ボタンが取れてしまった時や衣類のほつれを見つけた時に使う裁縫道具。
裁縫道具を収納する裁縫箱には、いくつか種類があります。
あなたは裁縫箱にどんな道具を入れていますか?
どんなものをどのくらい入れておけば良いのか迷うことはありませんか。
裁縫箱に入れておきたい基本の道具や、またすぐに使うことができる収納方法などをまとめました。
目次
裁縫箱の中身の基本 かかせないものは?
裁縫箱に入れておきたい基本となる道具には、どんなものがあるのでしょうか。
手縫い針
手縫い針には洋裁用のメリケン針と和裁用の和針の2種類があります。
- メリケン針
長針と短針2種類があり、長さ・太さによって1~12までの号数がついていて数字の小さい方が長くて太い針になります。
厚い生地には太い針、薄い生地には細い針を使います。
長い直進縫いをする時は長針、細かい縫い目にしたい時は短針を使いましょう。
一般的な縫い物をする場合は、普通地用または7号と表示された針を選ぶといいですよ。
- 和針
主に着物を縫う時に使う針で、針穴が小さく先が尖っています。
四ノ三や四ノ五などの表記があり、前の数字は太さ・後ろの数字は長さを表しています。
一般的な縫い物をする時は、三ノ四または三ノ五の針を選ぶといいですよ。
マチ針
布を重ねて縫うときやポケットの位置を固定する時など仮止めする時に使う針で、頭の部分が丸玉になっているのが洋裁用、平らになっているのが和裁用となっています。
針刺し
縫い針やマチ針を安全に置いておくためのアイテムでピンクッションとも呼ばれています。
手縫い糸
綿やポリエステルで作られた糸で、ボタンを縫い付ける時は綿で作られた固い糸・修理や縫い目を目立たせたくない時はポリエステルで作られた細くて丈夫な糸を選びましょう。
糸切りばさみ
糸を切る専用のはさみです。
刃渡りが短く刃先が尖った糸切りばさみを選びましょう。
糸以外の物を切ると刃の劣化が進み切れ味が悪くなるので注意してくださいね。
裁ちばさみ
布地を切る専用のはさみです。
指を入れる位置が決まっているのは、刃の中央に手の力を伝えることで閉じなくても切れるようにするためだそうです。
ある程度の重みがあると、手がブレることなく布を切ることができます。
布以外の物を切ると刃の劣化が進み切れ味が悪くなるので注意してくださいね。
リッパー
布と糸の間に刃を入れて糸を切ります。
縫い間違えた糸を切る・ボタンホールを作る時に使います。
ひも通し
巾着袋やズボンなどひもやゴムを通す時に使います。
チャコペン
ボタンをつける位置や縫っていく場所などに目印をつけるための道具で、鉛筆やペン・シャープペンシルなどの種類があります。
定規
長さを測るだけでなく、布に真っ直ぐな印をつける時に使います。
メジャー
定規では測ることのできない身体や物を測る時に使います。
裁縫箱の中身 使い方で変わるプラスアルファ
あると便利な裁縫道具を紹介します。
糸通し
縫い物をするには、まず針に糸を通すことから始まりますが、スッと通すことができなくてイライラすることがありますよね(^^;) あなたも経験ありませんか。
糸通しを使うとスッと針に糸を通すことができます。
ちなみに糸通しの正式名称はスレダーといいます。
【使い方】
- 糸通しの針金部分を針穴に差し込みます。
- 輪っかになった針金部分に糸を通します。
- 糸を持ったまま糸通しを針から引き抜きます。
指ぬき
指先に針が刺さらないように保護する・針を押して布地に通しやすくする道具です。
短い針で細かく縫う時はリングタイプ、長い針でザックリと縫う時は皿付きタイプがおすすめです。
仮止めクリップ
マチ針で留めにくい布地や穴が開いてしまうラミネートなどに挟むだけで簡単に仮止めができるクリップです。
裁縫道具の収納 使いやすくするために
裁縫道具が使いやすくなる収納ポイントを調べてみました。
- よく使う裁縫道具はサッと取り出せるように並べ、あまり使わない裁縫道具は裁縫箱の奥や下段にしまう。
- 針と糸のように一緒に使う裁縫道具をセットにしておく。
- ボタンなどの細かいパーツはピルケースやネジを入れる仕切りケースに入れる。
- 裁縫箱自体もいろいろなタイプがあるので、ケースによって使い勝手でしまう場所を決めるといいですね。
裁縫箱 さいごに
手芸をしない人でも、取れたボタンや服のほつれを直すために裁縫道具があると便利なので最低限必要な道具を揃えておきましょう。
縫い針や糸切りばさみ・裁ちばさみなどは金属製なので、手の汗や汚れがついたままにしておくと錆びてしまう恐れがあります。
使用後は柔らかい布で拭き取るようにしましょう。
裁縫道具を上手に収納して、いつでもすぐに使えるようにしてみてはいかがでしょうか。
♪ 裁縫箱のアイデアも合わせてご覧いただければと思います。
裁縫箱手作りで利用できるものは?こんなアイデアで使いやすく!