都合が悪くなって飼えなくなったり、子猫がたくさん産まれて手に負えなくなったりという理由で猫を捨ててしまう。
また捨て猫を拾ったが自分では飼えない・新しい飼い主を見つけられなかったなどの理由で捨て猫が保健所で保護されています。
保健所で保護された猫を引き取ることもできます。
猫を引き取る方法や必要なこと・費用などをまとめました。
目次
捨て猫が保護されている保健所でもらえる?
保健所では、保護された猫たちを新しい家族として迎えたいと考えている人たちに譲渡できるようにホームページで情報を公開しています。
保健所から猫を引き取るには、里親として適していることを認めてもらうことが必要となります。
里親になるための条件
- 同居している家族全員の同意がある
- 猫を飼育できる住居である
- 最後まで世話をすることができる
- 不妊去勢手術をさせることができる
保健所から猫を引き取るまでの流れ
- 保健所へ猫を引き取りたいと連絡を入れます。
- 里親として適しているかの審査が行われます。
- 猫を飼うための講習会に出席をします。
- 実際に猫と対面して、本当に飼うことができるかを判断します。
- 保健所から許可が下りれば、飼い猫として連れて帰ります。
保健所にいる猫の特徴
保健所に連れてこられる猫は、子猫が多い・独特の癖があるなどの特徴があります。
- 子猫が多い
日本では年間約5万頭の猫が保護され、そのうち1歳未満の子猫は約4万頭いるといわれています。
猫は繁殖力が高く、1度の出産で多くて約8匹の子猫が誕生します。
そのため飼い主が世話をすることが難しくなり、捨ててしまうことがあります。
- 独特の癖がある
保護されるまでに怖い目にあった、または元飼い主に虐待されていたなどの理由で特定の動物や子どもを怖がるとか特定の音に興奮するなどの独特の癖を持っている場合があります。
捨て猫の里親になってから必要なこととは?
捨て猫を保健所から引き取り里親になったときにやっておきたいことには、何があるのでしょうか。
健康診断
引き取った猫は病気や後遺症を持っている可能性があります。
動物病院へ連れて行き、健康状態をチェックしてもらいましょう。
病気や後遺症が見つかったとしても、今後の治療方針や病状にあった食生活・生活環境などを相談することができます。
不妊去勢手術
猫は繁殖力が高く1度の出産で約3~8匹の子猫を年に2~4回生みます。
生まれた子猫を全部飼育するのは不可能に近いので、メスには不妊、オスには去勢の手術を行う必要があります。
これは保健所から猫を引き取るための条件にもなっているので、必ず行ってください。
不妊去勢手術は、穏やかな性格になる・オス特有の臭いが軽減する・精巣腫瘍や子宮蓄膿症の予防などのメリットがあります。
迷子札・ネームタグをつける
万が一、猫が迷子になっても、無事に戻ってこられるように身元が分かるようにしておく必要があります。
首輪に迷子札やネームタグが付いているタイプが主流となっています。
ステンレスやアクリル製で軽いものを選ぶようにしましょう。
迷子札・ネームタグには、猫の名前・飼い主である自分の名字・連絡先を書いておきます。
時間をかける
保健所から引き取った猫には警戒心が非常に強いことがあります。
猫は環境の変化が苦手なので、急に知らない場所へ連れてこられると不安になってしまいます。
初めはあまり干渉せずに、ご飯とトイレなど最低限の世話だけにして、時間をかけてゆっくりと環境に慣れるようしてあげましょう。
また猫と目を合わせるのは敵意の表れとなるので、気をつけます。
捨て猫の里親にかかる費用
猫の世話にかかる費用は1ヶ月で約1万円といわれています。
また年に1回ワクチン接種・健康診断を受けさせる必要があり約3万円が必要となり、合計で約4万円となります。
また猫を迎え入れるための道具を購入・不妊去勢手術費用・ワクチン接種費用などがあり、全部で約5~6万円となります。
保健所の猫を引き取る さいごに
保健所で保護される猫は1年間で約6万頭、そのうち約4万頭は殺処分されてしまいます。
ペットショップで購入するのも1つの方法ですが、保健所で保護された猫をペットとして迎え入れることで殺処分される猫は少なくなります。
ホームページで情報を確認して、気になる猫がいたら保健所へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。