日本の主食といえば米ですが、今ではパンを主食として食べる機会も多くなっているようです。
パンが日本にはいってきたのはいつになるのでしょうか。
パンの起源や日本でのパンの歴史が気になり調べてみました。
また日本のパンの種類も今ではかなり多くなっています。
どんな種類があるのか、そしてその特徴などもまとめてみましたのでご紹介します。
パンの起源とは?日本にきたのはいつ?
パンは約8000年前、古代メソポタミアで誕生したといわれていて、小麦粉を水でこねてから発酵させずに、そのまま焼いていました。
古代エジプトでは小麦粉を水でこねて作ったパン種が余り、そのままにしていたら空気中の酵母菌がついたことでパン種が発酵しました。
翌日に発酵したパン種を焼くとふっくらと焼き上がり味も良い発酵パンが誕生しました。
発酵パンは食事だけでなく、お供え物として使われていたそうです。
古代エジプトから古代ギリシャへパン作りが伝わると、オリーブオイルを使った揚げパン・お菓子が作られ、ブドウの産地であるギリシャでは酵母が含まれたブドウ液をパン作りで使われるようになりました。
また技術面では細かい粉を挽くことができる挽き臼、オーブンの原形に近いパン焼き釜が発明されるなど大きく進歩していきました。
日本にパンが伝わったのは戦国時代で、種子島に漂着したポルトガル人によるものだといわれています。
パンという言葉は、ポルトガル語からきています。
日本のパンの種類と特徴
日本のパンは海外のパンと比べると、柔らかく弾力と甘味があるという特徴があります。
日本で作られている代表的なパンには、どんなものがあるのでしょうか。
角形食パン
大きな長方形の型に生地を入れフタをして焼いた食パンです。
ブルマン形とも呼ばれていますが、アメリカの客車製造会社・ブルマンの角形にちなんで名付けられたといわれています。
フタをして焼いているので、しっとりとした焼き上がりになります。
コッペパン
昭和10年頃、学校給食用に作られたパンです。
食パンは1食分ずつ切り分ける必要がありますが、コッペパンは切り分けることなく簡単に1食分ずつ分けられるようにと考案されました。
シンプルでクセのない味・牛乳やジャムなどと相性が良い・切れ目を入れて焼きそばやコロッケを挟んで食べるなどのアレンジができるなどの特徴があります。
カレーパン
カレーをパン生地で包み、パン粉をつけて揚げたパンです。
昭和2年東京江東区にある名花堂で洋食パンとして誕生しました。
パン粉をつけて揚げるのは、トンカツから発想したそうです。
また揚げるだけでなく、オーブンで焼くタイプも考案されています。
あんパン
粒あん、またはこしあんをパン生地で包み焼いたパンです。
明治2年、東京銀座の木村屋創業者・木村安兵衛が考案しました。
あんパンをきっかけに、クリームパンやジャムパンなど様々な種類の菓子パンが作られるようになりました。
コロネ
パン生地を円錐形のコルネ形に巻きつけてから焼き上げてから、中にクリームを詰めたパンです。
コルネとも呼ばれていて、フランス語の角を意味するコルネ、または英語の管楽器コルネットから、名付けられたといわれています。
メロンパン
パン生地に甘いビスケット生地をのせて焼いたパンです。
見た目がメロンに似ている・メロンのエッセンスを加えている・メレンゲパンという名前が変化したなど、名前の由来にはいくつかの諸説があります。
また関西地方では、見た目が太陽に似ていることからサンライズと呼ばれているそうです。
日本でのパンの歴史は?
戦国時代に種子島に漂流したポルトガル人によって日本にパンが伝わり、肥前国松浦群平戸で日本初のパン屋がイタリア人によってできたといわれています。
その後、キリシタン禁教令によってパンの製造が禁止されましたが、出島で細々と行われていました。
本格的にパンが作られるようになったのは明治時代で、横浜や神戸でパン作りが広がっていきました。
大正時代ではドイツ式のパン製法やアメリカ式の菓子パン製法が伝わり、いろんなパンが広まっていきました。
現在では小麦粉だけでなく、米粉や大豆粉を使った日本独自のパンが作られるようになりました。
パンの起源と歴史 日本のパンの種類 さいごに
日本のパンは戦国時代に伝えられていましたが、本格的に作られるようなったのは明治時代と歴史は浅いようです。
あんパンやメロンパン・米粉を使ったパンなど日本独自のパンもあるので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。