マニュキアやネイルという言葉は良く使われていますが、同じ意味と思っていたら、どうも違うようです。
どんな違いがあるのでしょうか。
マニュキアとネイルの違いや爪に色を塗ることの本来の意味、また、マニュキアの歴史も気になります。
それとジェルネイルとマニュキアとの違いなども気になり調べてみましたのでご紹介します。
マニキュアとは?ネイルとの違い 本来の意味
マニュキアとは、爪に塗るカラー剤のことをいいます。
カラーの種類が豊富にあり、なかにはラメやホログラムが入っているタイプもあるため様々なデザインも楽しむことができます。
キャップに付いている刷毛を使って、爪に塗っていきます。
一方ネイルは爪のことをいいますが、美容やファッション業界ではマニュキアを含む指先のオシャレ全体を意味する言葉として使われています。
マニキュアの起源と歴史
マニュキアは、紀元前3000年頃の古代エジプト時代が起源であるといわれています。
古代エジプト時代ではボディペインティングが頻繁に行われていて、その1つとして爪が赤く塗られていたそうです。
赤は生命と保護を意味する神聖な色という意味があり、王や王妃は真紅のような濃い赤を使っていましたが、階級の低い人たちは薄い赤を使うように決められていたそうです。
マニュキアの原料としてヘナという植物から取った花の汁が使われていました。
紀元前8世紀頃のギリシャ・ローマ時代では、マニュキアはオシャレではなく爪の手入れとして使われていました。
当時は健康的な美しさに価値があるといわれていて、爪をキレイに見せる方法として注目されていたそうです。
また、パルテノン神殿やコロッセオなど左右対称で均衡の取れたものが尊ばれていました。
なので、爪の長さも整えられた美しさが求められていたそうです。
中世ヨーロッパ時代になると、クリームを使った爪の手入れが行われるようになります。
現在はトルコ風呂と呼ばれているスチームサウナですが、当時はハアムと呼ばれていたそうです。
そのスチームサウナに垢すり師がいる場合はマッサージを受けることができ、仕上げにクリームを使った爪磨きをしていたそうです。
14世紀以降の中世ルネサンス時代になると、ネイルアートが注目されるようになりました。
バレエのような舞台芸術が注目されていて、遠くから見ても分かる華やかなマニュキアが施されるようになり、マニュキアは手入れをするものから装飾的なものへと変わっていきました。
日本では爪に色をつけるという文化は、平安時代にあったといわれています。
江戸時代頃までは鳳仙花(ほうせんか)と鬼灯(ほおずき)の葉を揉んで爪に色をつける爪紅(つまくれない)、紅花がマニュキアとして使われていました。
紅花は、マニュキアの他に額や唇の化粧品として使われていたそうです。
1960年代になると、服装の欧米化が進んだことで赤やピンクなどインパクトのあるマニュキアが使われるようになりました。
1990年代ではコギャルブームがきっかけとなり、芸能人や若者たちの間でマニュキアが広まっていきました。
平成になると個性に合わせてマニュキアを楽しむようになりました。
マニュキアの種類
・ ラメカラー
キラキラとした輝きがあり、ゴージャスな雰囲気が出ます。
ラメが多い方が塗りムラが目立たないので初心者にオススメです。
・ マットカラー
光沢が抑えられているので、すりガラスのような仕上がりになります。
上品で落ち着いた印象を与えることができます。
・ パールカラー
上品でキラキラとした光沢が楽しめます。
パールの輝きが上品なので、パーティーや結婚式などに使えます。
ジェルネイルとマニキュアとの違いとは
マニュキアは液状のカラー剤で、付属の刷毛で直接爪に塗ってから乾かします。
ジェルネイルは多くのネイルサロンで使われているジェル状のカラー剤で、爪に塗ってからUVライトに当てて固めるようになっています。
マニュキアは乾くまで時間がかかりますが、ジェルネイルはUVライトに当てれば数秒で固まり、約4週間状態を保つことができます。
しかし、落とすには専用のリムーバーを爪にのせてからアルミホイルで包む必要があるため、マニュキアより手間がかかるという欠点があります。
マニキュアの意味とネイルとの違い・起源と歴史 さいごに
ネイルには爪という意味がありますが、マニュキアと同じように指先を飾る意味としても使われています。
日本でも平安時代から爪を飾るという習慣があり、今でも様々なマニュキアがあります。
自分に合ったマニュキアで指先を飾ってみてはいかがでしょうか。