最近ではイヌやネコ・鳥などの動物をペットとして飼う人が増えています。
ペットとは愛玩動物で人間の生活に潤いや癒しを与えてくれるといわれています。
人間はいつからペットを飼うようになったのでしょうか?
気になるペットの語源や起源を調べてみました。
また一般に言われるペット以外にもさまざまなペットがいます。
種類は何があるのでしょう。
目次
ペットとは?意味とその語源
ペットには2つの語源・由来があります。
1つ目は小さな存在を指す「petty」が短くなり、野生動物と人間と一緒に暮らす動物を区別するためにペットと呼ぶようになりました。
2つ目は撫でるという意味がある「petting」が語源となっています。
撫でるのは愛情や慈しみのあるもの対して行われることが多いです。
動物を撫でるということは、それだけ愛情や慈しみのある大切な生き物であることからペットとなったといわれています。
ペットの起源は?世界の歴史からはじまりを探ると
記録によると最初のペットはピューマで約5000年前の古代エジプトで飼われていたそうです。
また、南米のインディオではインコや猿をペットとして飼っていたといわれています。
動物がペットとして扱われるようになったのは家畜より後で、狩猟を目的とするイヌや害獣駆除を目的とするネコは実用的な家畜として扱われていましたが、狩猟や害獣駆除という目的が無くなった後でも人間に飼われるようなりました。
石器時代に飼っていたイヌを埋葬していた墓が発見されていますが、一方ではペットは所有物という概念もあり死んだ飼い主ともに埋葬されていたようです。
欧米ではイヌは王侯貴族や歴代大統領、一般市民に愛玩・護衛・狩猟などの目的として飼われています。
古代エジプトではネコは神格化されていたため、高貴な身分にふさわしい動物として扱われていました。
丁寧に埋葬されていたネコのミイラが発見されていたことから、他の動物より地位が高かったことがいえます。
現在ではペットは家族同然の存在として、人間の暮らしに密接関わっています。
ペットの種類いろいろ こんなものもペット?
代表的なペットといえばイヌ・ネコ・鳥がありますが、他にはどんな動物がペットとして飼われているのでしょうか。
フェレット
イタチ科属の肉食性の小型哺乳動物で、古くからヨーロッパで飼われていますが現在では世界中で飼われています。
体長は約35~50cmで、メスの方が少し小さいです。視力はよくありませんが、嗅覚と聴覚は発達しています。
ハムスター
キヌゲネズミ科に属する齧歯類の24種類の総称で夜行性・雑食性があり、肩まで広がる大きな頬袋があります。
ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスター・ロボロフスキーハムスターなどが人気となっています。
ウサギ
ウサギ亜科の総称で、草原や森林・砂漠地帯・雪原・湿原などに生息しています。
ペットとして飼われているウサギはアナウサギを新種改良されています。
警戒心が強く、すぐになつくことはありませんが慣れてくると自分からすり寄ってくるようになります。
ハリネズミ
ハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科の動物で、森林や砂漠などに生息しています。
夜行性で群れずに単独で生活しています。
目がほとんど見えていないため、嗅覚と聴覚が優れています。
時間をかけて慣らしていけば飼い主の声や匂いを覚えてくれるので、名前を呼ぶと振り向く・手を伸ばすと乗ってくることがあります。
リス
ネズミ目リス科属の総称で、世界中に生息しています。
日本ではシマリスがよく見られ、体長は約15cmで縦に黒い縞模様が入っています。
秋から冬は気性が荒くなるタイガー期があります。
これは冬眠に備えて貯めてあるエサを守るために攻撃的になるといわれていて、ペットとして飼われていても変わらないため注意して扱う必要があります。
フクロウ
鳥綱フクロウ目フクロウ科フクロウ属の動物で、フワフワとした毛並みと大きな目が特徴となっています。
体が丈夫で寿命も長く、正しく飼えば約20年一緒に過ごすことができます。
夜行性ですが鳴き声や行動は静かです。
コキンメフクロウやアフリカオオコノハズク・タテジマフクロウ・シロフクロウなどが人気となっています。
モモンガ
ネズミ目リス科リス亜科モモンガ族に属する小型哺乳類の総称で、飛膜を広げて空を滑るように飛びます。
警戒心が強く臆病なため、個体差はありますがなつくまで時間がかかることがあります。
約45種類以上いますが、日本ではフクロモモンガとアメリカモモンガの2種類だけが飼うことが許されています。
ペットとは?歴史や起源 さいごに
ペットの語源には「小さな存在」、または「撫でる」」の2つがありますが、「小さな存在」では動物を見下しているような感じに聞こえてしまいそうです。
2つ目の「撫でる」の方がペットの語源としては合っているように思えます。
ペットは時に人を癒してくれる存在でもあるので、飼うならば最後までちゃんと面倒をみてあげましょう。