写真を撮るには、カメラはなくてはならない道具です。
今のカメラといえばデジタルカメラが主流となっていますが、フィルムを使うカメラとはどんな違いがあるのでしょうか。
日本でのカメラの歴史や発祥・カメラとデジカメの違いなどを紹介します。
目次
日本でのカメラの歴史
日本に写真が伝わったのは、1848年であるといわれています。
その後、写真術を学んだ人たちが各地で写場(現在の写真館)を開くようになりました。
この時代の日本で作られたカメラは、輸入したカメラを手本として指物師(さしものし)と呼ばれる職人が木で作った本体に輸入品のレンズを組み合わせたものでした。
1903年、小西本店(現在のコニカミノルタ)がアマチュアを対象としたチェリー手提暗函(ちぇりーてさげあんばこ)というカメラを作り発売しました。
1929年、ドイツのフランケ&ハイデッケ社が二眼レフカメラのローライフレックスを発売しましたが、とても高価なカメラでした。
これに対し、1950年、理研感光紙株式会社(現在のリコー)が二眼レフカメラの「リコーフレックスIIIを低価格で販売しました。
値段が安いことで日本では二眼レフカメラブームとなりました。
1952年に旭光学工業(現在のペンタックス)が日本初となる本格一眼レフカメラの「アサヒフレックスI」、1959年には日本光学工業株式会社(現在のニコン)が一眼レフカメラの「ニコンF」が発売されました。
1986年に富士写真フイルム(現在の富士フイルム)が使い捨てカメラの「写ルンです」が発売しました。
カメラを持ち歩かなくても外出先で買ってすぐに写真撮影ができることで大ヒット商品となりました。
1999年頃からデジタル技術の進歩によって、カメラの高画素化・小型化が急速に進み、2002年ではデジタルカメラの出荷台数はフィルムカメラを抜きました。
現在では、高機能カメラを搭載したスマートフォンも登場してデジタルカメラが主流となっています。
主なカメラの種類
一眼レフカメラ
レフトはレフレックス(reflex)の略語で、直訳すると「光を反射する」という意味があります。
一眼レフカメラのレンズ内には鏡があり、入ってきた光が鏡に反射して被写体を確認できるようになっています。
立体感や奥行きのある写真が撮れるので趣味だけでなく、プロのカメラマンも愛用しています。
コンパクトデジタルカメラ
持ち運びやすいことが魅力のデジタルカメラで、「コンデジ」とも呼ばれています。
当初は学校行事や旅行などで記念撮影を撮ることが主な使い方でしたが、最近ではスマートフォンとの区別をつけるために高級コンパクトデジタルカメラが多く販売されています。
アクションカメラ
強力な手ブレ補正機能がある・衝撃や水に強いという特徴のあるカメラで、スポーツや活動状況などを動画撮影するのに適しています。
動画だけでなく静止画像も撮影できますが、一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラと比べると画質は劣ります。
360度カメラ
180度以上撮影できる超広角レンズを2枚搭載したカメラで、360度見渡した写真や動画が撮れることができます。
VRのような迫力と臨場感のある映像が撮れることで人気となっています。
カメラの発祥はいつ?はじめてのカメラとは?
1021年アラブの科学者であるイブン・アル=ハイサムが作った「カメラ・オブスクラ」が、初めてのカメラといわれています。
小さい穴から外の光を室内に取り入れ、壁に外の景色が映るという仕組みとなっています。
このカメラによって映し出された景色をそっくりに描けることで画家たちが重宝していました。
カメラとデジカメにはどんな違いが?
カメラには大きく分けてフィルムカメラとデジタルカメラの2つに分けられます。
フィルムカメラとはレンズから取り入れた光をフィルムに感光させることで画像にする仕組みとなっています。
デジタルカメラとはレンズから取り入れた光がイメージセンサに映し出す→センサーが光を感知してデジタルデータに変換する→変換したデジタルデータを画像処理エンジンで処理され画像にするという仕組みとなっています。
フィルムカメラとデジタルカメラは仕組みの違いがありますが、他には以下のようなことがあります。
- フィルムカメラは被写体をフィルムに写す、デジタルカメラは被写体をイメージセンサに写す。
- フィルムカメラは印画紙に現像する、デジタルカメラは現像しなくてもパソコンで撮った画像を見ることができる。
カメラの初めてと歴史デジカメとの違い さいごに
オランダ船によって写真は日本に伝わってきました。
その後いろんな技術開発によって、手軽に撮れるカメラが誕生しました。
自分にあったカメラで自分の好きな写真を撮ってみてはいかがでしょうか。