性別や年齢によって差はありますが、人間の体は水でできているといわれています。
水はどのようにして誕生したのでしょうか?
当たり前に使っている水ですが、水はいつどこで誕生したのか?そして世界の水道の起源など気になる事を調べてみましたのでご紹介します。
生命や水の誕生について
地球に水が誕生したという説には2つありまい。
1つ目は火星と木星の間に無数の小惑星が気体と個体が存在するスノーラインと呼ばれる内側と外側にまたがるように分布していました。
その中に氷となる水分を含んだ岩石があり、これらが地球に飛んできたことによって水になったといわれています。
2つ目は地球の軌道が歪んだことでスノーラインより外側に出たことで氷を獲得したことで水になったといわれています。
水はいつからできた?
地球は約46億年前に誕生しましたが、水はなく岩石の塊だけでした。
水の素となる水素や酸素は岩石に閉じ込められたままとなっていました。
やがて、地殻の熱によって岩石が溶かされ離れた水素と酸素が結合したことによって水が誕生しました。
やがて水は水蒸気となり、吹き上がることで雲となり地球を包みました。
そして雨となり地表に降り注いだことで岩石に閉じ込められていた炭素や窒素・ケイ素、地殻の底に閉じ込められていたナトリウム・マグネシウム・カリウム・鉄・銅・カルシウムなどが溶け出したことで海が誕生しました。
水の役割
人体は約60%の水分が含まれています。
飲料水などで摂った水分は、腸から吸収され血液などの体液となり全身を循環します。
体液は酸素や栄養分を細胞に届ける・体内のゴミを尿として排出する・体温が上がったときは皮膚への血液の循環を増やします。または熱を逃がすために汗を出すなどで体温を一定に保つ・新陳代謝がスムーズに行うために性状を一定に保つために働きます。
水の効能
水を飲むことによって以下のような効果があります。
- 強壮作用
消化器の働きを活発にさせ、血液・リンパの流れを良くすることで栄養を全身に送り、体を強くします。
- 新陳代謝促進
溜まった老廃物を汗や尿などで体から排出します。
- 鎮静作用
高まった気持ちを一時的に鎮めてくれます。
- 希釈作用
二日酔いなど血中の原因物質を薄め、尿で体から排出します。
- 解熱作用
物質代謝を促進させ、熱を下げる働きがあります。
世界の水道の起源は?
最初に水道ができたのはローマで、現在でもヨーロッパの一部にローマ水道として残っています。
紀元前800年頃、イタリア半島の真ん中あたりにテベレ川のほとりに町がありました。
そこの指導者たちが領土を広げていき、やがてローマという国ができました。
領土を広げるために集めた兵士たちがローマで暮らすようになったため約5万人の大きな町になりました。
そのため、生活に必要な水がテベレ川や井戸・泉だけでは足りなくなりました。
水不足を解決するために、近くの山の水源地から直接水を引くための工事が行われました、
そしてアッピア水道やマルキア水道などが建設されていきました。
そのためローマが支配する町では、必要な分だけキレイな水が使えるだけでなく、排水のための下水道も整備されていることで国を平和に治めることができました。
戦いがないときは兵士たちが水道の建設や修理などをして、水道の整備に大きく貢献していました。
ローマ市内には全部で11の水道が作られ、最大で1日当たり約1,000リットルの水が使われていました。
しかし、ローマ水道を使うことができたのは、1部の上流階級の人たちだけでした。
ローマ水道について
ローマ水道のほとんどは石で作られていますが、水を通す管は木をくり抜く、または陶器で作られていました。
その後金属を作る技術が進み、鉛で作った管が使われるようになりました。
山にある水源地と町までの距離が、数十キロ離れているため町に水を運ぶための橋をかけました。
橋は山の水源地から町へと流れやすくするために少し傾け、石の重さに耐えられるようにアーチ型にしました。
ローマ水道はローマ帝国滅亡によって敵の破壊、またはメンテナンス不足による故障によって、水の供給ができなくなりました。
そのため、約100万人いたといわれていたローマの人口は、中世には激減してしまいましたが、現在でも1部の水道は使われているそうです。
水の起源と世界の水道の誕生 さいごに
地球が誕生したときには水はありませんでしたが、時間をかけ岩石から溶け出した成分が結合することによって水ができました。
世界で初めて作られた水道はローマで、今でも使われています。
水が誕生したことで生物が誕生し、長い進化を経て人類が誕生しました。改めて水の大切さを確認してみてはいかがでしょうか。
♪日本では安全な水がいつでもあるけど、水については曖昧にしか知らなかったことが少しお分りいただけたでしょうか。日本の水道についてはこちらをご覧ください。