カカオ豆から作られている甘いお菓子のチョコレート。
私も大好きでよく食べます。
好きなのでチョコ○○とかの名前をみると、チョコレートそのものではなくてもつい興味をそそられます。
でもチョコレートと呼ばれるようになったのはいつからなのでしょう。
チョコレートの語源や由来・漢字ではどう書くのかなど気になったので調べてみました。
チョコレートという名前の由来とは
チョコレートの由来はメキシコのナワトル語Chocolatre(ショコラトル)で、苦い水という意味があります。
ショコラトルとは、発酵・乾燥させてから炒ったカカオ豆をすり潰しペースト状にして水で溶かしてから泡立てた飲み物です。
カカオ豆には強い苦味しかないのでショコラトルは苦くて、ヨーロッパでは砂糖を加えて飲んでいたそうです。
チョコレートの呼び方
ショコラトルが世界に広まったときに言葉によって呼び方に違いが出てきました。
英語
Chocolate(チョッコレイト)、Chocolate(チョコレット)
ドイツ語
Schokolade(ショコラーデ)
フランス語
Chocolat(ショコラ)、Le chocolat(ルショコラ)
イタリア語
Cioccolato(チョッコラート)
スペイン語
Chocolate(チョコラーテ)
ギリシャ語
σοκολατα(ソコラタ)
ロシア語
шоколад(シァカラート)
オランダ語
Chocolade(ショコラ―ダ)
ポルトガル語
Chocolate(ショコラーチ)
中国語
巧克力(チャオコーリー)
チョコレートの語源をたどると
日本語のチョコレートは英語のChocolate(チョッコレイト)が語源となっていますが、英語のChocolateはスペイン語のChocolate(チョコラーテ)が語源となっています。
スペイン語のChocolateの語源については諸説がいくつかあり、最も多いのはナワトル語のChocolatre(ショコラトル)であるといわれています。
他にはマヤ語で熱いという意味のchokol(チョコル)とナワトル語で水という意味のatl(アトル)を組み合わせた造語。
東部ナワトル語で泡という意味のchicoliの派生語で泡だった飲み物という意味のchicolatlである。
などの説がありますよ。
チョコレートを漢字で書くと?チョコの別名はこんなにある
1878年東京の風月堂が洋酒入りチョコレートを「貯古齢糖」という名前で販売していました。
漢字でチョコレートと表したものには、どんなものがあるのでしょうか。
猪口令糖
1877年チョコレートが日本で初めて販売したときの新聞に書かれていたそうですよ。
査古律
北原白秋の「思い出:叙情小曲集」に登場します。
楂古聿
北原白秋の「桐の花」に登場します。
血汚齢糖
チョコレートは牛乳を使って作られているのに、牛の血で固められていると間違って広がったそうですよ。
他には、知古辣・貯古令糖・貯古冷糖・猪口冷糖・千代古齢糖・叔箇齢度・呵々阿などの漢字表記があります。
カカオの漢字表記
チョコレートの主原料であるカカオは漢字で書くと加加阿となります。
明治時代では甘豆餅と書いていたそうです。
カカオはアオギリ属の樹木で学術名はテオブロマ・カカオで、デオブロマギリシャ語で神様の食べ物という意味があります。
カカオの品種
カカオにはクリオロ種、フォラステロ種、トリニタリオ種があります。
クリオロ種
皮は柔らかく、豆は白っぽいです。
苦味が少なく独特の香りがあるので、フレーバービーンズとして使われることが多いです。
樹はデリケートで生長も遅いため、生産量はカカオ豆全体の約10%と少ないです。
ベネズエラやスリランカ・ジャワ・サモアなどで栽培されています。
フォラステ種
強い苦味がありますが、クセが少ないのでブレンドの基本となるベースビーンズとして使われています。
育てやすく1本の樹から多く収穫できるので、現在ではカカオ豆全体の約90%を占めています。
西アフリカや東南アジアなどで栽培されています。
トリニタリオ種
クリオロ種とフォラステ種をトリニダード島で交配させたカカオです。
交配の度合いによって、様々な品種が誕生しています。
育てやすく、良質の良いカカオが収穫できます。
トリニダード島・グレナダ・セントルシア・ベネズエラ・ニューギニア・エクアドルなどで栽培されています。
チョコレートの名前 さいごに
チョコレートはナワトル語のショコラトルが語源で、広まった国々でチョコレートの呼び方が変わっていきました。
日本にチョコレートが伝わった当時はカタカナで書く習慣がなかったので、漢字を当てはめて表記していました。様々な漢字でチョコレートを表現しているのは面白いですね。
自分だったら、どんな漢字を使ってチョコレートと表現できるかを考えてみると面白いかもしれません(^^)