長靴は「ちょうか」または「ながぐつ」と呼ばれていて、使い方が違っています。
「ちょうか」は皮で作られていて軍人が乗馬の時や防寒具などに使われます。
「ながぐつ」は皮またはゴムで作られていて足が濡れるのを防いでくれるものをさします。
いつからなのか気になる長靴の起源や日本での歴史、また長靴の種類などを調べてみました。
最近では「ながぐつ」はレインシューズと呼ばれるようになりましたが、いつからそう呼ばれるようになったのでしょうか。
長靴とは?長靴の意味
長靴とはゴムや皮で作られていて筒丈がひざ下まである靴のことで乗馬の時や足が濡れるのを防いでくれます。
読み方には「ちょうか」と「ながぐつ」の2通りがあります。
「ちょうか」と読む場合は明治初年に乗馬用として作られた皮製の長靴で軍人・警察官が使ったのが最初であるといわれています。
「ながぐつ」と読む場合は足が濡れるのを防ぐための靴のことで皮製もありますが、最近ではゴム製が主流となりレインシューズと呼ばれるようになりました。
長靴の起源と日本での歴史
長靴の起源は19世紀イギリスで広まったウェリントン・ブーツといわれています。
ウェリントン・ブーツとは、初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーが乗馬時の騎兵が脛にケガが多いことから脛を覆う乗馬靴として誕生しました。
シンプルでダンディなスタイルが多くの英国紳士に愛されていたそうです。
1852年にゴムで防水性の長靴が作られ一般に広まっていきました。
1951年アメリカの大手百貨店が発行した通信販売用カタログにエレガン・レインという名前で女性用ゴム長靴が掲載されました。
そのカタログを入手した日本ゴムがデザインを参考にして、1954年に生産を開始しました。
1969年アサヒゴムがハイレインというブランド名でロングブーツの形をした婦人用ゴム長靴を発売しました。
1978年には銀座かねまつがエナメル革を使った長靴の形をしたブーツを作り流行したことで、晴れた日でも長靴を履くファッションもあったそうです。
最近では野外ロック・フェスティバルブームがきっかけとなり、晴れの日でも長靴を履くファッションが再び注目されるようになりました。
長靴の種類
長靴には安全長靴・土木用長靴・耐油長靴・耐寒防寒長靴・レインシューズの5種類があるといわれています。
安全長靴
つま先部分に先芯と呼ばれる部品が入っていて、つま先に落下物が当たる危険のある作業や現場で使われています。
土木用長靴
外からの土や泥・雪などの侵入を防ぐために履き口にフードが付いていて、屋外での土木作業に使われています。
耐油長靴
油の使用または発生する現場などで使われていて、PVC(塩化ビニール)・NBR(ニトリゴム)を使用した長靴が主流となっています。
食品を扱う現場では白い耐油長靴が使われていることが多いそうですよ。
耐寒・防寒長靴
冬や寒冷地での屋外作業や冷凍・冷蔵倉庫内での作業などで使うことができる耐寒・防寒性の高い長靴です。
レインシューズ
雨や濡れた場所で足を保護してくれる長靴で、種類はパンプス・ショート・ロング・ミドルの4つがあります。
パンプス
長さがかかとまでの長靴でパッと見ただけでは長靴に見えない特徴があります。
小雨の時でも足元をおしゃれに見せたいという女性におすすめです。
歩いたときの水しぶきや跳ね返りなどで濡れやすいというデメリットがあります。
ショート
足首より少し長めの長靴で普段のファッションを崩すことなく履くことができます。
また足を長く見せることができる美脚効果があるそうです。
丈が短いため水が入りやすいというデメリットがあります。
ロング
長さがひざ下までの長靴で濡れにくく足にフィットしやすいので雨の日の外出に最適の履物です。
O脚やポッコリとしたふくらはぎを隠すメリットがありますが、脱ぎにくい・足が重そうに見えるなどのデメリットがあります。
ミドル
長さがふくらはぎまでの長靴で雨の日でも安心して履くことができ、あまり重そうに見えないというメリットがあります。
長さがふくらはぎまでとなっているため足が短く見えてしまうというデメリットがあります。
長靴の意味と起源と日本での歴史 さいごに
濡れやすい場所を通るときに足を守ってくれる長靴には、様々な種類があります。
自分の使用目的に合った長靴を選んで、ファッションに取り入れてみませんか(^^)
♪長靴もいろいろあるんですね。選び方のポイントなどはこちらの記事を合わせてご覧いただければと思います。
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