日本ではケバブといえば、大きな肉を回転させながら焼き薄切りにしてから野菜と一緒にパンに挟むタイプが一般的です。
しかし、ケバブにはいくつか種類があります。
ケバブはどこの国の料理なのか、使われている肉の種類・ケバブの種類などを紹介します。
ケバブとは?どうやってあんな形に?
日本で良く見かけるケバブは「ドネルケバブ」と呼ばれているトルコ料理です。
ドネルケバブはトルコ料理の中でよく知られていて、香辛料やヨーグルトなどで下味をつけた肉を専用調理器具に取り付け、回転させながら焼いてから大きなナイフで薄く切ってから野菜と一緒にパンに挟んだ料理です。
ドネルケバブは、17世紀頃に羊の肉を串に刺して焼いたのが始まりであるといわれています。
19世紀末頃、ドネルケバブを焼くための縦型回転式グリルが考案され、現在でも使われています。
1945年、イスタンブールでドネルケバブレストランが開店しました。
新聞記者によって紹介されたことで、ドネルケバブは人気となり王族や大統領・映画スターなどが、レストランを訪れたそうです。
1965年頃に、ドネルケバブをテイクアウトできるようにパンに肉と野菜を挟んだケバブサンドがドイツで登場しました。
ドネルケバブの衛生
キッチンカーや屋台でのドネルケバブは肉を回転させながら焼き、削ぎ落として野菜と一緒にパンで挟んで提供します。
そのため、削ぎ落とすときに誤って生肉部分が混ざってしまう可能性があります。
肉を削ぎ落とす作業はドネルケバブを提供する人が1番気をつけているため、よほどのことがない限り、生肉の部分まで削ぎ落とすことはないでしょう。
キッチンカーや屋台で飲食物を提供するには、保健所からの「営業許可」が必要となり、厳しい検査基準があります。
衛生面が気になる場合は、営業許可を取得しているかを確認しましょう。
ケバブは何処が発祥地?
ケバブとは、中東や中央アジアなどの周辺地域で肉や魚・野菜などを直火であぶる・蒸し焼きにした料理の総称ですが、発祥はトルコであるといわれています。
ケバブの種類
- シシケバブ
肉を串に刺して焼いた料理です。
スパイスやハーブ・オイルでマリネした肉を炭火でじっくりと焼き上げます。
- イスケンデルケバブ
薄いパンの上にドネルケバブをのせ、トマトソース・溶かしバター・ヨーグルトをかけた料理です。
ヨーグルトソースは濃厚でサッパリとしたチーズのような味なので肉との相性が良いです。
- パトゥルジャンケバブ
太めの輪切りにした茄子と唐辛子などで味付けをした肉団子を串に交互に刺していき、焼き上げた料理です。
他にも茄子をくり抜いて肉詰めにしたタイプもあります。
- アダナケバブ
オスの羊肉をミンチ状にして長い鉄串に平たくつけて、焼き上げた料理です。
- テスティケバブ
素焼きの壷に入ったケバブ料理で、カッパドキアの郷土料理でもあります。
素焼きの壷に細かく切った羊肉や玉ねぎ・トマトペースト・塩・ニンニクなどを入れて、窯で長時間煮込みます。
食べるときは壷の上部を割って中身を取り出すそうです。
ピラフやパンとの相性がいいです。
- ドネルケバブ
香辛料やヨーグルなどで下味をつけた肉をスライスして積み重ねながら塊状にします。
塊状の肉を串に刺し、縦型回転式グリルにセットして焼き上げます。
焼き上がった部分を専用のナイフで薄く削ぎ落とした料理です。
レストランではワンプレートにして提供されることが多いですが、屋台やキッチンカーでは野菜と一緒にパンで挟んで提供されています。
- ジャーケバブ
薄く切った羊肉をヨーグルトや玉ねぎ・スパイスなどで下味をつけ、串に刺して専用グリルにセットして焼き上げた料理です。
ドネルケバブは縦にして回転させていますが、ジャーケバブは横にして回転させて焼くという特徴があります。
ケバブはなんの肉
ケバブには、羊肉・鶏肉・牛肉の3種類が使われています。
トルコはイスラム教徒が多いため、豚肉は使われていません。
イスラム教では豚肉を食べることを禁止しているためです。
日本では、牛肉・鶏肉が使われていることが多いです。
ケバブはどうやって?なんの肉 さいごに
ケバブとは肉や魚・野菜などを直火であぶる・蒸し焼きにする料理の総称のトルコ料理です。
日本ではドネルケバブが一般的となっていますが、多くの調理法があるのでトルコ料理を提供している店で味わってみてはいかがでしょうか。