酸化脂質を作りにくい働きもあるため、動脈硬化の原因となる血栓が作られるのを防いでくれます。
アミラーゼ
デンプンを分解する働きがあるので、胃もたれを防いでくれます。
アルギニン
成長ホルモンの分泌を促進する・免疫力を上げる・疲労回復・血行促進・美肌などの効果があります。
ディオスコリン
タンパク質の1種で、インフルエンザウイルスの感染を抑える効果があります。
ジオスゲニン
大腸がんの発生を抑える・認知症予防に効果があるといわれています。
ディオスゲニン
自然薯だけに含まれている栄養素で、若さを維持する・ホルモンバランスを整えるなどの効果があります。
山芋自然薯違いと栄養生食できる理由 さいごに
山芋と自然薯は見た目に違いはありますが、原産国と水分量に違いがあります。
また、ヤマノイモ科ヤマノイモ属は生で食べられる芋類でも珍しい種類です。
山芋は加熱しても美味しいですが、生でもおいしく食べられる調理法があるので、いろんな料理で楽しんでみてはいかがでしょうか。