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自然発火はどんな植物でもあるのはなぜ?自然発火するゴジアオイとは?

投稿日:2019-09-24 更新日:

火の気のないところで突然火が出る現象のことを自然発火といいます。

自然発火は気温だけでなく、いろんな原因で発生します。

また自然発火を起こすゴジアオイという植物があるそうです。

今回は植物が起こす自然発火やゴジアオイとはどんな植物なのかをさぐってみました。

 

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自然発火はどんな植物でもあるのはなぜ?

植物が自然発火を起こす原因として主に3つあるといわれています。

 

枯葉の擦れ合い

強い風が吹き枯葉同士が擦れ合うことで生じる摩擦熱によって発火することがあります。

乾燥している地域での山火事に多い原因がこれになります。

空気が乾燥すると、枯葉が擦れ合いやすくなるので、より高い摩擦熱が生じます。

 

集光

枯葉に太陽光が集まり枯葉を熱することで発火することがあります。

太陽光が強い地域で起こる現象ですが、太陽光が強くない地域でも、人間が捨てていったガラス片などに太陽光か集まり、枯葉に着火することもあります。

 

油分

植物には油分が含まれている種類があります。

気温が高くなることで植物の水分がなくなり、油分だけになってしまいます。

油分濃度が高まった植物は発火しやすい状態になります。

そこに、太陽光が集まり熱することで発火することがあります。

ユーカリの葉には油分が多く含まれていて気温が上昇することで濃度が高まり太陽光で発火するそうです。

 

こういった要因で自然発火が起きることが山火事などの原因にもなっているんですね。

自然の中で起こることは、どうしようもないとしても、せめて燃えやすいゴミや集光の手助けをしてしまうものなどを捨てる行為は気をつけたいですね。

 

自然発火しやすいゴジアオイとは?

ゴジアオイとはハンニチバナ科の常緑小低木で、和名では「五時葵」または「午時葵」と書きます。

ゴジというのは朝や夕方の5時のことではなく、うまどき、つまり太陽が南中する時刻のことです。

地中海沿岸のヨーロッパや北アフリカ、西アジアに生息していて、日本へいつ来たのかは不明となっています。

正午頃に花茎約4~8cmで色が白やピンク・藤色・紫などの花が咲き、夕方にしぼんでしまう一日花です。

 

 

その特性から、見た目の可愛さとはうってかわって「植物界のサイコパス」という異名があります。

ゴジアオイの繁殖活動は成熟すると茎から揮発性のある油を分泌します。

分泌した油は気化して燃えやすいガスとなって充満し、摩擦熱や太陽光などで自然発火を起こして辺り一面を燃え尽きさせることで繁殖活動を終えます。

発火温度゛は35~50度の気温で自然発火します。

種は耐火性があるので花と一緒に燃えてしまう心配はありません。

まわりを焼きつくし、その堆肥を栄養とします。

発芽に必要な日差しと肥料を種に用意することができるというわけです。

ゴジアオイの花言葉は「私は明日死ぬのだろう」です。

自らを燃やすことで子孫を残すという方法を使っていることで付けられたのですね。

お見舞いやプレゼントには向いてないので気をつけましょう。

ゴジアオイはアルカリ性の土壌を好み、高温多湿にはめっぽう弱い植物です。

そのため、高温多湿であることが多い日本では栽培は難しいようです。

 

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自然発火の不思議 物質の発火点とは

発火点とは火を物質に近づけなくても自発的に物質が燃え始める温度のことで、着火点ともいいます。

発火点は物資によって違ってきます。

主な物質の発火点をまとめました。

 

菜種油(360~380度)

処分するときにクッキングペーパーや布に染み込ませて密封したゴミ袋やゴミ箱に入れたままにして置くと、酸化熱が発生することで温度が上がり発火点に達すると自然発火になります。

 

灯油(255度)

揮発性のある油なので服についた、またはカーペットにこぼしてしまったときは慌てずに新聞紙や布などに染み込ませましょう。

灯油を染み込ませたモノを密封してしまうと自然発火を起こすので注意しましょう。

 

古タイヤ(150~200度)

放置した古タイヤのヒビに雨水が入ることでスチールとの酸化反応によって熱が発生して発火するようになります。

放置せずにきちんと処分しておきましょう。

 

木材(250~260度)

木材は水分が蒸発することで乾燥状態になり、木材成分の熱分解が始まり可燃性ガスを放出し気温が高くなると発火するようになります。

 

自然発火の不思議 さいごに

ゴジアオイは子孫を残すために自分自身を燃やすことで成長する環境を整えてくれる役割を持っているので「自殺花」と呼ばれているんですね。

綺麗な花を咲かせるので欧米では人気となっていますが、日本の気候では育てることが難しく殆ど栽培されていません。

しかし日本でも最高気温が35度以上になることも多くなったので栽培できる可能性もあるので取り扱うときは十分に注意する必要があります。

またゴジアオイの花言葉のように怖い意味を持っている植物がいくつかあります。

例えばリンドウには「悲しんでいるあなたが好き」、黒百合や百合には「復讐」、弟切草には「恨み」、マリーゴールドには「嫉妬」や「絶望」、ハナズオウには「裏切り」などがあります。

見た目がキレイだからとプレゼントをしてしまうと誤解を与える恐れがあるので気をつけた方がよいですね(^^;)。

自然発火は可燃物・酸素・熱源の条件が揃うと発生します。

可燃物に熱源が発生しないように水に浸したり、焼却処分するように普段から気をつけたいですね。

 

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