レアメタルとはスマートフォンやパソコン・小型家電・飛行機・電気自動車などに使われている希少な鉱物のことです。
日本でのレアメタルの定義とはどのようなものなんでしょう?
またレアメタルの種類にはどんなものがあるのか?
そんなことが知りたくて調べてみました。
レアアースというのもききますがレアメタルとの違いは?調べたことをご紹介。
目次
レアメタルとは?日本での定義
流通量が少ない希少な鉱物のレアメタルには国際的な定義はありませんが、日本では産業に欠かすことのできない31種類の鉱物がレアメタルであると定義されています。
レアメタルの種類
レアメタルと呼ばれている鉱物には、どんなものがあるのでしょうか。
ベリリウム
防衛産業や航空宇宙産業用として使われている鉱物で、元素記号はBeです。
不純物を取り除いて純度を高める精錬が複雑なため、市場にはあまり流通されていません。
リチウム
電池や宇宙船内部の空気清浄・うつ病の治療薬などに使われている鉱物で、元素記号はLiです。
海水に含まれる資源としての埋蔵量は多いですが、単体として存在していません。
ホウ素
ガラス繊維や耐火ガラスの材料・うがい薬・ゴルフクラブ・釣り竿などに使われている鉱物で、元素記号はBです。
高融点・高沸点があり堅くて脆い性質があります。
チタン
時計や眼鏡のフレーム・自転車部品・自動車部品・飛行機のジェットエンジン部品などに使われている鉱物で、元素記号はTiです。
金よりも高い耐食性と安定性があるといわれています。
パナジウム
ミネラルウォーターや顔料・塗料・ゴルフクラブのヘッド部分などに使われている鉱物で、元素記号はVです。
鋼に少し加えることで強度が増します。
クロム
自動車部品や台所用品などに使われている鉱物で元素記号はCrです。
耐食性が高いという特徴があり、南アフリカやトルコ・カザフスタンなどで産出されています。
マンガン
マンガン電池やアルカリ電池の正極材料・合金などに使われている鉱物で元素記号はMnです。
コバルト
リチウム電池や顔料・絵の具・合金の材料などに使われている鉱物で元素記号はCoです。
鮮やかな青色や黄色・緑色などの色を出すことができます。
ニッケル
装飾メッキやサビを防ぐ・鍋・フライパン・医療機器などに使われている鉱物で元素記号はNiです。
インドネシアやフィリピン・ロシア・カナダなどで産出されています。
ガリウム
マイクロ波集積回路や半導体レーザーなどの材料に使われている鉱物で、元素記号はGaです。
また青色発光ダイオードの材料に使われている窒化ガリウムは、ノーベル賞を受賞したことで注目されています。
ゲルマニウム
電気回路をコントロールするトランジスタやダイオードなどの電子部品・美容のマッサージローラー・健康アクセサリー・ゲルマニウム温浴剤などに使われている鉱物で、元素記号はGeです。温度が32度以上になると電気を通すという特徴があります。
セレン
カメラ露出計や撮像管・紫色の顔料・ガラスの着色料などに使われている鉱物で、元素記号はSeです。
半導体性・光伝導性の特徴があり、コピー機の感光ドラムとして使われていましたが現在では制限されています。
ストロンチウム
花火や発煙筒の材料・テレビのブラウン管・ディスプレイのガラスなどに使われている鉱物で、元素記号はSrです。
化学反応性が高く、空気に触れると表面が黄色になる特徴があります。
ジルコニウム
ロケットの外壁やコンデンサー・差し歯・アクセサリーなどに使われている鉱物で、元素記号はZrです。
オーストラリアでの産出が多いです。
ニオブ
コンデンサー素子や電極・ロケットエンジンなどに使われている鉱物で、元素記号はNbです。
超伝導性と磁性があります。
レアメタルとレアアースの違い
レアアースとは希土類元素のことで、テレビやパソコン・スマートフォンを作るには欠かすことのできない鉱物でスカンジウムやイットリウム・ランタノイドなどがあります。
レアアースは、レアメタルの中で希土類元素に分類される17元素の総称です。
レアアースはレアメタルの1部となっています。
レアメタルとは? さいごに
レアメタルとレアアースは様々な製品に使われていて、私たちの生活に欠かすことのできない資源です。
しかし流通量が少ないため調達できない問題があり、現在では代替技術やレアメタル・レアアースを使わない技術の開発が急がれているそうです。
この先どうなっていくのかをニュースなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。
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