夏になると海が恋しくなりませんか?
海で泳ぐ、浜辺で遊ぶ・・海水浴は夏の代表的な行楽の1つです。
でもいつ頃から海水浴を行うようになったのでしょうか。
海水浴のはじまりとか気になったこと調べてみました。
海水浴の起源や歴史などを紹介します。
海水浴とは?起源はどこから
海水浴とは海で泳ぐ、または波に打たれる・日光浴をするなどをすることです。
海水浴は健康とリフレッシュに効果があるといわれています。
海水浴は18世紀のヨーロッパが始まりであるといわれています。
イギリスの医師であるリチャード・ラッセルがイギリスのイングランドの南東部にあるブライトンという都市に、健康増進と回復を目的とした世界初となる海水浴場を開設しました。
当時は海水に含まれているミネラルによって、皮膚の洗浄効果や新陳代謝の促進・自律神経の調整・美肌効果・老廃物の排出などに効果があると期待されていたそうです。
その後、ヨーロッパ諸国へと広まっていきました。
海水浴の歴史をひもとく
18世紀にイギリスのイングランドにあるブライトンという都市で健康目的として海水浴場が開設しました。
その後イギリスでは、鉄道の発達によって遠くの山や海へ出かけられるようになり、海水浴は健康だけでなくレジャーとして楽しむようになりました。
やがてレジャーとしての海水浴はフランスにも伝わり、オー・ド・フランス地方のブローニュ=シュル=メールにフランス初の海水浴場が誕生しました。
当時の海水浴場は貴族などの特権階級の人たちが楽しむ場となっていて、受付をしてから水着を借り着替えもできる部屋のついた場所に乗って砂浜を渡り、水浴びをしていました。
また海の前にダンスやコンサート開くことができる建物も建てられていたそうです。
日本の海水浴の始まりとは?
日本で海水浴を始めたのは1885年、医師である松本順氏によって大磯に海水浴場を開設しました。
当時の海水浴は海につかることで体に刺激を与える潮湯治(しおとうじ)みたいなものでした。
1887年になると、東海道線の横浜-国府津間が開通したことで、大磯駅も誕生しました。
それによって、東京から大磯へ訪れる人たちが増え、海水浴が広まっていきました。
1902年、京浜電鉄(現在の京浜急行電鉄)が羽田・穴守(あなもり)に海水浴場と海の家を開設させることで周辺はレジャースポットになりました。
海水浴の効果
海水浴をすることで、以下のような効果が期待できます。
- 皮膚の症状改善
海水は塩分が濃いため、マグネシウムが豊富に含まれています。
マグネシウムには、皮膚の保湿力を高める、または乾燥肌や湿疹などの症状を改善する効果が高いといわれています。
- 免疫力アップ
海の中に入ると冷たさを感じることができます。
冷たい水に体がつかることによって適度なストレスがかかります。
それによって男性ホルモン、または女性ホルモンの分泌量が多くなります。
ホルモンの量が増えることで免疫力がアップすると考えられています。
免疫力がアップすることで、様々な感染予防になります。
- リラックス効果
海の青い色は脳の興奮を抑え、時間がゆっくりと流れていると感じるようになります。
また海の音は1/fゆらぎといわれていて、聴くことで気持ちを落ち着かせることができます。
- ビタミンDを生成する
海水浴は太陽の光が降り注いでいるので、免疫力アップや骨・歯の成長や強化に必要なビタミンDが体の中で生成されます。
太陽の光を浴びることは大切ですが、浴びすぎると肌へのダメージが大きいのでパラソルを立てる・日焼け止めを塗るなどの対策を忘れずに行いましょう。
- 砂の効果
細かい砂には肌に溜まった古い皮膚を取り除く働きがあります。
裸足で砂浜を歩くとかかとのガサガサとした部分が取れ、ツルツルになります。
また砂浜のキレイなところで寝転がると、砂に含まれているミネラル豊富な塩が直接肌に取り込むことができます。
砂浜に寝転ぶといえば「砂風呂」がありますが、発汗作用によって血液の循環が良くなる・老廃物を排出するデトックス効果などがあります。
海水浴のはじまり さいごに
人は昔から海に入ることはありましたが、それは魚や貝などの食糧を得る・穢れを洗い流すという目的でした。
海水浴場ができたのも、体の不調を整えるための治療が始まりとなっています。
鉄道の発達によって、海水浴の目的はレジャーへと代わりましたが今でも海水浴によって得られる効果があります。
楽しみながら体調を整えることができる海水浴へ出かけてみてはいかがでしょうか。
♪ 近頃は楽しい海水浴場でも危険生物などがいたりして安心できません。気を付けたいことを確認してくださいね。