いちごはバラ目バラ科バラ亜科オランダイチゴ属の植物で、4月13日の誕生花ですが分類は野菜になるのでしょうか、それとも果物?
ビタミンCが豊富に含まれていて、そのまま食べても美味しいだけでなくジャムやケーキなどの材料として使われています。
いちごの主な品種や選び方・食べ方などを紹介します。
いちごとは 野菜と果物どっち?
結論からいうと、いちごは野菜でもあり果物でもあります。
園芸学では木になる実は果物、草になる実は野菜に分類されています。
いちごは木になる実ではないので、野菜となります。
また農林水産省では、2年以上栽培する植物で実を食用とするものを果物と定義しています。
いちごは1年で実がなるので、この定義には当てはまらず野菜となります。
しかし、この定義はあくまでも生産のもので、出荷するといちごは果物として販売されます。
いちごは、その人の立場によって野菜にも果物になります。
またいちごは果実的野菜(かじつてきやさい)と呼ばれています。
果実的野菜とは生産者は野菜、販売者や消費者は果物と認識していることです。
メロンやスイカも果実的野菜と呼ばれています。
主ないちごの種類・品種
- とちおとめ
栃木県で誕生したいちごで、1996年に品種登録されています。
実が大きい・日持ちする・酸味が少なく甘味が強いという特徴があります。
- とよのか
1984年に品種登録されたいちごです。
実は丸みのある楕円形・鮮やかな赤色・香りがよい・風味が豊かなどの特徴があります。
西日本を代表するいちごでしたが、最近では生産量が少なくなっています。
- あまおう
福岡県で「とよのか」の後継品種として誕生したいちごです。
「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとって名付けられました。
2005年に品種登録されています。
実が大きい・糖度が高い・酸味のバランスがよいという特徴があります。
- ひのしずく
2006年に品種登録された熊本県の特産になっているいちごです。
実が大きめ・果皮にツヤがある・酸味が控えめであるという特徴があります。
- 紅ほっぺ
静岡県で誕生し、2002年に品種登録されました。
実が大きい・鮮やかな紅色・糖度が約13度ある・甘味の中に適度な酸味があるという特徴があります。
- 越後姫
新潟県で誕生し、1996年に品種登録されました。
果皮は柔らかい・香りがよい・強い甘味がある・6月頃まで味わえるという特徴があります。
- あすかルビー
奈良県で誕生し、2000年に品種登録されました。
甘味と酸味のバランスがよい・果皮はルビーのような光沢のある赤色・果肉はやや固め・日持ちするという特徴があります。
- スカイベリー
栃木県の農業試験場で開発され、公募によって名付けられたブランドいちごです。
実が円錐形で大きい・甘味と酸味のバランスがよいという特徴があります。
- 淡雪
鹿児島県で誕生し、2013年に品種登録されました。
果皮は白みがかった淡いピンク色・少し大きめ・縦長の円錐形が特徴となっています。
- はるみ
秋田県立大学が開発したいちごです。
いちごの旬は冬ですが、このいちごは初夏から夏にかけて旬を迎えます。
ツヤのある鮮やかな紅色・丸みのある円錐形・糖度が高い・強い酸味・日持ちするなどの特徴があります。
- チーバベリー
千葉県農林総合研究センターで開発され、2015年に品種登録されました。
円錐形で大きい・ツヤのある赤色・程よい酸味・果汁が多いなどの特徴があります。
名前は公募によって選ばれました。
いちごの選び方や美味しい食べ方は?
いちごの選び方
- ヘタ
ヘタの色が深い緑色で、先が少し上へ反り返っているのは鮮度がいいです。
- 色
実の色が濃い赤だと甘いです。
ヘタの周りまで赤くなっているいちごを選びましょう。
いちごの美味しい食べ方
- ヘタは取らない
ヘタを取って洗ってしまうと、甘味や栄養分が流れ出てしまうので食べる直前まで取らないようにしましょう。
- 上から食べる
下の先端から食べる人が多いようですが、いちごは下の方が熟して甘くなっています。
ヘタを取った上から食べると最後まで美味しく食べられます。
- 塩をかける
スイカに塩をかけるように、いちごにも塩をかけると甘味が増して美味しくなります。
- 抹茶と黒蜜
いちごに抹茶のほろ苦さと黒蜜のコクが加わることで、京スイーツ風になります。
いちごは野菜?果物? さいごに
いちごは栽培されている時は野菜、出荷され販売されると果物に分類される果実的野菜といわれています。
立場によって果物・野菜に分類されるのは、ちょっと面白いですね。
いちごには多くの品種があります。
いろんないちごを食べて、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。