寿司を食べる時に箸を使うのか、手でつまんでいいのか迷ってしまうことがありませんか。
寿司を手で食べるのは通であるともいわれていますが、いつから手で食べていたのでしょうか。
寿司店に行く前に最低限のマナーや知らないと恥をかくこと、食べ方やカウンター席に座った時に気をつけること、そしてやってはいけないことなどまとめてみました。
目次
寿司を手で食べる理由とは?
握り寿司が誕生した江戸時代では屋台で提供され、客は立ったまま手でつまんで食べていました。
時代が進むにつれ寿司は椅子に座って食べるようになったため箸が使われるようになったそうです。
また江戸時代の寿司は今の寿司と比べると大きく重たいので箸で持ち上げようとすると、寿司飯が崩れてしまうのも、手でつまんで食べていた理由の1つにあげられます。
寿司のマナー カウンター席の場合
寿司屋のカウンター席は職人の仕事を見ながら寿司が食べられる特等席といわれています。
常連客が多く座っているので周囲に不快感を与えないようにマナーを覚えておく必要があります。
カウンター席でのマナーには、どんなことがあるのでしょうか。
腕時計・アクセサリーは外す
カウンター席のテーブルは一枚板になっていて、高級な材料が使われていることが多いです。
腕時計やブレスレット・指輪などのアクセサリーで傷をつけられることを非常に嫌がられるので、カウンター席についたら腕時計やアクセサリーは外してポケットやカバンの中にしまいましょう。
出された寿司は早めに食べる
寿司職人は客1人1人の食べるスピードに合わせて、最適のシャリの食感・ネタの鮮度と温度で寿司を出してくれます。
1秒でも多く時間が経ってしまうと、せっかくの寿司の旨味が逃げてしまいます。
出された寿司は早めに食べ、満腹になっている場合は寿司職人が作る前にストップして貰いましょう。
ゲタは動かさない
ゲタとは寿司台、または寿司盛台と呼ばれていて下駄のような形をした台のことです。
最近では様々な形がありますが、ゲタに寿司が置かれるため寿司職人が丁度いい場所に設置しています。
勝手にゲタを動かしてしまうと寿司職人が寿司を置きにくくなってしまうので気をつけます。
食後は長居しない
食材の魚の消費期限は短く過ぎてしまうと廃棄されてしまうので、できるだけ多くの客に入って貰い食材の魚を寿司ネタとして使い切る必要があります。
食事を終えてすぐに席を立つのは失礼ではと心配しなくても大丈夫です。
寿司屋での滞在時間は1時間30分から2時間までが目安となっています。
寿司のマナー NG集!
寿司を美味しく食べ、楽しい時間を過ごすためにはマナーを守る必要があります。
マナー違反となる行為には、どんなものがあるのでしょうか。
香水をつけてくる
寿司は味だけでなく、新鮮な魚の香りも楽しめることが魅力となっています。
香水の匂いが混じってしまうと寿司の楽しみ方が台無しになってしまい、場合によっては他の客が不快に感じることがあります。
同じ理由でタバコの臭いをつけたまま寿司屋に入ることも良くないので、寿司屋に行く前にタバコを吸うことはやめた方がよいようですね。
ネタと寿司飯をバラバラにする
寿司はネタと寿司飯が一緒になって完成します。
ネタと寿司飯をバラバラにすることは寿司職人に対して失礼な行為になるので、絶対にしないようにします。
醤油にワサビを溶かす
醤油にワサビを溶かすと皿が汚れるだけでなく、ワサビの辛味と香りが飛んでしまいます。
ワサビはネタの上にのせるといいですよ。
寿司飯に醤油をつける
寿司飯に醤油をつけてしまうと米粒がポロポロと崩れてしまいます。
また米粒が混ざった醤油の小皿は汚くなり見映えが良くありません。
醤油をつける時は寿司をさかさにしてネタに醤油をつけます。
箸をゲタや醤油皿の上に置く
食事中に箸をゲタが醤油皿の上にのせることは渡し箸と呼ばれています。
渡し箸には「もういりません」という意味があり、「ごちそうさま」の合図であると勘違いされてしまうことがあります。
また地方によっては、三途の川を連想するので縁起が悪いといわれています。
食事中に箸を置く時は箸置きを使う、または箸の先端だけを醤油皿にのせるようにしましょう。
寿司屋でのマナーとNG さいごに
今では寿司を食べる時は箸を使うことが多いですが、江戸時代ではネタも寿司飯も大きいため箸で持てなかったので手でつまんで食べていました。
寿司は繊細な味と魚の香りを楽しむ料理なので、他の人に迷惑がかからないようにマナーを守って美味しくいただきましょう (^^)
♪寿司はいろいろな種類がありますが数え方もいろいろ。寿司の数え方についてはこちらの記事をご覧いただければと思います。
寿司の数え方が種類で違う理由とは?貫という数え方の 由来と業界用語