市松模様や花紋などの模様を色刷りした紙を千代紙といいます。
折紙として使われていることが多いですが、紙人形の衣装や化粧箱を飾ることにも使われています。
千代紙の使い方のアイデアや千代紙タオルとよばれるものはどんなものかなどを紹介します。
千代紙 とは?模様を活かした使い道
千代紙とは、和紙に市松模様や花紋など日本伝統の模様を色刷りした紙です。千代紙は京都で誕生したといわれていますが、江戸時代に浮世絵師が作り始めたともいわれています。
京都で作られた千代紙は「京千代紙」、江戸で作られた千代紙は「江戸千代紙」と呼ばれています。京千代紙は渋い色使い、江戸千代紙は芝居をモチーフにした歌舞伎十八番や隈取(くまどり)・いろんな役者の家紋など美麗な色使いが特徴となっています。
木版刷りの技術が進み、様々な模様を刷れるようになったことで広まっていきました。武家の娘たちは千代紙の美しさを気に入り、お菓子や贈り物を包むようになりました。
千代紙という名前の由来には諸説がいくつかありますが、千代姫から取ったという説が有力となっています。
千代紙の主な使い道
- 敷紙
お菓子を皿に載せるときに敷いておくと、見栄えが良くなります。
- ラッピングペーパー
小さなプレゼントを包むことに適しています。
- ビンの蓋の飾り
ビンの蓋に被せてリボンや紐で結ぶと、プレゼントになります。
- ラベル
好きな柄を切り抜いてビンに貼り付けます。
千代紙で工作 和紙千代紙のアイデア
箸置き
【作り方】
- 15cm×15cmの千代紙を半分に切ります。
- 切った1枚の長い片を手前に置き、1/4幅に折ります。
- 1/12幅になるように、三つ折りにします。
- 左を約5cm、右を約6cmになるように固結びを作ります。
- それぞれの端を固結びした結び目に差し込み、輪を作ったら完成です。
箸袋
【作り方】
- 長方形になるように折り、スジをつけます。
- 開いて、真ん中のスジに合わせるように左右の端を折ります。
- 開いて、真ん中のスジに合わせ右上を三角になるように折ります。
- 左上部分を端のスジに合わせて小さな三角になるように折り、内側に折り込みます。
- さらに内側に一折りします。
- 残った右側を折り、筒状にします。
- 下の部分を約1cm折ったら完成です。
仕切り皿
【作り方】
- 三角折りを2回して、折りスジをつけます。
- 広げて模様のある面を上にします。
- 長方形になるようにして折りスジをつけます。
- それぞれの角を中心点に合わせて折ります。
- 中心で合わせたそれぞれの角を外側へ開くように折り、ひっくり返します。
- 中心点に合わせて4つの辺に折りスジをつけ、ひっくり返します。
- 4つの角をつまんで折り箱型にします。
- 真ん中を中へ折り込みます。
- 外側にできた4つの袋を開き、へこませて底を作ります。
- 形を整えたら完成です。
ポチ袋
【作り方】
- 白い面を上にします。
- 長方形になるようにして、折りスジをつけます。
- 広げてから下の部分を約1cm折ります。
- さらに真ん中の折りスジに合わせて折ります。
- 左右下の角を三角形になるようにそれぞれ折ります。
- 両端を内側へ折ります。
- 上の真ん中に折りスジをつけます。
- 上の左右の端を折りスジに合わせて折り、三角形を作ります。
- 三角形の底に合わせて折ります。
- 上の三角の頂点を差し込んだら完成です。
横封筒
【作り方】
- 三角折りを2回して、折りスジをつけます。
- 中心から約1cm離れた所で左右の端を折ります。
- 折った部分を被せるように下の紙を上へ折り、頂点部分を中へ折り込みます。
- 重なっている部分をテープ、または糊などでとめます。
- 上の部分を下へ折り込みフタにしたら完成です。
ブックマーカー
【作り方】
- 三角折りを2回して、折りスジをつけます。
- 広げて、上の部分を中心点に向けて折ります。
- 右側を左側へ折ります。
- 上の三角部分を下へ折ります。
- 左下の角の1枚を下へ折った三角の中へ入れたら完成です。
【使い方】
挟んでおきたいページの角に挟み込んで使います。
千代紙タオルとは?
千代紙タオルとは肌触りの良いガーゼ素材の裏にパイル素材がついたタオルに千代紙のような模様が入っています。厚さが普通のタオルより半分・早く乾く・優しい肌触りが特徴となっています。
千代紙をモチーフにした和柄や動物・果物などの柄があります。
千代紙とは活用法 さいごに
千代紙には京千代紙と江戸千代紙があり、日本伝統の模様が入った紙です。
贈り物のラッピングや箸袋にするなど、いろんな使い方ができます。
いろんな場面で千代紙を使ってみてはいかがでしょうか。