スーパーマーケットには、様々な種類の海苔が売り場に並んでいます。
同じように見えるけど、海苔の種類にはどんなものがあるのでしょう?
そして海苔の種類はなにによって分類されているのか、なんていうことも気になます。
気になったので調べてみました(^^)
海苔の種類がなんで決まるのかや、それぞれの海苔の特徴や違いなどを紹介します。
海苔の種類は何で決まるの?
海苔の種類は加工方法と品種によって分けられます。
加工方法
生海苔・乾燥海苔・焼き海苔・味付け海苔・青海苔の5種類があります。
生海苔
海で収穫した後に異物を取り除き洗浄された海苔です。
乾燥海苔や海苔の佃煮など加工品の材料として使われています。
生の状態でも食べられますが収穫時期の冬にしかない希少品で、トロリとした舌触りとコリコリとした食感を楽しむことができます。
塩気がついているので、そのまま食べても美味しいですがポン酢をかけて食べたり、酢の物で味わったりできますよ。
乾燥海苔
洗浄した生海苔を裁断し、均等な厚さになるように漉いてから乾燥させた海苔です。
板のような形になっていることから板海苔とも呼ばれています。
そのまま食べると噛み切りにくいことがあるので、食べる前に火でサッと炙るとパリッとした食感になります。
焼き海苔
乾燥海苔を焼いた海苔です。
使う前に火で炙る必要がないので、手軽に使うことができます。
おにぎりや天ぷら・ラーメン・ざる蕎麦・パスタなど麺類のトッピングなど幅広く使われています。
味付け海苔
焼き海苔に砂糖や醤油で作ったタレを塗り乾燥させてから小さくカットして小袋に入った海苔です。
小袋を開封した直後はパリッとした食感が楽しめますが、時間が経ちすぎると海苔が湿気を吸ったことでタレがベタついてしまい袋から出しにくい、または海苔同士がくっついて取れにくいことがあります。
白米との相性が良いので、旅館の朝ごはんにあるのが定番となっています。
青海苔
アオノリ類の海藻を洗浄・乾燥させた海苔です。
磯の風味と鮮やかな色があるので、料理に加えると豊かな味わいにしてくれます。
お好み焼きや焼きそば・タコ焼き・和菓子・お菓子などのトッピングや天ぷらなどに使われています。
品種
海苔に使われている代表的な海藻類を紹介します。
アサクサノリ
東京湾で養殖し浅草で加工されていたことから名付けられたといわれています。北海道から九州までの太平洋側内湾で養殖されていましたが、現在では有明海など一部の地域となっています。
自生もしていますが、国内の数カ所でしか確認されていないため環境省のレッドリストに絶滅危惧種として載っています。
乾燥海苔では少し赤みがかっていますが、炙ると緑色に変化します。
スサビノリ
海苔養殖で最も利用されています。
福島県より北の太平洋岸で自生していますが、養殖は日本各地で行われています。
色が濃く、黒いものほど高級品となっています。
ふわりと香る磯の風味とバランスの良い旨味と甘味で様々な料理に合わせやすいですよ。
ウップルイノリ
漢字では「十六島海苔」と書き、島根県出雲市の十六島地区が代表的な産地であったことから名付けられたそうです。
岩海苔の代表的な種類で、収穫後に伸ばして板状に成形しているので穴が開いたような見た目になっています。
水につけるとほぐれるので、お吸い物や雑煮・汁物などに浮かべて食べるのが定番となっています。
ナラワスサビノリ
千葉県袖ヶ浦市奈良輪が産地であることから名付けられたそうです。
繁殖力が強く、生育が早く育てやすいことから全国で養殖されています。
板海苔と焼き海苔と味付け海苔の違いは?
板海苔・焼き海苔・味付け海苔の違いとは?
見た目はあまり変わらないですが、違いは以下の通りになります。
- 板海苔は海から採り乾燥させてある。
- 焼き海苔は板海苔をさらに乾燥させてある。
- 味付け海苔は板海苔に醤油や砂糖などで作ったタレで味をつけてある。
青のりと岩のりは全く別もの?
青海苔はアオノリ類の海藻を洗浄・乾燥させた海苔で、岩海苔は岩場に自生している海苔全般のことをいいます。
青海苔と岩海苔は味や香り・岩場で収穫したかどうかで分別されているので、全く違う海苔ということになります。
海苔の種類 さいごに
海苔は加工方法や品種によって種類分けされます。
乾燥海苔と焼き海苔はパッと見ると同じように見えますが乾燥海苔は黒色、焼き海苔は緑色となっているので買う時は注意しましょう。
海苔を使い分けて料理に活用してみてはいかがでしょうか。
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