半纏は羽織ると暖かくなる防寒着だけでなく、コーディネートにも取り入れることができるアイテムです。
お気に入りの半纏を長く愛用するためには、片付ける前の手入れは欠かすことはできません。
半纏の手入れ方法や洗い方、洗濯機が使えるかなどを紹介します。
半纏の手入れの方法
綿入り半纏は2~3週間に1度裏返しにして、午前中に約2時間天日干しにすると綿のふっくら感が戻ります。
綿の繊維が表に出てきた場合は、ハサミで繊維をカットしてから表地だけを引っ張り、中わたと離すようにしましょう。
また半纏を脱いだ時に汚れがないかをチェックして、汚れがあれば取り除きハンガーにかけてからブラシをかけると汚れがつきにくくなります。
半纏の洗い方 家で洗う方法は
家で綿入れ半纏を洗うことができるのは、中わたが綿100%または綿80%・ポリエステル20%だけとなります。
絹100%の場合は家では洗わず、必ず専門のクリーニング店に依頼しましょう。
綿入れ半纏の洗い方
洗う頻度は1シーズンに1回でいいので、片付ける前に行いましょう。
1. 首回りや袖口など、汚れが気になる部分は固く絞ったフキンで拭き取ります。
2. 半纏を四つ折りに畳みます。
3. 折りたたんだ半纏が入るような入れ物に入れます。
4. 40度くらいのぬるま湯を半纏が浸るまで入れます。
5. 軽く押し洗いをします。汚れが酷い部分はこすり洗いをしましょう。
6. お湯を捨ててから、半纏を軽く押しながら水分を抜きます。
7. 畳んだままの状態で洗濯ネットに入れて、洗濯機の脱水機能で約40秒脱水します。
8. できる限りシワを伸ばし、竿に2つ折り状態で干す平干しにしてから陰干しをします。
9. 表面が乾いたら、裏返しにして乾かしたら終了です。
藍染半纏の洗い方
新品の藍染半纏は染料が生地に定着していないので、少し濡れただけでも脱色・変色することがあります。
そのため藍染半纏は購入してから2年間は洗わずに汚れがついた部分は固く絞った雑巾で軽く拭いてから陰干しにしましょう。
2年以上経過した藍染半纏を洗う時は、洗濯機の使用・クリーニングに出すことはせずに、水で軽く押し洗いをしてから軽く絞って専用ハンガーにかけて陰干しで乾かします。
【藍染半纏を洗う時の注意点】
・ 揉み洗いをすると生地が傷み、染料の落ち方にムラになるためまだら模様になる恐れがあるのでやめましょう。
・ アルカリ洗剤や漂白剤を使うと染料が化学反応を起こし、染まっている部分と染まっていない部分の境目にある生地が溶けてボロボロになる恐れがあるので使わないでください。
洗剤を使いたい時は中性洗剤を使いましょう。
・ 酢を入れれば変色を防げるといわれていますが、現代の染料には化学塗料が混ざっている場合があるので効果はないだけでなく生地を傷める原因となるので使わないでください。
その他の半纏の洗い方
綿入り半纏や藍染半纏の他に祭りやイベントなどで着る半纏があります。
手洗いだけでなく洗濯機でも洗うことができますが、これらの半纏を洗う時に気をつけたポイントがいくつかあります。
・ 洗濯機を使う場合は、1番弱いコースで行う。
・ 色落ちによる色移りを防ぐために、他の洗濯物と一緒に洗わない。
・ アルカリ性洗剤だと変色する恐れがあるので、中性洗剤を使う。
・ 乾燥機にかけると生地が縮む・変色の原因になるので、形を整えてから陰干しにする。
・ 漂白剤を使うと色落ちの原因になるので使わない。
半纏は洗濯機でも洗える?
綿入れ半纏の場合は洗濯表示で洗濯機の使用が可能であれば大丈夫です。
洗濯機で洗う時はしっかりと選択表示を確認してください。
フリース素材の半纏は洗濯機で洗うことができるので、洗濯ネットに入れてから洗うといいですよ。
半纏の手入れ さいごに
綿入れ半纏は防寒対策やおしゃれ着として、今でも良く使われています。
中に綿が入っているため、洗い方を間違えると綿が傷む・切れてしまう原因となるので気をつけましょう。
また1日の終わりに汚れを落としてブラシをかけておくといいですよ。
お気に入りの半纏を長く愛用できるように手入れをしてから片付けてくださいね。
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