寒くなると手も冷えて手袋をすることでほっこりします。
手袋は手や指を寒さから守るだけでなく汚れ・ケガなどからも守ってくれます。
そんな身近な手袋は様々な素材や形で作られていますが、どれくらいの種類があるのでしょうか。
手袋の種類にはどんなものがあるのか調べてみました。
また日本での歴史、そして数え方なども気になります。
手袋を用途別にみると種類は?
手袋の種類は主に形・用途、素材によって、いくつか種類があります。
それぞれどんなものがあるのか、まとめてみました。
形・用途
・ショーティー
長さが手首までの短めの手袋です。
防寒よりもファンション重視となっています。
・デミクラブ
指先がない手袋で、「デミ」はフランス語で半分という意味があります。
手先の作業や指先だけを露出したものなどがあります。
・オープンフィンガーグローブ
指の部分がない手袋で防寒ではなく、格闘技やスポーツなどでよく使われています。
フィンガーレスグローブ、ハーフフィンガー、ハーフミトン、ハーフミットとも呼ばれています。
・フィンガーレスグローブ
指の部分に覆いがない手袋の総称です。
ファッションや日焼け防止に使われています。
レース生地などをつかった装飾性の高いフィンガーレスグローブは、ウエディング衣装で多く見かけることがあります。
・カットアウトグローブ
手の甲や関節部分にくり抜きがある手袋で、ファッションや可動性を高めるという目的があります。
・ミトン
指を入れる部分が親指だけ分かれていて、他の指はひとまとめになった二股状の手袋です。
動きに制限はありますが、見た目が可愛いのでファッションで使われることがおおいです。
・2wayミトン
フィンガーレスグローブにミトンカバーがついていた手袋です。
ミトンカバーで指先を覆えばミトン、外せばフィンガーレスグローブとして使うことができます。
・シューティンググローブ
射撃要の手袋で手のひら側に滑り止めの加工が施されています。
弓矢銃の種類によって形に違いがあります。
・ドローインググローブ
絵を描くときにつける手袋で、指先の繊細な感覚を邪魔しない・手を安定させ滑るように親指・人差し指・薬指は覆わないようになっています。
・オペラグローブ
肘上まである長い手袋で、袖のないイブニングドレスやローブ・デコルテを着たときに使います。
女性の正装として身につけるため、シンプルで彩度の低めの色合いのものが多いです。
・ムスクテールグローブ
手首にフィットするように作られた長めの手袋です。
手首周辺に切り込みがあり、ボタンや留め金で留めるようになっています。
素材
・ニット
ウールやアクリルなどで編んである手袋では定番の素材です。
伸縮性があり、指が動かしやすいという特徴があります。
・ジャージ
伸縮性と柔らかさがある繊維素材です。
・フリース
軽くて保温性の高い繊維素材です。
・レザー
羊や鹿・豚など動物の皮を使っています。
高級感や大人っぽさがあるので、ビジネスシーンでもよく使われています。
・ムートン
羊の毛皮で、暖かさと吸湿性に優れています。
羊の毛がねじれているため、弾力性があり手を優しく包んでくれます。
・スエード
革の内側をサンドペーパーなどで起毛させた素材です。
独特の光沢感があるので落ち着いたコーディネートに合います。
・ファー
キツネやウサギなど動物の毛皮が素材となっています。
フワフワとした触り心地が良いのが特徴となっています。
少し値段が高めですが、フェイクファーなら安く買うことができます。
手袋の歴史 日本では
日本の手袋は鎌倉時代に武士が着用していた篭手が始まりであるといわれています。
現在の手袋の原型ともいえる西洋式手袋は16世紀の中頃、ポルトガルから輸入されたものであるといわれています。
江戸時代になるとオランダから輸入されたメリヤス編みの手袋が武士たちに愛用されるようになったことで、手袋の内職が下級武士の間で行われるようになりました。
メリヤス編みの手袋は丈夫で、裏表の区別がないため日本軍の下士官が使う手袋として使われるようになり、軍手と呼ばれるようになりました。
戦後は手袋に使われる素材が増えたことで、メリヤス編みの他にニットやフリース・革などで作られた手袋が登場するようになりました。
手袋の数え方って?
足を覆う靴下などは「1足」と数えますが、手袋は「1手」とはいいませんね(^^;)
手袋の数え方ってどうなのでしょう?
手袋を数えるときの単位には、双(そう)・対(つい)・揃い(そろい)・枚(まい)があります。
組(くみ)もありますが、これは軍手を数えるときだけに使います。
軍手は左右どちらでも使うことができますが、手袋は使う手が決まっているため数えるときの単位は双・対・揃いとなります。
手袋の左右どちらかだけになっているときは枚となります。
手袋の種類と歴史 さいごに
手袋は寒さや汚れ・ケガから手を守るだけでなく、ファッションとしても使われています。
素材やデザインなど豊富にあるので、自分の目的にあった手袋をさがしてみてはいかがでしょうか。