お気に入りの傘の生地に穴が開いていたり、部品が壊れているのが見つかったときなど、自分で直せるかな?なんて思ったことはありませんか。
修理に出さなくても、傘は場所によっては自分で直すことができます。
大切な傘の修理方法や部品の名前そして部品別の直し方など、知っているとなにかと便利です。名称や簡単な直し方などご紹介します。
傘の部品の名称って知っている?
傘を修理するために必要な部品を買いに行ったときに名前が分からないと、店員さんに説明するのも大変ですね。
主な部品の名称を覚えておくといいかもしれません。
傘部品の名前をご紹介します。
石突き(いしづき)
傘の先端についている部品です。
長傘は長く、折りたたみ傘は短くなっています。
陣笠(じんがさ)
生地と骨をまとめて止めるための部品で、石突きの根本にあります。
菊座(きくざ)
雨水が中に入らないようにする布で、陣笠の根本にあります。
天紙(てんがみ)
生地が骨に当たって傷むのを防ぐための当て布で、内側の天辺にあります。
生地(きじ)
親骨全体を覆っている布で、雨から体を守ってくれます。
中棒(なかぼう)
シャフトとも呼ばれている傘の中心にある棒です。
手元(てもと)
ハンドルとも呼ばれている中棒の根本にある部品で、持ち手または柄とも呼ばれています。
親骨(おやぼね)
傘を開いたときに生地を支える部品です。
受骨(うけぼね)
親骨を支える役割があり、傘を開閉するには欠かすことのできない部品です。
上ろくろ(うわろくろ)
親骨を束ねるための部品です。
下ろくろ(したろくろ)
受け骨を束ねるための部品です。
ダボ
親骨と受骨を結合するための部品で、開閉時に最も負荷がかかるので壊れやすい特徴があります。
露先(つゆさき)
親骨の先端にある部品で、生地と結合させる役割があります。親骨と一体になっているタイプもあるそうです。
上はじき(うわはじき)
傘を開いた状態を保つための部品で、中棒の上にあります。
下はじき(したはじき)
傘を閉じた状態を保つための部品で、中棒の下にあります。
ハトメ
骨組みに開いている穴を固定するための金具です。
傘の破れの補修は自分でもできる
生地が破れた場合は、補修用のナイロンシートで簡単に直すことができます。
- 傘の生地によく似た色のナイロンシートを破れた場所より少し大きめのサイズで2枚切ります。
- 破れた場所を挟むようにナイロンシートを内側と外側に貼ります。
傘修理の部品別直し方
自分で傘の修理ができる主な部分は石突き・露先・親骨・受骨になります。
石突き
石突きは地面にあたるため先がすり減る・ヒビが入りやすいため修理ではなく、交換となります。キャップとはめ込みの2種類があります。傘のサイズに合った石突きを買ってきて交換しましょう。石突きが傘本体に接着されている場合は無理に外そうとすると、他の部品を破損する恐れがあるので業者に交換を依頼するといいですよ。
露先
- 交換したい露先についている生地の糸を外します。
- 三角形の布先を少し折り、新しい露先を糸で縫い付けます。
- 親骨の先端に縫い付けた露先をはめ込みます。
親骨
- 折れ曲がった場所を真っ直ぐになるように伸ばします。
- 骨接ぎパーツを外側からはめ込み、出ているツメをラジオペンチで折り込み固定します。
受骨
- 親骨と受骨を結合している受け口のハトメを外し、受骨を取り外します。
- 破損した受骨の先端を工具で切り落とし、新しい間接ツメを被せラジオペンチで骨に巻きつけるように折り込み固定します。
- 受骨と受け口の穴を合わせて、ハトメを差し込み取れないようにペンチで強く押します。
手元
抜けてしまった場合は、中棒に接着剤をつけてから手元を差し込みます。緩くなっている場合は、手元を取り外してから中棒に木綿糸を巻きつけ厚みをつけてから戻すといいですよ。
傘の部品の名称と修理 さいごに
傘の部品名称や修理方法などを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
傘の部品について説明したくても名称が分からないと相手に伝わりにくいです。
部品名称を覚えておくと部品を買いに行ったとき探す時間が短縮できますね(^^)
傘の修理に必要な部品は100円ショップでも手軽に購入することができます。
傘が壊れてしまっても場所によっては自分で修理することもできるので、捨てる前に修理することに挑戦してみませんか。
♪傘のこともっと知りたくなったらこちらの記事を! (^^)
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