梅雨になると毎日傘が必要になり、お手入れが後回しになってしまうことがありますよね。
そのままにしておくと汚れが落ちにくくなったり、撥水効果がなくなったり臭いがついてしまうなどのダメージが出てきます。
傘もちゃんとメンテナンスをすると長持ちさせることができます。
傘の汚れの落とし方や洗い方などメンテナンス方法を紹介します。
傘のメンテナンスは汚れ落としから
傘に汚れやニオイがつく原因には、雨水に含まれている排気ガスや塵があります。
季節によっては黄砂や目に見えない汚れが雨水に含まれて傘に落ちてきます。
使った後の傘を乾かしておけば汚れやニオイを大幅に防ぐことができますが、濡れた傘をそのままにしておくと汚れが取れないだけでなく、雨水によってカビが発生し生乾きのようなニオイもついてしまいます。
そうならないためには、使用後の傘から汚れを落とすことが重要になります。
傘の洗い方
汚れとニオイによって傘の洗い方は違ってきます。
汚れには中性洗剤、ニオイには重曹を使うといいです。
汚れ・ニオイ別に傘の洗い方を紹介します。
傘を洗うときは広げて水を流しても大丈夫な風呂場で行いましょう。
汚れを落とす方法
- 洗面器に中性洗剤大さじ1を入れて、ぬるま湯でのばして洗剤液を作ります。
- タオルに洗剤液を染み込ませて、広げた傘をなでるように拭き洗いします。
- 洗剤液が残らないように温かいシャワーでしっかりと洗い流します。
- 乾いたタオルで傘に水分が残らないように拭き取り、風通しの良い場所で陰干しをして完全に乾いたら終了です。
ニオイを消す方法(その1)
- バケツに重曹大さじ1と水1リットルを入れ混ぜ合わせて重曹水を作ります。
- タオルに重曹水を染み込ませて、広げた傘をなでるように塗っていきます。
- 約15分放置してから、重曹水が残らないように温かいシャワーでしっかり洗い落とします。
- 乾いたタオルで傘に水分が残らないように拭き取り、風通しの良い場所で陰干しをして完全に乾いたら終了です。
ニオイを消す方法(その2)
- 浴槽や傘1本入る大きさの袋に重曹大さじ1と水1リットルを入れ混ぜ合わせて重曹水を作ります。
- 傘ベルトを外した状態で重曹水につけて、約2時間放置します。
- 傘を取り出し、重曹水が残らないように温かいシャワーでしっかり洗い落とします。
- 乾いたタオル傘に水分が残らないように拭き取り、風通しの良い場所で陰干しをして完全に乾いたら終了です。
傘の手入れに ドライヤーという裏ワザ
傘を使い続けていると、布地に雨水が染み込む・水切りが悪くなる・乾かすのに時間がかかるなどの状態になってしまいます。
傘の布地にはフッ素樹脂加工が施されています。
フッ素樹脂には水をはじく働きがあり、細かく並んでいることで空気の層が作られることで雨水が布地に染み込むことを防いでいます。
布地が擦れ合うことや、手や物が触れることで、細かく並んでいたフッ素樹脂が倒れてしまい水をはじくことができずに染み込んでしまいます。
倒れてしまったフッ素樹脂は1ヶ所につき30秒ほどドライヤーの温風を傘の内側にあてることで細かく並んでいた状態に戻すことができます。
ドライヤーの温風をあてるときは傘から10cmほど離してくださいね。
この方法はフッ素樹脂加工された傘だけになります。
ビニール傘にドライヤーの温風をあててしまうと破れてしまうので絶対に行わないでください。
ドライヤーの温風をあてても雨水が布地に染み込む場合はフッ素樹脂加工が取れている可能性があります。
フッ素樹脂加工は取れてしまうと熱を加えても効果が戻らないので、防水スプレーを使いましょう。
傘のメンテナンス さいごに
傘を使おうとして開いたときに汚れが目立ったり、イヤなニオイが鼻につくと嫌な気分になったりしますね。
また傘を濡れたままにしておくとカビ発生の原因にもなります。
お気に入りの傘を長く使うためには使用後は水気をしっかり取って陰干しをしておくと汚れやニオイが取れます。
また重曹を使って傘をつけ置きしたときは金属部品の水気を完全に拭き取らないと錆びてしまうので気をつけましょう。
お気に入りの傘で雨の外出を楽しめるようにメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。
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