米ぬかは玄米を白米へ精米したときに出る玄米の外皮のことです。
今では米ぬかに含まれている栄養が身体に良いと知られていますが、いつ誰が発見したのでしょうか。
実際お米をスーパーなどで買うことが多いと米ぬかの存在も知らないということもあります。
米ぬかとはどんなものなのか?
また米ぬかが持っている栄養や効果などまとめてみました。
目次
米ぬかとは?どんなもの?発見したのは誰?
米ぬかは玄米を精米したときに出る玄米の外皮のことで粉末状になっています。
ぬか漬けを作るだけでなく、掃除や畑の肥料などに使うことができます。
米ぬかは米屋さんや農協・スーパーマーケット・ネット販売などで買うことができます。
またコイン精米機には米ぬかを集めておく場所があり、「ご自由にお持ちください」と書いてあれば無料で手に入れることができます。
米ぬかにビタミンB1が含まれていることを発見したのは、鈴木梅太郎博士です。
白米が一般的に食べられるようになった江戸時代から、日本人は手足が痺れる・身体がだるくなるという症状が出る脚気という病気に苦しめられてきました。
脚気になってしまう原因はビタミンB1不足です。
玄米には栄養が豊富に含まれている米ぬかがついていますが、精米によって玄米から米ぬかを取り除いてしまうためビタミンB1がなくなった白米になります。
当時は一汁一菜が基本となっていて白米が多く、おかずが少なかったためビタミンB1不足になりやすい状態になっていました。
1910年3月16日、鈴木梅太郎博士が米ぬかから新しい成分を取り出すことに成功し、オリザニンという名前で発表しました。
しかし1911年、ポーランドの科学者カシミール・フンクが同じ成分を発見してビタミンと名付けて発表したことでビタミンの方が有名になりました。
このビタミンの発見により、脚気にかかる患者は大幅に減ったといわれています。
米ぬかの栄養はこんなにある
米ぬかに含まれている栄養はビタミン以外には、何があるのでしょうか。
フィチン酸
抗酸化作用によって細胞の酸化を防ぎ、がん細胞の発生・増殖を抑える効果があるといわれています。
また、血液が固まりにくくなるため血栓予防にもなるそうです。
イノシトール
脂肪肝や動脈硬化など生活習慣病の予防やコレステロール血症の改善、カルシウムの吸収促進などに効果があります。
フェルラ酸
ポリフェノールの1種で脳機能改善や高血圧改善などに効果があるといわれています。
また軽度のアルツハイマー病の症状改善にも注目されています。
γ-オリザノール
ポリフェノールの1種で血行を良くしてコレステロールを減らす、脳機能低下を防ぐなどの効果があります。
また自律神経失調症や更年期障害などに効果があり治療薬としても使われています。
ダイエタリーファイバー
食物繊維のことで、腸を整える・老廃物の排出に効果があるといわれていて、不足すると大腸がんや糖尿病などの原因になります。
植物ステロール
コレステロールの吸収を抑え、血中の悪玉コレステロールの割合を下げる働きがあります。
また生活習慣病の予防や排尿障害の改善にも効果が期待されています。
米ぬかの効果は食から生活までさまざま
栄養が豊富に含まれている米ぬかを料理に混ぜて食べる、または洗顔や入浴剤として使うと、どんな効果があるのでしょうか。
代謝を上げる
ビタミンB1によって身体の代謝、糖質の代謝がアップするので疲労回復に効果があるといわれています。
またビタミンB1には中枢神経や身体の神経系をサポートする働きがあるので、集中力アップにも期待できますよ。
デトックス効果
食物繊維の持つ整腸作用によって便秘が解消され、身体から余分なものを排出してくれます。
またアトピーや花粉症などのアレルギーが改善されることもあるそうです。
コレステロールを下げる
血液をサラサラにする・コレステロールを下げる成分が含まれているので、動脈硬化や血栓・心臓病予防にも効果があるといわれています。
ダイエット効果
料理に米ぬかを混ぜると腹持ちが良くなり、食事の量を抑えることができます。
美容効果
米ぬかをキツネ色になるまで煎ってから粗熱を取り、塩を混ぜると洗顔フォームとして使うことができ肌にツヤ・ハリを与えることができます。
またガーゼで作った小さな巾着袋に米ぬかを入れて湯船に浮かばせると保湿効果によって肌がしっとりします。
米ぬかの発見と効果 さいごに
米は米ぬかを取ることで美味しくなりますが、代わりにたくさんの栄養を失ってしまいます。
米ぬかは手軽に買うことができるので、料理に取り入れて栄養をしっかり取ってみてはいかがでしょうか。
♪米ぬかにはいろいろな効果がありますね。買い方や活用法はこちらをごらんください(^^)
米ぬかを生活に活かす!米ぬかの買い方や使い方と活用方法と効果