電波時計はセシウム原子時計からの電波を受信し、時刻の修正を行ってくれるため常に正しい時刻が表示されています。
しかし電波時計でも、時刻がずれてしまうことがあるそうです。
電波時計の時刻がずれてしまう理由には、何があるのでしょうか。
電波時計がずれてしまう理由や電池交換しても動かない原因・理由などを紹介します。
電波時計がずれる理由はどんなことがある?
電波時計の時刻がずれてしまうのは、主に3つの理由があるといわれています。
- 電池が少なくなっている
電池の残量が少ないと電波を受信する力が弱くなり、正常に標準電波を受信できなくなり表示している時刻がずれてしまうことがあります。
表示画面が暗い、または秒針が止まっている・数秒進むなどの症状が出ている場合は、充電または電池交換を行いましょう。
- 磁気を帯びている
テレビなど磁気を発生させる物の近くに電波時計を置いておくと、磁気を帯びてしまいます。
そうなると、電波時計内で部品がくっついてしまい動作に不具合が発生します。
中でもヒゲゼンマイと呼ばれている部品に不具合が発生すると、時計の精度が悪くなってしまいます。
平らな場所に方位磁石を置いて時計ゆっくり回転させながら近づけたとき、方位磁石の針が動いたら磁気を帯びている状態であると確認できます。
こういう状態であれば、磁気を抜く必要があり市販の磁気抜き器を使う、または時計店に依頼するという方法があります。市販の磁気抜き器を使う場合は手順を間違えると磁気を与えてしまう危険性があるので、時計修理に詳しくない場合は時計店で見てもらいましょう。
電波時計を置くときは磁気を発生させる物が近くにないかを確認しましょう。
- 時計内部の部品が劣化している
部品内にある潤滑油が切れる、または部品の劣化によって時計が正常に動かなくなることがあります。
この場合は、時計店で見てもらう必要があります。
また状態によっては、修理費が高くなることもあるので買い換えも考えておきましょう。
電波を受信しないのは場所のせい?
電波時計の受信が正常に行われない原因は電池の残量不足のほかに、受信環境が悪いというのがあります。
以下のような場所では、電波が受信しにくいといわれています。
- 地下
- ビルなど、鉄筋鉄骨建物の中
- 移動中の乗り物
- 工事現場
- 交通量が多い場所
- 家電製品やOA機器のそば
- 高圧線、架線の近く
- 金属板の上
- 山の裏側
- 標準電波を受信しやすい環境
標準電波の受信が悪いと感じた時は、以下のような環境で受信してみてください。
- 深夜から早朝
- 窓際
- 木造家屋
- 晴れの日
- 周りに高い建物がなく、見晴らしのいい場所
電波をきちんと受信できているかを確認する
電波時計が正常に受信できているかの確認方法を紹介します。
- 窓際に電波時計を1日置いて、時刻が正常に表示されているかを確認する。
- 標準電波を強制受信してみる。
標準電波を強制的に受信させる方法は、各メーカーによって手順が違うので、取扱説明書をしっかり読んでから行いましょう。
電池交換しても動かないときの原因と対処
電波時計の電池交換をしてから、すぐに標準電波が受信されるわけではありません。
少なくても約30分おいてから、時間が正しくなっているかを確認しましょう。
原因
電池を交換しても電波時計が動かない原因には、以下のようなものがあります。
- 前の電池劣化による液漏れで、内部部品が壊れている
- 電池を固定するクリップやバネが歪んでいる
- 端子部分にサビや汚れがついている
対処法
電池を交換しても電波時計が動かないときの対処法には、以下のようなものがあります。
- 電池の向き
電池の向きが逆になっていると、正しく動きません。取扱説明書を読んで、正しい向きに鳴っているかを確認しましょう。
- 電波の受信
電波時計を窓際に1日ほど置いて受信できるかどうかを確認しましょう。
以上の対処法でも、電波時計が正常に動作しないときは時計店へ見てもらってください。
また腕時計タイプの電波時計は構造が複雑になっているので、自分では行わずに時計店に電池交換を依頼してください。
電波時計がずれる理由はとは?さいごに
電波時計はセシウム原子時計からの電波を受信することで、正しい時刻を表示することができます。
しかし場所によっては、標準電波を正しく受信できないことがあります。
受信方法は種類によって違うので、取扱説明書をしっかり読んでから行いましょう。
標準電波を正しく受信させ、いつでも正しい時刻が見られるようにしてみてはいかがでしょうか。