おにぎりといえばご飯を手で握って作りますが、握らずに作るおにぎらずがあります。
話題にもなり作ったことも見たこともない人でもなんとなくイメージはあると思います。
私もそんな一人で知っているようで知らないおにぎらずについて、いつどこで誕生したのか、おにぎりとの違いには何があるのかなどを調べてみましたのでご紹介します。
にぎらないおにぎりおにぎらずとはどんなもの?
おにぎらずとは、大判海苔にご飯を敷き、その上に好きな具を置いてから海苔で包んだおにぎりのことです。
ご飯・具材・海苔と普通のおにぎりと変わりませんが、おにぎらずに使える具材の種類が豊富にあることや簡単に作れる・食べやすいなどで人気となりました。
おにぎらずのメリット
簡単に作れる
おにぎらずは大判海苔にご飯を敷き、具材をのせてから包むだけなので、誰でも簡単に作ることができます。
また、おにぎりでは握りにくいチャーハンや炊き込みご飯もおにぎらずでは簡単に包むことができます。おにぎりのように形が崩れる心配もありません。
手が汚れない
おにぎりのように手で握らず、海苔で包むので手が汚れる心配はありません。
具材が豊富
おにぎりには入れられないようなカレーや肉じゃが・麻婆豆腐をはじめ、具材にでききる食材が豊富にあります。
【主な具材】
- 玉子
厚焼き玉子をメインの具材にする、薄焼き玉子で他の具材と組み合わせるなどに使うことができます。
- ハム
野菜・薄焼き玉子と組み合わせると切り口がサンドイッチのように見えます。またハムカツを具材にするとボリューム感が出ます。
- スライスチーズ
スライスチーズは元から四角いので切らずに、そのままご飯にのせることができます。また海苔との相性も良いです。
栄養のバランスが良い
ご飯とおかずが同時に食べられるので、栄養が偏ってしまう心配がありません。
見栄えが良い
弁当箱に詰めるときに切り口を上にすると、カラフルに見えます。
挟むときに彩りや切り口の模様を想像して、具材を選ぶ・置く位置を考えるのも楽しみの1つです。
おにぎらずの発祥は?誰が考えいつからある?
おにぎらずはの発祥は、週刊マンガ雑誌・モーニングで連載中の「クッキングパパ」であるといわれています。
作者のうえやまとちさんの奥さんが、炊きたてのご飯で素早くおにぎりを作るために考えられ、1990年に213話「超簡単おにぎり」として発表されました。
おにぎらずという名前もうえやまとちさんがつけたそうです。
ちなみにおにぎらずには、ブラックざぶとんという別名もあります。
クッキングパパとは
クッキングパパとは、うえやまとちさん原作のマンガで1985年から週刊マンガ雑誌・モーニングで連載中の料理マンガです。
福岡県福岡市博多が舞台で主人公のサラリーマン・荒岩一味をはじめとする、様々なキャラクターたちが料理を作るという内容になっています。
2022年7月の時点では、コミックスは162巻まで発刊されています。
また1992年4月~1995年5月まで、朝日放送・テレビ朝日系列でアニメが全151話放送されました。
2008年8月には山口智充さん主演のドラマが放送されましたが、原作の設定を無視した内容になっていたためファンからは不評となりました。
- 213話「超簡単おにぎり」のあらすじ
ある日、主人公の荒岩一味は疲れから朝寝坊してしまい、5分で息子・まことの弁当を作ることになりました。5分という短い時間で作った料理がおにぎらずだった。
- クッキングパパのおにぎらずレシピ
クッキングパパ213話で作られたおにぎらずのレシピを紹介します。
【作り方】(1個分)
- 梅干しのシソ(適量)は包丁で刻みます。
- ボウルにカツオ節(1パック)・醤油(小さじ2)・わさびチューブ(適量)を入れて、混ぜ合わせます。
- 温かいご飯(200g)を加えて、良く混ぜ合わせます。
- 大判海苔(1枚)の上に混ぜ合わせたご飯をのせて均等になるように広げます。
- 明太子(1本)・梅干し(2個)を好きな場所に置きます。
- 大判海苔の四隅から、ご飯ごと持ち上げるように包みます。
- ひっくり返して、軽く手で押さえ平らにしたら完成です。
おにぎりとおにぎらずの違いはこんなところも
おにぎりとおにぎらずの主な違いには、握るか握らないかですが・・・
- おにぎりは手で握るが、おにぎらずは海苔で包む。
- おにぎりに入れられる具材は1種類だが、おにぎらずに入れられる具材は数種類ある。
などがあります。
おにぎらずとは さいごに
おにぎらずは、漫画家・うえやまとちさんの奥さんが考えクッキングパパで紹介された料理です。
誰でも簡単に作れることから、ブームにもなりました。
いろんな食材を具材にできるという魅力もあるので、おにぎらずを作ってみてはいかがでしょうか。