ドローンは人が入れないような場所でも状況を確認することができる便利な道具です。
ドローンにはどんな活用方法があるのでしょうか。
ドローンの活用方法やアイデア、そしてドローンを飛ばせる場所などを紹介します。
ドローンはこんなところでも活用されている
ドローンは軍事目的で作られましたが、現在では様々な場面で使われています。
主な活用方法を紹介します。
- 農業
農薬や肥料の散布、農作物の生育の確認など
- 測量
地図の制作
- 警察
事件・事故現場の見取り図の作成
- 物流
離島や山岳地帯への輸送・収穫物の搬送・災害時での緊急物資搬送・通信販売の配送など
- 調査
災害発生時の被害状況把握・生存者の確認など
- メンテナンス
橋梁やダム・送電線など危険な場所での点検・調査・メンテナンス
- 報道
津波や火災・崖崩れなどの現場撮影
- エンターテインメント
スポーツ大会や花火大会などの中継・空撮映像を使ったプロモーションビデオの制作など
ドローンを飛ばせる場所はどこ?
ドローンを飛ばせるのは以下のような場所になります。
- 150m未満の上空
150m以上の空域はヘリコプターや飛行機などの飛行区域となっていて、ドローンと接触してしまう危険があります。
また、制御不能となったドローンが行方不明になる・落下したときの衝撃が強くなるのを防ぐという理由があります。
- 空港や空港周辺の制限表面とされる空域以外
空港とその周辺では、飛行機の離着陸が行われるため接触しないようにドローンの飛行を禁止しています。
- 人口集中地区以外
人口集中地区とは、市区町村の区域内で人口密度が4,000人/km2以上の基本単位区が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区のことです。
また、空港や港湾・工業地帯・公園など都市的傾向の強い基本単位区は人口密度が低くても人口集中地区となります。
制御不能や操作ミスなどでドローンが落下して人や建物にぶつかってしまうことを防ぐという理由があります。
- 自治体が管理する公園以外
公園は広い場所なのでドローンを飛ばすには最適ですが、自治体が管理している公園はドローンを飛ばすことを禁止していることがあります。
- 他人の管理する私有地上空以外
民法206条によって、他人が管理している場所の上空でドローンを飛ばしてしまうと所有者の権利を侵害したとみなされることがあります。
- ドローンを飛ばす場所を探すアプリケーション
ドローンを飛ばせる場所なのかを確認することができるアプリケーションがあります。
- ドローンフライトナビ(iOs/Android)
航空法や小型無人機等飛行禁止法に対応していて、ドローンの飛行禁止区域をチェックすることができます。
人口集中地区はピンク、空港・空港周辺は緑、一部の空港で飛行禁止とされている進入表面・転移表面の下は紫、小型無人機等飛行禁止法に基づいた飛行禁止区域は黄で色分けされています。
- SORAPASS care (iOs/Android)
飛行可能・禁止エリアや最新の気象情報を確認することができます。
利用するためにはアカウント登録が必要となります。
人口集中地区は赤の塗りつぶし、空港・空港周辺は赤い円、原子力施設や発電所・石油コンビナート・自衛隊基地などは黄、JUIDA飛行試験場(飛行可能施設)は青で色分けされています。
- AirMap (iOs/Android)
ドローンのフライトプランを作成すると、飛行禁止区域になっているかを確認することができます。
人口集中地区はピンク、空港・空港周辺区域は黄、SUA(Special Use Airspace)は青で色分けされています。
ドローン活用のアイデア
農薬散布や物を運ぶの他に、どんなことにドローンは使われているのかを紹介します。
- QRコード
ゲーム会社が1500台のドローンでキャンペーンイベントのQRコードを作りました。スマートフォンで読み込むとキャンペーンのページへ行くようになっています。
- 牛追い
スピーカーを搭載したドローンを牛たちに向け、警告音を出しながら牛を誘導します。
- 人工授粉
花粉を混ぜたシャボン液を発射させる機械を搭載したドローンを花の上へシャボン玉として落とし、受粉させます。
- スズメバチ退治
スズメバチの巣までドローンを飛ばし、殺虫剤を撒いて退治します。
- 餌やり
車エビや牡蠣・アサリ等の養殖場で船から餌をまいていたが、ドローンで上空から餌をまくことで時間短縮になりました。
ドローンの活用 さいごに
ドローンはアイデア次第でいろんな使い方ができます。
ドローンを飛ばす場所の条件は厳しいですが、安全に正しく使うためには重要なことです。
ドローンを上手に活用してみましょう。
♪あらためてドローンって、なんて思ったらこちらを!
知っているようで知らないドローンの由来や歴史?種類と特徴や用途は?