ふくろうは縁起の良い動物といわれていて、暖簾や置物・ぬいぐるみなど様々なグッズがあります。
どうして、ふくろうは縁起の良い動物といわれているのでしょうか。
ふくろうが幸運の鳥と呼ばれる理由や歴史などを紹介します。
ふくろうが幸運の鳥と言われるのはなぜ?
ふくろうが幸運の鳥と呼ばれている主な理由は2つあります。
- その1
ふくろうは漢字で「不苦労」・「福朗」・「福老」と表すことができます。
不苦労には「苦労をしない」
福朗には「福が来て喜ぶ」
福老には「豊かに歳をとる」
という良い意味があることから縁起が良いといわれています。
- その2
ふくろうは、ローマ神話では知恵と工芸の女神であるミネルヴァの使い、ギリシャ神話では技術・学芸や戦いなどの女神であるアテナのお供として登場します。
そのため、ふくろうにも女神と同じ力が宿っていると考えられていることから幸運の鳥であるといわれています。
また古代エジプトでは、ふくろうの姿をした知恵の神であるトトが大切に崇められています。
フクロウとはどんな鳥?梟の歴史
フクロウは約6000万年前には存在していた、鳥類最古の種であることが化石調査によって分かりました。
人類がフクロウの存在を認めたのは、約3万年前だといわれています。
フクロウは夜行性のため、他の鳥のように捕獲されることがほとんどありませんでした。
その謎めいた生態から、さまざまな象徴的な役割が与えられたといわれています。
ふくろうの特徴
全長は約50cmで、平たい顔をしています。
耳は目の横にありますが、羽毛で覆われているのでパッと見ただけでは分かりません。
足の指は前に2本、後ろに2本と分かれていて、ネズミやモグラなど掴んだら逃がさないようになっていて、握る力も強いです。
夜の狩人という異名を持っていて、夜に音もなく飛び回りネズミやモグラなどの小動物を捕らえます。
「ホーホー」または「ホッホ」と低い音で鳴きますが、大きな声で「ギャー」や「ギャアアアアアア」と鳴くことがあります。
この大きな鳴き声は威嚇の意味があるので、むやみに近づくと鋭いツメやくちばしで攻撃されることがあるので注意する必要があります。
主に九州以北から四国・本州・北海道の平地や森林・農耕地・草原・里山などで生息しています。
フクロウとミミズクとコノハズク その違いは?
フクロウ・ミミズク・コノハズクは全てフクロウ科の鳥で、違いは見た目と大きさがあります。
ミミズクとコノハズクには、羽角(うかく)と呼ばれる耳がありますが、フクロウにはありません。
コノハズクはミミズクの仲間になりますが、その中で1番小さな鳥です。
フクロウとミミズク・コノハズクを見分けるには羽角があればミミズク・コノハズクで、なければフクロウとなります。
またミミズとコノハズクを見分けるには小さければコノハズクで、それ以外はミミズクとなります。
しかし、この見分け方にあてはまらない例外的なフクロウがいます。
なぜそうなったのかという理由は不明ですが、例外となっているフクロウを紹介します。
タテジマフクロウ
体長が約30~40cmあり、メキシコ南部やウルグアイなどに生息しています。
大きな羽角があり、頭・背中・翼・尾に黒い縞と小さな模様のある茶色、下半身は淡黄色となっています。
気性が荒いため飼育するのは難しいといわれています。
ちなみにウサギフクロウという別名がありますが、ピョンと立っている羽角がウサギの耳に似ているから、つけられたそうです。
シマフクロウ
体長が約71cmで、日本最大のフクロウです。
頭部には長くて幅広い羽角があります。
北海道に生息していますが、現在では160羽しかいないといわれています。
河川の開発やダム建設によって、シマフクロウの住みやすい環境がなくなったことが理由としてあげられています。
アオバズク
体長が約27~31cmで、日本や朝鮮半島・韓国・中国・台湾などに生息しています。
日本では4~8月頃に見ることができます。
ほとんどのフクロウはネズミなどの小動物を主食としていますが、アオバズクは昆虫を主食にしていることが特徴となっています。
フクロウとはどんな鳥 さいごに
ふくろうは、神話で神の使いやお供として登場していることや漢字で表すと良い意味になることから幸運の鳥だといわれています。
またエジプトでは神として大切にされているので、幸運が来るようにフクロウの置物やぬいぐるみなどを飾ってみてはいかがでしょうか。
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