ザルは茹でた麺や野菜などの水気を切るのに欠かすことのできない調理器具です。
竹で編んであるものやプラスチック・ステンレスなど様々な素材で作られています。
また水気をきるだけでなく、食器として使うこともできますね。
ザルの種類から選び方のポイントなど知りたいと思い調べました。
そして笊が一から使われているのか?歴史も調べました。
ザル(笊)の種類 素材と形状から
ザルは素材・形状によって、いくつかの種類があります。
素材
ザルに使われている素材には、竹・ステンレス・プラスチック・シリコンがあります。
竹
食材の水気を切るだけでなく、料理を盛り付ける・梅干しの天日干しにも使える便利な素材です。
水を吸収するので水切りが良く、乾きやすいという特徴があります。
しかしニオイ・汚れが染み込んでしまうことがあり、乾いてない状態で使っているとカビが生えてしまい劣化する恐れがあります。
洗った後は、しっかり乾燥させましょう。
もしカビが生えてしまったときは、スポンジに食器洗い用の中性洗剤をつけて洗います。
それでもとれなかった場合は重曹をかけてタワシでこする、または紙ヤスリで表面を軽く削ります。
これらの方法でカビが取れない場合は諦めて処分しましょう。
ステンレス
丈夫で熱に強く、肉や魚に使ってもニオイがつく心配はありません。
熱伝導率も良いので、湯煎や氷水につけて冷やすときに使うこともできます。
プラスチック
軽くて扱いやすく、お手頃な値段で買えます。
色の種類も豊富にあるので、自分の好きな色で揃えることができます。
ただし傷や汚れがつきやすいという欠点もあります。
また熱に弱いので、熱湯をかける・火のそばで使うときには注意が必要です。
シリコン
自由に形を変えることができるので、折りたたんで収納する・食材を包んで振る、または絞ることができます。
熱に強く、色の種類・デザインが豊富にあります。
もみ洗いで汚れを落とすことができますが、油汚れやニオイがついてしまうと落としにくいという欠点があります。
形状
ザルといえば丸型が定番となっていますが、最近では四角いザルもあります。
丸型
深みのあるザルで金属製が多いです。
水切りや粉ふるいなどに使われています。
目ザル
編み目が大きく深みがあります。
魚介類の湯通し、ふり洗いに使われていますよ。
角型
四角い形になっていて、交互に向きをずらして重ねていくことができます。
ザルの選び方の基準
ザルを選ぶポイントには、素材と穴があります。
素材
手入れが簡単で丈夫なザルならステンレス製、軽くて扱いやすいザルならプラスチック製、コンパクトに収納したいザルならシリコン製を選ぶといいです。
穴
穴にはメッシュとパンチングの2種類があります。
メッシュ
網目状になっていて、単位がメッシュとなっています。
数字が大きくなればなるほど目が細かくなりますよ。
【12メッシュ】
標準的な大きさで米とぎに適しています。しかし、ひじきなど細かい食材に使うと穴に詰まってしまうことがあるそうです。
【16メッシュ】
細かい食材も穴に詰まらない・水切りがいいことが特徴となっています。
【30メッシュ】
穴の大きさは茶こしくらい細かく、出汁を取る・漉すことに適しています。
パンチング
パンチで穴を開けてあるので、洗いやすい特徴があります。
ザルの歴史 いつから使われている?
ザルは縄文時代から使われていると考えられています。
青森県八戸市にある是川遺跡から竹で編んだカゴに漆を塗った籃胎(らんたい)漆器が出土されています。
また兵庫県尼崎市にある田能遺跡からも大小の竹ザルが出土しているそうです。
笊 さいごに
食材の水気がしっかりと切れていないと、料理の味が全体的にぼやけてしまうことがあります。
また竹ザルは水気を切るだけでなく、食器や野菜・果物の干し皿として使うことができます。
ザルには足や持ち手がついている便利なものもあります。
素材や穴のタイプ・サイズ・形状などを確認して自分に合うザルで、いろんな料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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